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知れば知るほど好きになる!ホルモン動態の話。

こんにちは!不妊カウンセラー保健師のきりんです!

今回は、「ホルモン動態(主に女性を取り巻く)」についてお話しようと思います🦒

何を隠そう(別に隠してないか!)

私も学生時代は、脳下垂体が~とか、卵巣から出るホルモンとか、ネガティブフィードバックとか、、、etc
とっても苦手でした。

しかし、女性医療を理解しサポートするにあたっては、ここを知らないと何も説明できないんです!

逆に、ここがしっかり説明できれば、応用の幅がめちゃくちゃ広がり、

「世界が広がる!」と思います。

是非、今日は思春期から始まり、閉経を迎える頃まで女性が全力でお付き合いしている、ホルモン動態について一緒にお勉強して行きましょう!

1.女性の月経の月経周期はホルモンに支配されている

今回は、登場人物のホルモンちゃんを先に紹介します。

本日の主役は、、、、
『FSHさん』『E2(エストロゲン)さん』『LHさん』『P4(プロゲステロン)さん』とちょっと長めのお名前「GnRHさん」です

ここで、皆さんが嫌になっちゃうのが、それぞれの登場人物に別名がある事、、、1つにして欲しいですよね、、、しかし、別名さん達は本当に読んで字の如くなので、今日のnoteが終わるころ、

「え、ネーミングセンス((笑))そのままじゃん!」という気持ちになると思います。(そうなるように書きます)

前置きが長くなったので早速、女性の月経周期と内分泌の関係を振り返ってみましょう!

あ、これこれ、苦手な図!

でも、実は素敵なストーリーになっています🦒(はじまり、はじまり)

2.大きな卵の旅が始まる

先日のnoteでも、卵子はお母さんのお腹の中にいる時に全て作られて、ある一定の状態で休眠することをお話しました。

そう、今日のお話は眠っていた卵子が目覚めた後の冒険のお話です。

大体、10歳~14歳くらいの間で、女性の身体では眠っていた卵子が目を覚まし、旅を始めます。

これを「初経」や「初潮」と呼びます。

では、旅の道のりを見て行きましょう・・・🦒🥚

①始まりは脳です!(いきなり頭の話になっちゃった)

本日の旅のスタート地点は【間脳の視床下部】と呼ばれる所です、
(もうここの時点で嫌ですよねぇ~)

【間脳の視床下部】から、『GnRH』さん(ゴナドトロピン放出ホルモン)が分泌されます。

※ここは、「ゴナドトロピンって物を放出させる信号」を次の旅路へ発射するイメージ(うわぁ~分かりにくい、、、)

『GnRHさん』は、【脳下垂体前葉】に到着し、
『GnRHさん』⇒「おーい、ゴナドトロピン放出してくれない??」
【脳下垂体前葉さん】にお願いをします。
声を掛けられた【脳下垂体前葉】さんは、
「はいはーい」と返事をして、ゴナドトロピンの1つ『FSHさん』(別名:卵胞刺激ホルモン)を旅に送り出します。

➁【視床下部さん】⇒【脳下垂体前葉さん】⇒【卵巣さん】へとフィールドが変わる。

『FSHさん』は別名。卵胞刺激ホルモンという名前だけあって、卵巣に到着すると
「卵よ育て~!」と卵巣にある卵子たちを刺激し、深い眠りについている卵子を目覚めさせ、発育するための信号を出します。

上記図で少し振り返りながら進めて行きます。

『FSHさん』から「卵よ育て~」と言われた【卵巣さん】言われたとおりに、卵を育て始めます。
卵子は育ちながらその体から『E2(エストロゲン)さん』を放出します。
(『FSHさん』はそのままひたすら、卵巣さんに向かって「卵よ育て~」と話かけ続けます。)

では、ここからは『E2(エストロゲン)』さんが主役になります。

『E2(エストロゲン)さん』
女性ホルモンの世界代表で、お肌の艶を良くしたり、女性らしい体系に体を変化させたり、骨を丈夫にしたりと色々大活躍するのですが、今回の旅の役割は2つです。以下E2さんと呼びます。
(E2とはEstradiol:エストラジオール⇒エストロゲンの2番の事です!)

