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黄金町バザール2024に行ってきたよ

横浜の黄金町バザールというアートフェスティバルに初めて行ったのでその感想を書いておきます。

今年のテーマは“世界のすべてがアートでできているわけではない”とのこと。
少し戸惑う言葉だけれど、ディレクターの説明を聞いて腑に落ちた。世界とアートは差異を理解してひとつになると思われていたけど、そうではなく、双方を意識して知ろうとする教育的関係だけが存在しているという。
理解は理想ではあるけどその困難さを認めることは同じくらい大事だなと感じさせる言葉だと思った。最近のデモとかも重なって聞こえてきた言葉だった。

横浜市黄金町ははじめて行く場所だから行き方検索しようとしたら予測変換に出てきたのは
「黄金町 やばい」
なんだなんだと思って調べると、かつては治安が相当ヤバい街だったらしい。
違法な風俗のお店が並び、麻薬が蔓延していて、この世の地獄みたいな街として黒澤明が映画にするくらいの街。思っていた以上の過去を持っていたけれど、歴史を隠すのではなく、それを踏まえた展示の場や作品も多く、そこが良かった。

特別な展示スペースというより居住スペースのような空間に展示される作品は、普段の人生は美術館じゃなくてこういう場で送られていて、居住空間もまた特別な場所だなと思わせてくれた。

時間に追われてしまって展示ばかり見てしまったけど、他の街並みをもっと味わっておけば良かったと思う。

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