全日本フィギュアの最終滑走は吉なのか。

こんにちは。
寒いですね。
GPFも終わり、全日本フィギュアが続々と近づいています。
今年の展開として、これ、昨年の五輪選考より熾烈やないか。って感じです。

今回は新たな視点をもったデータ編。

全日本フィギュアの記録や順位はWikipedia等で確認してもらって…。今回はまああまり見たことがない歴代の最終滑走者についてあーだこーだ語っていこうと思います。まあダンスやペアは2つ3つくらいなのでちょっと省きます。すみません。今回は男女シングルのみです。
昔すぎるのは分かってないのですが、FSの滑走抽選は2015までは上位6人ずつで滑走抽選、2016〜2019まではSP1位〜3位がグループ内4〜6番になるように抽選、SP4位〜6位がグループ内1〜3番になるように抽選…って行っており2020、2021のFSはSPの順番でSP1番の人が自動的に最終滑走になります。
SPは近年は上位12人になるであろう(基準はそこまで分かってませんが笑)人が4グループ目、5グループ目(ラスト2グループ)になるように構成点されています。だから最終滑走を引く確率は12分の1。つまり最終滑走になる確率は8.3%です。ただ、2008年くらいのSPの順番を見ると完全シャッフルですね…。
(今回もデータなので敬称略失礼します)

まず男子から
2021 SP 本田ルーカス剛史  FS羽生結弦
2020 SP 友野一希       FS 羽生結弦
2019 SP 日野龍樹       FS 羽生結弦
2018 SP 唐沢常人       FS 島田高志郎
2017 SP 中野耀司       FS 宇野昌磨
2016 SP 中村優           FS 宇野昌磨
2015 SP 山本草太       FS 羽生結弦
2014 SP 町田樹           FS 村上大介
2013 SP 佐々木彰生   FS 小塚崇彦
2012 SP 羽生結弦       FS 羽生結弦
2011 SP 羽生結弦       FS 中村健人
2010 SP 郡山智之       FS 織田信成
2009 SP 田原久司       FS 高橋大輔
2008 SP 南里康晴       FS 小塚崇彦

高橋さんが想像以上に少なめ。2003年らへんは結構やってる印象あるのだが、直近で調べてみたら2006年で最終滑走FSでやってて、シングルでは2009年が実は最後。宇野選手もFS2年連続であるとはいえSPでやってないのは意外でした。一方で羽生さん、2年連続でSP最終滑走引き、SP、FS両方同一年度に最終滑走務めるのはなかなかの強運っぷりですね。当時高校3年生(18歳)でこの滑走順でしかも初優勝ですよね?これは心臓にファーとかメンタル哺乳類最強とか言われますわ。
個人的に面白いなと思ったのが2014。町田さんと村上さんのラストは最後にインパクトある選手の終わり方で気持ちいいな、って凄く感じた年でしたし、2人の最終滑走をあまり見てないので新鮮だったのを覚えています。
有力選手でいうと無良さんが経験してないのがちょっと意外ですね。あとは田中さんもかな。こればっかりは運なので…。

SPの最終滑走だけを見ると個性豊かというか若干バラエティ。FSはやはり上位で結果出してるだけに早々たるメンツですね。SPで最終滑走はないけどFSでやってる島田選手、確か当時16歳ですよね?すっごい経験してたんだな…って改めて感じます。

ちなみにFSの最終滑走が全日本優勝に繋がってるのが14年分見たところ7回。2回に1回は優勝している形になります。ただ、近年(というか直近2年だけですけど笑)SP1位→最終滑走が多いっていうこともあるので確率的には高いのかなという印象はあります。

続いて女子
2021 SP 青木裕奈       FS 坂本花織
2020 SP 川畑和愛       FS 紀平梨花
2019 SP 横井ゆは菜   FS 紀平梨花
2018 SP 宮原知子       FS 坂本花織
2017 SP 本田真凜       FS 坂本花織
2016 SP 浅田真央       FS 本郷理華
2015 SP 宮原知子       FS 村上佳菜子
2014 SP 本郷理華       FS 宮原知子
2013 SP 鈴木明子       FS 浅田真央
2012 SP 友滝佳子       FS 本郷理華
2011 SP 鈴木明子       FS 村上佳菜子
2010 SP 河野有香       FS 西野友毬
2009 SP 後藤亜由美   FS 村上佳菜子
2008 SP 井上はるか   FS 浅田真央

SP2年連続最終滑走は流石にいなかったですね。2回はいますけどそれもそれでエグい話。
個人的に村上さんはFSの最終滑走多いですね。2009年、確かバンクーバー争いのピリピリしていた空気に村上さんが年齢制限のため出られないので無心で見られたあのとき。15歳で最終滑走ってヤバいですね。改めて考えると。浅田さんはふとしたときに最終滑走くる印象。近年は坂本選手、国際大会含めて多い印象、正直あります。今度ワールド編も調べようと思ってますが結構やってるのではないかなと? 紀平さんも2年連続ですね。男子に比べるとSPもFSも平等な配置って感覚ですね。多くて3回4回くらいなので。
今思えば興味深いと思ったのが2016の浅田さんのSPと2013の鈴木さんのSP。最後の全日本でこうやって最終滑走で滑るということはなかなかできないので。あとはFSでいったら坂本選手の2018は忘れられないです。

有力選手で意外と最終滑走全日本でやってないとなると三原選手とか樋口選手、中野友加里さんとか?になってくるのかな…。ちなみに安藤さんは近年では2007年と2005年に最終滑走やってました。

女子は2018年以降は全て全日本FS最終滑走→全日本女王になっており、逆にそれ以前はここに書いているのは2014の宮原さんと2008年の浅田さんのみ優勝。なぜか分かりませんが近年は最終滑走が強い印象。以前はなぜか優勝できない…。難しいですね…。


こう考えて見ると最終滑走は割と不利要素もあるんですけどメリット要素も高い。絶対地上波映れるし笑。プレッシャーは半端ではないですけど傾向的に高く点数が出る印象は受けます。恐らくSP1位からのFS最終滑走で順位落とした選手で言えば2013の浅田さん(SP1位→総合3位)、2017の坂本さん(SP1位→総合2位)、2019の羽生さん(SP1位→総合2位)くらいじゃないのかなぁと。浅田さんと羽生さんの順位下がったときは正直日本勢で唯一GPF出てからの連戦の疲れなのでしゃーないのかなっていう思いも若干はしますが笑。

今年は全日本フィギュア、正直いってオリンピック終わった次の年にも関わらず近年では1番大変な戦いになると思います。誰が新時代のエースとなるのか。また新たな視点で見ると面白い競技なのでどうなるのか。誰が世界フィギュアの代表に入るか楽しみです。



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