あの頃

あの頃

小さい頃はいつも娘たちと絵本を読みながら寝ていた

最近よくあの頃の夢をみる
大量の絵本を枕元において各自が読みたいものを順番に私が読む

次女は自分の絵本の途中で寝てしまうので連日同じ絵本だ
しかも最初から読むので先がわからない
寝てしまうから

長女と私は目が固いので寝落ちまで長期戦だ
詠み手がさきか、読まれる側がさきか

もう絵本では飽き足らず児童文学にまで手をだした
寝れない、絶対に
先が私も知りたくなりもう止まらない

そんな日々が一番幸せだった
旦那に言うと
えっ?て顔をした

あっ、やらかしたな
昔、長女にパパとママの推し、プロポーズされたらどちらと結婚する?
と聞かれ
悩んでいたら
いや、そこは娘での前だからパパって即答するとこでしょ
と怒られたあの時と同じ顔してた

もうとりかえしがつかないが
パパと結婚できたことが幸せだよ
とAIよりたどたどしい、一昔前の宇宙人並の言葉で塗り替えようとした

もう無理だった
時すでに遅しとはこのことだ
あんなに絵本で学習したのに私には役に立ってないようだ

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