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スワロフスキーの思い出

この頃もっぱら気になるファッションアイテムはアクセサリーで、アクセサリーブランドのウェブサイトをチェックしたり、少しずつ試着に行ったりしているとともに、ここ数年全く日の目を見ていなかった手持ちのアクセサリーも使うようになった。

片手で数えるほどしかない手持ちアクセサリーのうちのひとつが、スワロフスキーのネックレスである。以前のnoteにもちらっと書いて、そのときは「ものはためし、で買った」とぼかしていたけれど、再度身につけるようになって、お迎えしたときの気持ちなどを思い出してきたので書いてみたい。

キラキラの動物たち

ネックレスの前に、まずはスワロフスキーの原体験について。

小学生だった頃、地元の百貨店に行くことは特別な楽しみだった。
百貨店に行く日は、百貨店のそばにあった明治屋で舶来物のりんごチップス(大人になってからずっと探しているけどどこにも見つからない。)を買ってもらったり、当時は地元で唯一(?)の無印良品でお菓子を買ってもらったりと、ささやかだけれど楽しいルーティンがあって、そのうちのひとつが「スワロフスキーの動物の置物を見る」ことであった。

あのキラキラの動物達は、心奪われる美しい存在であるとともに、非日常の象徴であった。

こういう動物たち。とにかくキラキラしてきれいでかわいかった!!
ヘッダーの画像も公式サイトからお借りした小鳥の置物。

あんなに憧れだったスワロフスキーの製品を、今や身につけているなんて、大人になったものだ。

カーリー・クロスに憧れて

社会人になって数年経った頃、私の憧れの人物はカーリー・クロスであった。

カーリー・クロスはアメリカのモデルさん(息を呑むほど美しいスタイル…)で、当時モデル活動をしながら大学に通ってプログラミングを学ぶとともに、女性プログラマー育成基金を設立するなど、IT分野における女性のエンパワメントに取り組んでいた。

カーリー氏かっこいい…!と思って尊敬の眼差しで雑誌やyoutubeを通してその活躍する姿を見ていた。そんななか、2016年にカーリー氏がスワロフスキーの広告塔をつとめることになったのである。

当時私は職場で希望の部署に配属されて張り切っていたものの、自分に「これ」といった専門分野がないことがコンプレックスになったり、周りの人達との能力差を実感したりのときであったと思う。
ほとんど同い年であり、その美貌もさることながら知的で専門性もあって、それを生かして活躍するカーリー氏は当時の私の理想や憧れを体現する存在であった。

スワロフスキーのネックレスは、「なりたい」の結晶だったのだ。

そして現在

私の買い物は基本的に「好き」と「似合う」が中心で、今までの買い物を振り返っても「なりたい」で選んだアイテムはほとんどないのではないかと思う。

そういう意味で珍しい買い物だったし、思いがけず子ども時代の思い出も蘇って、今となってはとてもエモーショナルなアイテムだなあと思う。

いまアクセサリーを探すなら、きっとスワロフスキーは選ばないだろう。理想も、憧れの人も、あの頃とはかなり変わった。
けれど、身につけてみたスワロフスキーらしいキラキラのネックレスは、(とかく貧相になりがちな)私の首もとを華やかにしてくれている。しっくりくるというよりは、雰囲気が少し変わってなかなか良いなという感じ。今の私には少し派手かなと思ったけれど、むしろキラキラに癒されている。

久しぶりに身につけたアクセサリーには思いが詰まっていただけでなく、今の自分にあわせても意外とよくて、過去の自分がくれた「びっくりの試着」(byあきやさん)とでも言えるのかもしれない。

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