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ヨハネスブルグ卒業記念自由研究 「ヨハネスブルグで出会った猫ちゃんたち」Part4

(3)私の住んでいるエステートについて
私の住んでいるエステートは、ヨハネスブルグタウン中心部から北西に行ったところにある。
ヨハネスブルグには大小様々なエステートがあるが、私の住んでいるエステートはアパルトヘイト時代から続く比較的古いエステートである。

外周約3km、歩くと1周30~45分はかかるほどの広大な敷地の中に、約200〜300軒の住宅や集合住宅が並んでいる。
敷地の中央部には川や人口の池があり、その周りは芝生の公園となっている。
エステート内を歩いていると、ここはアフリカということを忘れてしまうほど快適な環境が広がっている。
ただし、このエステート内に広がっている様子は決して南アやヨハネスブルグの全てを表わしているものではない。
南アはジニ係数という貧富の差が世界一であり、エステートの外や他地域へ行けば、バラック小屋が立ち並び、日中でも我々が立ち行ったら襲われる場所もある。
南アで暮らしていると白と黒、光と影の部分がとても色濃く見える。

  (4)  我が家について
我が家はコの字型の平屋で、コの字型の真ん中にブリティッシュガーデンが拡がっている。

これはお借りしているオーナーさんの趣味でこのようなお庭となっていて、オーナーさんのセンスが良いのだといつも思うのである。
そんな我が家には、猫ちゃんたちにとって、遊び場となる場所がたくさんある。

以下にはどのような遊び場があるかその一例を紹介する。
(詳しくはそれぞれの写真12〜30の解説を参照)

写真12 
我が家の見取り図(妻作成 ドイツ語表記はご容赦下さい)①〜○19は以下の写真の番号

(猫天国な我が家の特徴)
・草丈が長いため、猫ちゃんたちの隠れ家がたくさんある。
・木登りのできる木が5本あり、そこから屋根に飛び移ることができる。
・バーズバス(鳥たちの水飲み場)があって、そこに鳥たちが来るため、猫ちゃんたちが興味津々。
・鳥たちの餌場が3つあるため、そこに鳥たちが来て猫ちゃんたちが草陰や木登りをして狙うことができる。
・窓には網戸がついていないため、窓を開けると猫ちゃんたちがすぐに入って来ることができてしまう。
・上記の通り、猫ちゃんたちが家の中も外も自由に出入りできるので、追いかけっこするのもプロレスごっこをするのも自由。 
・家の中は基本的に外よりも涼しいので、ベッドやソファなど猫ちゃんたちの休み場がたくさんある。


写真13 
①木登りゾーン1 この木からが一番屋根に登りやすい。鳥小屋もあって猫ちゃんたちには鳥を狙う格好の場所

写真14 
②と○13 はっつあんゾーン はっつあんの隠れ家が②。はっつあんが毎日ウエットを食べているのが○13。ウエットが出てこないと左下の写真のように無言で抗議をしてくる。

写真15 
③裏庭ゾーン。午前中は太陽が当たって暖かいが午後から夕方は陽が当たらないため、猫ちゃんたちにはちょうど気持ち良い休憩ゾーンになっている。横の木の根本がトイレスペースにもなっている。

写真16 
④シーサーゾーン ちょうど扉と塀があって眺めの良いこちら。特にライオン丸がここでシーサーになる時がある。一度だけはっつあんがシーサーになっている時があって驚いたことも。

写真17 
⑤勝手口ゾーン ここは夏のシーズンの夕方、涼しくてチューイとライオン丸にとっては快適な場所。何度ここで二匹が雨もあられもない格好になっていたか分からない。

写真18 
⑥草むらゾーン ここで隠れてお昼寝をしていることが多い。特にチューイとライオン丸。以前、そこで寝ているチューイに2号が飛びかかっていったことがあり、2号の気の強さに驚いたこともある。

写真19 
⑦バーズバス この周りも猫ちゃんたちの休憩所。ちびちょは以前、バーズバスの水をこうして飲んでいたこともあった。今はやらなくなったけれど。

写真20 
⑧木登りゾーン2 ここには小さな木がいくつか生えていて、ここの木にかかっている鳥の餌を食べにくる鳥たちを捕まえるために登ることがある。

写真21
⑨木登りゾーン3 我が家で最大のWillowの木。この写真は冬にライオン丸が登っていた時の写真。いまでは葉がたくさん生い茂っていてこのような景色は見られない。

写真22 
⑩薔薇の花ゾーン 冬から春にかけての頃、日の当たるこのあたりで休んでいた時があった。今のシーズンはここで休んでいる猫ちゃんはほとんどいない。

写真23 
○11 木登りゾーン4 ここも冬にはよくライオン丸やちびちょが登っていた。

写真24
○12 玄関バーグラー前 ちびちょが郵便受けの中に入っていた様子は「猫は液体」をまさに体現していた。

写真25 
○14 三人がけソファー ここでは様々なドラマが繰り広げられた。特に左下の写真はちびちょがただ一度夜に訪問してきて、しかもブリンキーと一緒に収まった唯一のことで本当にレアな一枚。

写真26 
○15 キッチン ここの椅子で寝るのがチューイとライオン丸は好きで、なぜか狭いスペースを二匹で分け合っている。

写真27 
○16 廊下 廊下は大きな窓があって陽が当たるので、特に寒い季節にはここで過ごすことが多かった。面白い写真が一番撮影できた場所もここ。

写真28 
○17 バスルーム トイレをしているとたまに入ってくるチューイとライオン丸。

写真29 
○18 客間 この陽に当たって外を眺めているチューイとライオン丸の写真はお気に入り。

写真30 
○19 寝室 午後の昼下がりや夜。気づくとそこにチューイやライオン丸が既に寝ていることが。人の家でよくこんなに無防備で眠れるなと何度思ったことか。


このように、我が家は猫ちゃんたちにとって様々な遊び場、休憩所があるため、過ごしやすい環境と言える。
ここで我が愛猫を離したらどのようなことになるのか。
多分愛猫は、とても楽しんでいたのだろうなと思い、それを思うたびに愛猫が今頃元気にしているかなと感慨にふけるのである。

(続く)

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目次
1 研究の動機
2 私の住んでいる南アフリカ共和国ヨハネスブルグやエステートについて
(1)南アフリカ共和国について
(2)ヨハネスブルグについて
(3)私の住んでいるエステートについて
  (4)  我が家について←今ここ

3 我が家へ来る猫ちゃんたち
(1)チューイ
(2)ちびちょ
(3)ライオン丸
(4)はっつあん
(5)2号
4 これまで我が家でお預かりした猫ちゃんたち
(1)ブリンキー
(2) トニー
(3) メオ
5 エステートで出会う猫ちゃんたち
(1)我が家の近所に住んでいる猫ちゃんたち
(2)その他の場所で出会う猫ちゃんたち
6 まとめ・考察
7  終わりに

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