田園調布学園の帰国枠算数 問題傾向

 2025年度の帰国枠入試は2024年12月1日(日)に実施されます。
(A)国語・算数 (B)英語・算数 (C)算数 の3つの方式があり、その中から1つを選択します。
ただし、(C)については提出書類CEFR B1【英検2級、TOEFL iBT 42点など】以上の基準を満たすことを証明するもの(コピー可)が必要になります。
 また、A・B・Cどれも保護者同伴の面接がありますので、もちろん、その練習もしておかなければなりません。保護者への質問はわずかで、ほとんどが子供への質問です。その質問内容も、帰国入試によくある質問(現地校での経験、日本の小学校と現地校と異なる点、入学後やりたいことなど)なので、面接対策はそんなに難しいことは無いです。

 さて、学校ホームページにある”問題作成の基本方針”を見ると、こうあります。
「国語・算数は小学校の教科書に沿った基礎基本を問う内容を、英語は英検2級程度の内容を出題します。」
 よく聞かれるのが、これを見て、”小学校の算数ができていれば、特別に受験算数を勉強しなくても大丈夫ですか?”といったもの。
これは、はっきりいって無理です。学校の算数だけでは、3割も取れません。
まずは、問題を見てみましょう。2019年度の問題です。

ついでに、今回は無料で解説を掲載させておきます。

 傾向はずっと変わっておらず、大問は全部で4つです。
大問1は、計算が4題、一行問題が10題です(2019年度だけは、計算が3題になっていますが)。基本レベルです。
大問2・3は、一つは図形で、一つはグラフの問題です。図形は、平面図形のときもあれば、立体図形のときもあります。グラフの問題は、たいていは”速さとグラフ”が出題されます。基本~応用レベルで、2022・2023の相似を利用する平面図形の問題は、やや難でした。
田園調布を第一志望にするのであれば、”図形”と”速さとグラフ”の強化が欠かせません。
大問4は、やや思考力系の問題で、たんに公式を利用してといったパターンで解くことはできません。考えて調べる力が必要になります。
 また、大問2~4は記述式なので、その練習も必要になりますが、なによりも大問1の14問を確実に取っていく力が重要です。

 2020年度以降について、上記ファイルのように順次あげていきます。


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