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名店・SATOブリアンを訪ねて

4月某日15時。

このなんとも微妙な時間に阿佐ヶ谷に降り立った目的は、食べログ焼肉百名店にも名を連ねるSATOブリアン本店。名前の通り、希少部位シャトーブリアンを堪能出来ることで名高い名店だ。なんと系列店の2店舗も百名店に入っているというから驚きである。

15時という微妙な時間を敢えて狙ったのは、
予約戦争を勝ち抜くためにディナータイムを避けたというのと、朝から何も食べず(これは正解だった)とも空腹にギリ耐えられる時間帯、ということでこの枠を狙ったわけだ。

※夢にまで見たこの店構え

店内は意外と4組分の席しかない。
今回は一番奥の個室へ。このお店を訪れた著名人のサインがずらりと並ぶ。それも普通の芸能人のみならず、スポーツ選手、漫画家、飲食店経営者等、そのジャンルも多岐にわたる。

今回いただくのは1日12食限定のスペシャルコース。

まずは前菜(という扱いなのか?)のビーフシチューとキムチ。

1品目からビーフシチュー?と思う方もいるだろうが、もうここから既に激烈に美味しい。肉の質が良いのはもちろん、にんじんもかなり甘い。
キムチも辛さ控えめなもので、ライスがなくとも食べることが出来る(重要)。

お次は鹿児島産のタン、常陸産のカイノミ、鹿児島産のハラミ。

※左からタン、カイノミ、ハラミ

基本的に焼き物は全て店員さんが焼いてくれる。
今回はなんと店長の佐藤さんが焼いてくださった。

タンはレモンだれ、ネギだれ、スパイスに付けて食す。このスパイスがなんたってありえないくらい美味しい。これだけで白米を食べられるが、もちろんここでは食べない(重要)

続いてはカイノミ。

カイノミってどこ?という自分みたいな方はこちらをご参照あれ。↓

※ハラミ。とそれを佐藤さんが焼いている様子。

とにかく、ハラミもそこらへんの焼肉屋で食べるものとはレベルが違う。先ず以ってこんなに大きなハラミはない。また余計な脂が少ないので、網が不必要に焦げ付くこともない。

ここまで食べただけでもかなりの満足感だ(精神的に)。

箸休めのきゅうりを挟んだあとは、もも肉のローストビーフ。

※「ローストビーフ苦手じゃないですか?」と聞かれたが、この世にローストビーフ出されて嬉しくない人はいないだろう。

まさかここでローストビーフまで食べられると思っていなかったので、嬉しいサプライズだった。

その後はヒレすき。徐々にメインに近づいていく感じが良い。

お目にかかって早々、
「え、すき焼きの肉って、こんなに分厚いの?」と思わずにはいられない。普通もっとすき焼きってペラペラした肉で食すものでは。。。

↓このヒレ肉が、こうなる。

卵は糸島の「つまんでご卵」。序盤から薄々気づいてはいたが、メインの肉以外の食材も全て美味しい。

そして焼き上がった肉を食べてびっくり、
こんなに分厚いのに、口に入れた瞬間にとろける(文字通り)。

そしてお待ちかね、うわさのブリカツサンド(シャトーブリアンのカツサンド)がこちら。

この店に来る前に死ぬほど来店者のブログを読むなどして予習をしてきたが、
そのうちの1つに「パンとカツの一体感がすごい」と書いてあった。まさにその通りだった。

そもそも牛のカツサンドを食べたことがある人はほぼいないのではないか?それだけでもかなりレアだが、なんといっても中身がシャトーブリアンだ。それをこんなに分厚く。

パンも、大阪のル・シュクレ・クールからのお取り寄せだ。次大阪に行ったら必ず食べたいと思える味である。

その後はもう1つの看板メニュー、ブリ飯だ。

※もはや彫刻。これが、米の上に、乗る。。。

なんとごはんは炊き込みご飯(白米と選べた)。
このご飯にすら、ヒレ肉が含まれている。なんという贅沢。いくらお金を払って食事しているとはいえ、不安になってくる。

さらに、ひと切れ目を食べたところで、
おもむろにウニまで出てきた。
※普通ウニは「おもむろに」は出てこない。

この陸と海の贅沢品、かなり相性が良い。まさに美食の暴力。いよいよこれから死ぬのかと、不安になってくる。

そして最後の肉は宮崎県産の霜降り肉。これを大根おろしと共にいただく。
そしてたまごスープもしくは冷麺をいただき、最後にデザートでフィニッシュ。

肉の42,195キロを走り抜けたかのような達成感だ(内容的にも、ボリューム的にも)。

スペシャルコースに臨む人に言いたいのは、
「胃が若いうちに(明日にでも)行け」ということである。
量がかなり多いかつなんだかんだ肉なので脂はあるので、はっきり言って50代になってから同じものを食べろと言われたら無理だと思う。

ドリンク代は別だが17,500円/人なので、
普通の飲み会を4回くらい我慢すれば行ける値段だ。

ちなみに15時の時間帯、
夜の営業時間が短くなってしまったため、前倒しで昼から営業しているそうだ。

肉好きであれば、一生に一度は是非訪れていただきたい。

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