マガジンのカバー画像

読んだ本のサマリー

6
宇都宮大学 地域創生科学研究科 博士課程後期の研究の中で,ゼミや個人的に読んだ本の備忘録 社会学や社会人大学院などに興味を持つ方にお勧めかもしれません.
運営しているクリエイター

#地方

ワタシのことをワタシが決めることを奪われてきたのは誰?

引き続き、 読本のサマリーです。 当事者主権 岩波新書 中西正明 上野千鶴子 著 ここから↓ 序章 第2節 2 当事者であること 「私のことは私が決める」ことを奪われてきた 社会的な弱者 =女性、高齢者、障害者、子ども、性的少数者、患者、精神障害者、不登校者、などなどの人々 =社会のしくみにうまく適応できないために「問題がある」と考えられ、その処遇を自分以外の人々によって決められてきた人々 介護保険の例 お世話を受ける立場だった高齢者が、介護サービスの利用者となり、介

ワタシのことは、ワタシで決める

「当事者主権」 岩波新書 上野千鶴子、中西正司 著 を読み始めた。 序章のサマリーをまとめた。 ここから↓ 1 当事者主権とは何か 当事者とはだれか?:ニーズを持ったとき、人はだれでも当事者になる。 ニーズを満たすのがサービスなら、当事者とはサービスのエンドユーザーのことである。 ≠問題をかかえた人々 私の現在の状態を、こうあって欲しい状態に対する不足と捉えて、そうではない新しい現実をつくりだそうとする構想力を持ったときに、はじめて自分のニーズとは何かがわかり、人は当

ワタシが自立して生きるために、あなたの助けを借りる

当事者主権 岩波新書 中西正明 上野千鶴子 著 序章サマリー 3 自立支援と自己決定 ↓ここから ・「当事者主権」の考え方を、鮮明にうちだしたのが、障害者自立生活運動であった。 二〇〇三年四月から障害者に対して支援費制度が導入された。 目的は障害者の自立支援である。二四時間介助を要する障害者が「自立生活」を送る、という考え方は、「自立」をめぐるパラダイム転換によってもたらされた。 障害者の自立とは何か。 二四時間介助を受けても、自立していると言えるのか? 自立生活運動