野武士に備える

七人そろった侍たちは百姓の村に到着するがみな恐怖のため顔を見せない。仕方なく村の長老のもとに向かう。長老は百姓は臆病なだけだと侍たちを諭す。そんなとき村の危険を知らせる板木が打たれる。助けを求めようと家を飛び出しお侍様ーと逃げまどう百姓たち。そんな百姓たちを勘兵衛率いる侍たちは勇ましいが冷静になって百姓たちに野武士を見たもの、板木を打ったものを尋ねる。俺だー!菊千代は板木を叩きつけながら百姓たちをちょっと危険を知らせただけでたすけを求めるタニシ野郎と罵る。みんな笑顔になり百姓と侍たちは初めて顔を合わせる。

勘兵衛は村を東西南北に分けてそれぞれ侍に持ち場をもたせ防御に当たらせる。あるものはマドメの柵を作り、あるものは百姓たちに竹槍をもたせ、世間話をしてリラックスさせて百姓と野武士と戦うための手だてをとっていく。そんななか勝四郎は万造のむすめシノと出会い惹かれていく。彼らのであいも面白いので注目してほしい。

そんななか菊千代は勘兵衛たちに百姓たちが落ち武者狩りで手に入れたやり、弓、鎧などを持ってくる。侍のなかには落ち武者狩りを経験したものも少なくない。侍たちのプライドはズタズタに切り裂かれ両者に不穏な空気が流れる。剣豪久蔵もこの村の奴ら切りたくなった。っとぽろり。

ここで菊千代が大声でわめく。百姓は最悪な生き物だと、嘘つきてケチンボで何でもごまかしそのうえ人殺しだと。でもそんなケダモノ作ったのはお前たち侍だろと問いただす。田畑フンつぶし、こき使い、は向かえば殺す!一体百姓はどうすればいいんだとその場て号泣。ここは最もこの作品の重要な部分だ。しばらく沈黙のあと勘兵衛は菊千代に1言。

貴様。百姓の生まれだな、
 
菊千代はこの作品でジョーカー的な存在として描かれている。彼がいなければ侍と百姓たちは団結しなかっただろう。菊千代の果たした役割はとても重要なものだった。

やがて村は米の収穫を迎える。その間田に水を引き馬が通れないようにし、村の離れ家数軒を借り入れまでに手放すようお願いする。それに怒った一部の百姓は反抗して自分たちだけで守ると言って団結を乱そうとする。

待て。列にもどれ。

厳しい声を浴びせる。リーダーの勘兵衛てある。彼は厳しい姿勢で人を守ってこそ自分も守れる、己のことしか考えないのは己をも滅ぼすと吐き捨てる。しびれるシーンだ。ますます団結は強まっていく。

いよいよ闘いに

だいぶ時間がたちもう野武士たちは現れないのではないかと噂された頃3人の野武士が村を偵察しに来ていた。侍の姿を見られないようにしていたが見られてしまい1人生け捕りにして野武士のアジトを聞き出すことに成功する。勘兵衛はアジトに久蔵、菊千代、平八、案内人として利吉を送り出す。アジトについたよにんは火をつけて夜襲に成功するがそこには利吉のさらわれた女房がいた。半狂乱になった利吉を諭すために平八は助けにいくが野武士の鉄砲により平八は息絶える。

平八の最後を知った彼らは村に墓を作る。盛り土に刀を菊千代がさすとほうぼうから号泣が。菊千代はなくな。なくなとわめき以前平八が作った○6つ△1つ田んぼの田の字の書かれた旗を建てる。早坂文雄の侍のテーマが高らかと鳴らされそれと同時に山には野武士の大群が!来やがった!来やがった!と菊千代!このようにして戦いの火蓋はきっておとされたのである、

次はいよいよ村びとたちと野武士の闘い。お楽しみに!

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