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Work Life Balanceって何か。


大学院での学びも、ダブルスクールの学びもひと段落したので、ニューカレドニアに1週間ほど来ています。
休み3日、1日リモートワークで1週間ほどこちらにいます。
旅行者、現地の方、たくさんの人と会話する機会があり、改めて「ワークライフバランスってなんだ?そもそも、働くってなに?」と考える時間を貰っています。

朝が早く、昼が休みで、夜も早い

こちらに来てから、通っているベーカリーは5時から19時まで開いています。いやぁ、早い。なんでこんなに早いのか・・・・
出勤前に購入する人が多いんですね。
他のお店も概ね7時ごろにはOPENします。どの店も、始まるのも早いけど、締まるのも早い(笑)
カフェなども18時には閉まります。レストランも遅い店でも21時には閉店します。
しかも、14時から17時くらいの間は、昼休みで閉まっていることも多い。

L’Atelier Gourmand カフェ併設のベーカリー 毎日食べても飽きないパンがそろってます

主要産業の一つが観光なんだけど、観光客にやさしくない(笑)
しかも、週末はしっかり休む。土曜日は午前中のみ営業、日曜日はほとんどの店が休み。個人商店はほぼ確実に休んでる。
大きめのショッピングセンターがかろうじて開いてる程度。

でも、不思議なことに不自由を感じない。
むしろ、自宅で(今回、コンドミニアムを借りている)ゆっくりとTVを見たり、本を読んだりして自分の時間を過ごすことができる。
ワークライフバランスってあえて声に出さなくても、自分の生活を大事にするということが街全体で行われている。

競わないということ。

全部が早く閉まるから、結果としてすべてが早くなる。
当たり前と言えばそうなんだけど、それだけだと別の国と変わらない。
何より、ニューカレドニアは「人件費が高い
どのくらいかというと(円安のせいもあるけど)、島に3件しかないマクドナルドのバイト代は自給2500円程度。日本だと、一番高い職種でも平均1200円程度。もちろん、東京か地方かでも異なるとは思うが、2500円を払ってくれる店はないと思う。しかも、夜も早く閉まる。
西海岸のマクドナルドで3300円だから、アメリカよりは低いけど、日本の倍以上。
その分が、食事代に掛かってくるので、もちろん販売価格も高くなる。

市場で提供されているパンとジュースでだいたい3600円程度

気になってちょっとググってみた。2021年の調査によると
四国と同じくらいの面積に対して、人口は四国の10分の1。(27.1万人)
一人当たりのGDPが37,159.55 USD(対前年成長2.1%)。
日本は39,312.66 USD(対前年成長1.7%)
数字がすべてではないですが、いろいろ考えてしまいます。

市場の朝は早い。扱っている品種も少ないのが特徴

人件費が高く、人口も少ないので、結果として農業をする人は少ない。
葉野菜(レタスなど)と果物ぐらいが栽培されていて、あとはすべて近隣の国(オーストラリアやニュージーランド)からコンテナで輸入される。
路肩に野菜販売の車が出ていたのですが、日本とは真逆で、移動販売で売っている野菜はかなりの高額なので気を付けてと教えてもらった。そもそも、たくさん生産してもたくさん販売できないので、大規模になる理由もなく、人件費も高いので結果として農業に従事する方は少ない。



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