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契機 [POOLO6期卒業制作]

POOLOとは約8カ月の間、仲間と学んで自分と世界を豊かにするライフデザインについて学ぶコミュニティです。
POOLO

このnoteはその卒業制作の一環で、POOLO 6期のメンバーに、というよりは自分が前に進むための礎として、自分自身に宛てて書いています。

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ずっと、8ヶ月みんなに言えなかったことがありました。

言うか言うまいか、どのタイミングで、どんなテンションで、
そもそも言わなくてもやり過ごせるのに言う必要はあるのか、
ずっと悩みながら、何度も口元まで出かけたけど、言えなかったこと。

そんな中、POOLO第3タームの「スナックともしび」振り返りmtgの中で
「自己開示をすることは、自分を肯定することにも繋がるんだね」
という気づきがあって。

メンバーが言い得てくれたその言葉がとても印象的で、背中を押してくれたので、この卒業というタイミングになって、やっと、もっとちゃんと自分も心を開いてみようかなと思います。

実は私は、結婚をしていました。過去形なのは、丁度去年の3月に、癌で旦那を亡くしたからです。100万人に一人と言われる希少癌で治療法はまだ無く、進行も早く、たった2ヶ月しか闘わせてもらえませんでした。
救いがある言い方をすれば、彼にとって辛い時期が2ヶ月で済んだとも言えるかな、、、

なんでそんな確率が、よりにもよって私たちのところに、、、
最初は辛すぎる現実に対して一種の生存本能というのか、割とすぐ仕事にも復帰して、出張も行って、なんだか普通に暮らせてしまっている自分に罪悪感を覚えながら6月の梅雨を迎え、やっとちゃんと落ち込むことができて。

そんな時に目にしたのがPOOLO6期の募集でした。

POOLOに参加した理由は?というよくある質問に、幾度となくインスタの広告で見かけて~、とはぐらかすような返答をしてきましたが、一番の理由は落ち込んだ自分が立ち直るため、これから自分の足で立って歩ていくため、その為に自分と向き合うための内省を誰かの力を借りながら取り組みたかったから。

入ってから一番最初に悩んだのが自己紹介シートでした。
自分をそういう経験がある人間なんです、として入るのか、一旦全て隠して、本来の(?) 自分として入っていくか。
近しい友人に相談したりしながら、
ーきっとそういうフィルターを通して見られちゃうから、一旦伏せてもいいんじゃない?
彼に対して存在を隠しているという罪悪感がありつつも、本来の自分の姿から入ったこの選択は結果、良かったと思っています。

様々なPOOLOの講義やメンバーとの対話を通して心理的安全性という言葉の意味を体感できるようになった第3タームで、それまでは個人単位でしか打ち明けられてこなかったこの出来事を、チームmtgの場でも言うことができました。
もちろんそのメンバーの組み合わせはそれが初めてではあったけど、POOLOならではの心理的安全性が歩幅を合わせて積み重ねられてきたからだと思います。

こんなに仲良くできているのに、隠し事をしている、という私の中では隠しきれない事実。むしろ言わないことの方が罪悪感を感じるようになりました。
というより、この人たちに聞いて欲しい。と思うようになり、打ち明けたのはすごく自然な流れでした。

チームのメンバーはうん、うんと頷きながら話を聞いてくれたし、予想をしていなかった「話してくれてありがとう」と言ってくれて。
やっと言えたことで、とても気持ちは楽になったし、受け入れてくれたことで安心にも繋がりました。

ー 自己開示できる場があるって安心。
それが私の原体験となり、「スナックともしび」は生まれました。
どんなことでも話していい場ですよ、どんなことでも聞きますよ、そんな場所。

「スナックともしび」全3夜の開催を通して得られたものは、
ー 自己開示をすることは、自分を肯定することにも繋がる
という気付きでした。
自分の傷と向き合い、それも含めて認める。まさに私に必要な答えでした。

以前の日直のタイミングでは忘れてたんじゃなくて迷った末に書けなかったけど、その後この気付きがあったから、今回この卒業制作のnoteで書いてみることにしたのです。

むしろ、8ヶ月という時間をかけて積み上げてきた心理的安全性の高いPOOLOでも言えなかったら、きっとこの先私はどこでも言えないかもしれない。
だからこそ、今こうやって書いています。

自分にとって心理的安全性が高い(=心を許している)人たちに伝えられた、そのうちの何人かがうん。って受け取ってくれている、それだけでもう十分。

今は、そんな状態です。

POOLO6期メンバーのあおいちゃんに、第1タームの終わりにしてもらったコーチングインタビューです。
拙い私の話を整理してくれながら、背中を押してくれる、あったかい記事にまとめてくれました。
コーチングインタビューby白波弥生


未来から今を見る


私はよく、自分が80歳くらいのおばあさんになった時のことを想像します。
振り返った時に、今の自分のことをどう思いたい?

ひたすらに悲しい時期だったと思い出したいか、
それとも、色々あったけどそれも含めて私の人生の「契機」だったなと思いたいか。

大切な人を失うことはどうしたってプラスになんてなり得ないけれど、
どうせなら、どんなことも人生の糧にしたい。

自分に起こった出来事あるいはこれから起こるものごとに対して、
心の持ち方でいかようにもなる、できる、
というより、する。

POOLOへの参加は、これによって引き起こされたものだし、間違いなく「契機」のうちのひとつです。

POOLO初期の講義で来てくださったアイリーンさんの「私の人生を一生懸命良い方向に導いてくれる人は、自分以外にいない」という言葉が刺さっていて、この経験もあってよかったといつか思えるように、自分で自分を幸せにしてあげようと思っています。
人生を折れ線グラフにした時に、下も知ったからこそ振れ幅に厚みが出たじゃない?くらいの感じでね。

上方向だけじゃなくて下方向まで含めた、その幅こそが、「豊かさ」になるんじゃないかな。

口癖のように言っているけれど、
ほんとうにPOOLOに入って良かった☺️
6期のみんなに今、出会えてよかったです。
ありがとう!
感謝をこめて