FAST超音波に一言物申す!!

******ものすごい毒舌吐きます。不快になるかもしれもせん********自己責任でお願いします

まずFASTをします
これは僕にとって地雷です。

ブチギレます!リアルに10分間説教してます。

なぜかって?
FASTを何も理解していない人の発言だと思うからです。
というか、画像検査を理解してないですよね?
と思います。

じゃあ!FASTの正式名称をどうぞ!!

早い!fast

って思った人は、まじで正座してこの記事を読んでください。

FASTは

Focused assessment with sonography for trauma
直訳すると
外傷に対する超音波を用いた、焦点を絞った評価です。

はい
もう一度、
外傷の評価にに焦点を絞った超音波検査
です。

外傷 超音波

外傷!

外傷!!

外傷!!!!!!!

はい、
先生方がこれまでされてきたFAST検査では、外傷を疑う患者さんどれくらいいましたか?

FASTはもともと外傷によって
腹腔、胸腔、心嚢に出血、膀胱破裂による腹水
や緊張性気胸がないのかいち早く見つけましょう
と言う検査から来ています。

そんなことは知っている?

え?
ならとりあえず、FASTってならなくないです??笑笑

嘘です笑笑

外傷以外にも
ショック、特に心タンポナーデなどの閉塞性ショック、脱水による循環血液量減少性ショック
を素早く見つけて、いち早く処置するためには
めちゃくちゃ有用な検査です。

貯留液を見つける検査
と総称する方がいらっしゃいますが
半分あってて半分ずれてると思っています。

FASTの正式なやり方に従って行うと、貯留液の量を推定することができます!

ですがら微量腹水の現実はそこまで得意ではないです。

なので、全然見逃す可能性があります。

ただ、微量腹水の存在が一刻を争う変化は起こさないですよね?
なので、別にいいんです。

そう
FAST検査は一刻を争い
一秒でも早く処置すべき病態を知るために
ものすごく力を発揮する検査なのです。

じゃあなぜ僕にとっての地雷なのか

それは、
FAST=簡易スクリーニング
という考え方です。

FASTはそもそも、
外傷に行うものでしたよね?

そう外傷例など、状態が安定してない子をいち早く安定化させるための情報を取るための検査なのです。

b-lineがあるので
肺水腫です

という発言

僕は現場で、一度や二度でなく聞きました。
大きな間違えです。

b-line=胸膜の病変 or 肺胞パターンです。

T FASTで見るべきはb-lineではありません。
T FASTで見るべきものは、
胸水、心嚢水貯留
→心房の拡大などの心疾患の有無
→気胸の有無
→肺の状態
です。

急性の呼吸促迫で
LA/AOが明らかに拡大していて、b-line
だから肺水腫が疑わしい

はめちゃくちゃ筋が通ってます。そう判断すべきだと思います。

だけど、FASTします
b-lineです
肺水腫です

って理解してる方があまりにも多いように感じます。

FASTは致死的な急性期の病態を掴むものであって
診断ツールではないのです。

FASTを行うべき患者さんはもっと限定していいと思います。

それはなぜか?
T FASTで胸腔内に貯留液、気胸もない
心臓も大丈夫そう

肺はどうか

肺の状態を見るのは正確にはvet blueと言いますが
肺の評価にプローブを9箇所に当てましょう!

よし大丈夫

そして、
そこから
お腹を簡易スクリーニングしましょう!!

お!腎臓に病変が!!

これにはぁ?
なのです

ここまでに何分かかりました??

ルートを取る間、手が空いてる人がいるから
酸素吸入の準備中とか

手の空いてるタイミングで時間を無駄にしないためにやるのは大賛成です!!

ですが、FASTに五分も十分もかける意味がわかりません。

レントゲン撮るのに五分も十分もかかりますか?

さっさと撮ってしまえば、
胸水、気胸、腹水、骨折
その他の疾患についてもざっくり把握できます。

そして、そこからピンポイントに評価したい場所に超音波を当てれば

最小の負担で、診断できるでしょ

と思っています。

FASTで腹部を簡易スクリーニング??

意味がわかりません。
別にそれは腹部超音波スクリーニング検査じゃないですか?

もっというと
afastは側臥位でと言われていますが、バンザイの仰向け、仰臥位でafastをしている人すら見かけます。

それはもうただの超音波です。

そんでもってFASTしてレントゲンを、撮ってるもんだからウエットヘアーアーティファクトで1番みたいところが見えないし。。。

もーーーーなんやねん!!
と。。。

話がごちゃごちゃしてきたので
もう
ここで言いたい毒を吐きます!!

FASTについて理解していない人


レントゲンや超音波検査そのものすら理解できていない人ばかりだと思います。

今一度、皆さんが日頃からやっている、
レントゲン、超音波検査を理解し直してみてください。

その上で、FASTを理解してください。

そうすることで、それぞれの検査の効力が最大限発揮されます!!

もっというと
問診、身体診察の先にしか検査は存在しません。
最低限の問診によってFASTすべきかどうかは決まるはずです。

なんでもかんでも
とりあえずFAST
この風潮には本当に一言申しました!!

あ!
そういえば、お前なんやねん!!
と思われた方に一応お伝えします。
僕はFASTの認定者なので、日本でセミナーで聞いただけでなく
FASTを開発した、リカルド先生の講義を聞き、試験を一応passしています。

FASTという
ものすごく優れた検査手技を台無しにしてしまっている昨今の風潮に一言物申したかったのです。

もし詳しく知りたい方はご連絡お待ちしてます笑笑

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