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朝倉くんと仲良くなった話

【基本情報】


〈朝倉くん〉

・高校1年生
・流行りに乗っている
・数学が苦手
・英語が得意
〈キコノヒト〉

・高校1年生
・流行りに乗っていない
・数学が得意
・英語が苦手


朝倉くんとは 高校で初めましての存在で ぼくとは住んでいる世界が違っていたので 卒業まで話すことはないと思っていました。

【数学の授業】



ある日の数学の授業中での出来事です。

先生が

「はいじゃあ 前から3列目のこっちから答えを言っていこうか」

って 急に言いました。

クラス中がザワザワしました。

「えっ?今まで そういうのなかったじゃん…!」

って ザワザワしました。


【あせる朝倉くんとぼく】



朝倉くんから答えを言っていく感じになったんですが 朝倉くんが問題を解けていないことは 雰囲気でわかりました。

朝倉くんはあせったでしょうが

「なんとかしないと…」

って 謎にぼくもあせりました。

【大きく1】



ぼくはひらめきました。

ノート1ページを丸々使って 油性マジックで大きく「1」と書きました。


朝倉くんは ゆっくりと立ち上がりました。


ぼくは 自分の机の右側(朝倉くん側)を人差し指の爪で カツッ!カツッ! と叩きました。

朝倉くんが こっちに気が付きました。

そして その大きく書いた「1」を 自分の机の右側(朝倉くん側) ギリギリまで寄せました。


「1です」



朝倉「1です」

先生「はい そうですね じゃあ隣り…」

ぼくは 朝倉くんと目が合い「ニヤッ」としました。

【休み時間】



無事 数学の授業が終わりました。

朝倉「キコノヒトくん マジ助かった ありがとう」

キコ「あせるよね あれ 急すぎん?(笑)」

朝倉 キコ「キャッキャッキャッ…」

【仲良くなる】



ぼくは 朝倉くんのおかげで 高校卒業まで時代の流れについて行くことが出来ました(たぶん)。

朝倉くんには感謝ですし
数学の先生にも感謝しています。


学校に現役で通われている方は

こういう仲良くなる方法もあるよ〜

ってことを 手段の1つとして覚えておいて下さい(?)


めでたしめでたし。

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