『E2さん』の役割その①
子宮内膜を成長させ、赤ちゃんのくっつくBED🛏️✨を作成する。

『E2さん』の役割その➁
排卵直前まで大きく育った卵からは超たっぷりの『E2さん』が放出されます。それにより、排卵が促されるのです。

③【卵巣さん】⇒もう一回【脳下垂体前葉さん】登場

そんな、『E2さん』は卵子を包む卵胞が排卵直前の大きさまで成長すると....
(大体数値とすると E2:250pg/ml~300pg/ml)

『E2さん』⇒「脳下垂体前葉さん~!もう『FSHさん』のお話お腹いっぱいなんでSTOPで大丈夫ですわ!」と脳下垂体さんに伝えます。

これをネガティブフィードバックと言います。
(ここ、テストに良くでますが私はあえてこの言葉知らなくても良いんじゃない?と思います)
かくして、この周期の『FSHさん』の旅はおしまいです。

『E2さん』から、フィードバックを貰った【脳下垂体前葉さん】は、
「それじゃ、そろそろ排卵だね、排卵スイッチ【ON】!」
と排卵のスイッチを押して、『LHさん』を放出します。

これを、【LHサージ】と言います。
(これも、よくわからないけどテストに出る所…)

『LHさん』の仕事は【排卵起爆剤的な物】です。
『LHさん』が卵巣に届くと、卵巣の中で大きく育った卵が【卵管さん】に向かって放たれます。

④また【卵巣さん】に戻り、いざ排卵です。

そうそう【排卵】です。

卵子は卵管膨大部というところで、ちょっとの間精子がやってくるのを待ち(寿命は超短い)、めでたく精子がやってきて受精し、分割を重ねて上手い具合に子宮にくっつけば妊娠します。
が、今日は「月経=妊娠しなかった」の話なので、細かいところは割愛します。

最初にも載せた上記の図、の前半戦がここで終了です。

では、後半に行きましょう!

⑤排卵後、、、

排卵後は、勢いよく飛び出した卵子のいた場所を修復する作業から始まります。

卵子が卵巣から飛び出ていく(排卵する)という事は、結構なダメージを卵巣に与えます。

それを修復するのが、『P4(プロゲステロン)さん』(黄体ホルモン)です。

⑥修復と維持の神様『P4(プロゲステロン)さん』

『P4さん(プロゲステロン)』の役割は、主に3つ。
(因みに、月経前のお腹の張りや食欲増進、眠たくなる等はこのお方の仕業であると言われております)

①『E2さん』が子宮に作ってくれたBEDを綺麗にキープ。
赤ちゃんが来るのを整える役割をしています。

➁傷んだ卵巣の修復に努める。
排卵は、大きくなった卵子が飛び出して、結構傷んでいます。そこを直してあげる役割があります。

③基礎体温の上昇
これに関しては、基礎体温の表をつけるときちんと排卵したかを確認することが出来るという意味で、女性医療では使っていますね。

因みに、『P4さん(プロゲステロン)』の寿命は14日前後と決まっており、寿命を終えると『白体』になり、消えてしまいます。

『P4さん(プロゲステロン)』の作用がなくなると、①の役割がなくなり、子宮に張ったBEDが剥がれ月経が来るという仕組みです。

こうしてして、月経周期が1周期終わるのでした。

3.まとめ

月経周期を言葉で語るってすごく難しくて、これなら動画の方が分かりやすいかもなぁ~と考えながらストーリーを進めてきました。

実際は、本のように何度か読んでストーリーを体にしみこませるのが良いのかな、、、と思ってみたり見なかったり、、、、

それぞれのホルモンの働きが分かりやすくなればと思い、書いてみました。

女性の身体は、毎月こんなにホルモンさん達が働いているんです!
これって凄くないですか?
(もちろん生きている仕組みの全てが凄いんですけどね)

そして、各ホルモンに体調を支配されてしまうのです。。。。

辛い月経痛(BEDを剥がし子宮の中をリセットする作業)
『P4さん』のイタズラによるPMS

何とかしたいですよね!

次回は、この旅をコントロールする方法をいくつか紹介したいと思います。
(今の医療で、この支配を我々が逆にコントロールする方法があるのです)

主にピルと呼ばれる「OC」や「LEP」、黄体ホルモン療法の「ミレーナ」「ジェノゲスト(ディナゲスト)」ちょっと気になる「ミニピル」がなぜこの旅路をコントロールできるのか、、、、お話します!多分、、、

本日のお話は以上です。いつもありがとうございます!

では。また次回~🦒

※更年期、そもそも不妊って、男性の不妊、色々ネタが山になっているので、ゆるりとやっていきます♪



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