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保育園落ちた日本死ね!問題の不都合な真実。


こんにちは。


今回は起業とは直接的に関係ない話です。


去年、これで流行語になり、政権交代を狙った中年女性議員が不倫問題でやらかしたニュースを見て思い出したので書きます。


突然ですが、みなさんは貧困状態にある人々への税金投入による救済をどう考えますか?


こういう話をするとだいたい炎上します。


反対側には反対側の、賛成側には賛成側の主張があり、

それは常に正反対に近いからです。



すこし遠いところから書きます。


会社に入社したり、退職したりするときに、

私は必ず同じことを考えます。


「人生は選択だ」


そして


「選択に責任を取るのは自分だ」


さらに


「正しい選択ができるように教育がある」


と考えています。



なので、貧困への救済について私は過度なものは反対です。


私は、普通にまじめに生きてきました。

学生時代に素行不良になることもなく、

夜の街で遊ぶこともなく。


会社でいじめられたりしても、

自分なりの努力で乗り越えました。


それで今、ある程度稼げるようになっています。


今も一生懸命働いています。


学生時代に素行不良になったり、

計画性のない行為で望まない未来が待っていたり。

会社で言えば、ちゃんと自分の責務を果たさずに解雇されたり。


そういう人たちが貧困になるのって、

その人たちの選択の問題じゃないのですか?


「そんな人たちばかりじゃない!」

って、メディアとか言いますけど、

でもそんな人たちが大多数ですよね!?


ごく少数、不運にも貧困になった方もいると思いますが、100%不運のせいではないと思います。


それに今はどんなに不真面目でも生活保護を受けることができます。

最低限の生活はできます。

そこからどう這い上がってくるかも、そういった人たちの選択のひとつです。


自分の選択の責任をなぜ本人が追わず、

より豊かな生活がしたいから救済しろって理屈が理解できません。


ホームレスになるのも、でき婚するのも、離婚するのも、退職するのも、起業するのも、すべては自分の選択です。


例えば、北朝鮮がミサイルを発射して国内に落ちれば、

多くの企業が倒産するでしょう。


経済的に困窮する人もたくさん出るでしょう。

これには国も支援せざるを得ませんし、それは当然だと思います。

まさに不運ですから。


しかし、その状態からどう這い上がるかは、

その人の選択です。

普通であれば、ほとんどの人がその状態から再び立ち上がるでしょう。


私はそう考えています。



で、保育園落ちた日本死ね!です。


これはもう、理論がめちゃくちゃです。

メディアの安倍政権打倒の意図が見え見えです。


私は昨年からこの春、まさにこの保育園落ちた問題に遭遇しました。


2月の末頃だったと思います。

通知にて、申し込んでいた保育園が落ちました。


自分の子供が、保育園に落ちたのです。
それはつまり妻が働けなくなることを意味します。


少し青ざめました。


保育園の話は、私も多少知っていましたが、

詳しくは知りませんでした。


これが「保育園落ちた!日本死ね!」なのか!


まじで日本死ね!って憤りました。


その3日後の朝、電話がかかてってきました。


「●●保育園のものですけど、申し込みに空きが出ましたのでどうされますか?」


という内容です。


「神様!ありがとう!!!」


と、妻と狂喜乱舞したのを覚えています。


私の住んでいる土地では300名弱の待機児童がいるそうです。


そんな中、どうにか私たちの子供は保育園に入ることができたのです!!!



って、そこでいろいろ調べました。


だって、私たち夫婦の世帯収入は、結構あります。

普通に考えて、空きが出たところで、私たち以外の世帯に話が優先的にいくのがルールです。


「保育園落ちた!日本死ね!」などと自分の祖国に死ね!とかいうくらい現場は阿鼻叫喚の地獄な訳ですから、私たち夫婦なんぞはベビーシッターでも雇えよって言われるはず・・・。


なのにそんなにすんなり入れるなんて、絶対おかしい!!



答えは簡単でした。


保育園には、国が定め自治体が認可したものと、東京都が認証したもの、さらに認可外など、法律に基づいた区分があります。


当然、認可保育が最も国や自治体の助成を受けています。

それら助成は、様々な形で恩恵となって現れます。


最もわかりやすいのが、保育料です。

認可保育園の保育料は、最安で月1万円以下。

普通の家庭で月1万円程度です。


この保育料は、世帯収入によって変動します。

高い世帯では月8万円程度になります。

要は税金と同じで多く持つ者から多くとり、

少ない者には少なくという形です。


一般的には、保育料が安いのが認可保育園です。



一方で認証保育園を見てみましょう。



随分と文字数が多いので、簡略して書きます。


認証保育園は・・・


収入差に関係ありません!(一般的には)


みんなだいたい月5-8万円です。


あとは、世帯収入に応じて、自治体から補助金が数千円から数万円でます。


これも、世帯収入が多い家ほど自己負担が大きく、

少ない家ほど負担が少なくなります。



そして、何よりの問題は、

いわゆる「待機児童」の算出には、認可保育園しか関係ないことです。


認可保育園に選ばれず、親が認証保育園や認可外保育園にも入園させなかった子供の数が「待機児童」数なのです。


働きたくても働けない、ではないです。


働きたいけど、保育料の安い認可保育園に入れないから、

高い認証保育園はだめなので、働けない、です。




認可保育園の保育料 月1万

認証保育園の保育料 月7万



としましょう。

認証保育園の場合、これに自治体から助成金がでます。

1〜2万です。

仮に1.5万としましょう。


認証保育園の実質保育料 月5.5万



確かに認可保育園に比べれば高いです。


5.5万円。


しかし、子供を保育園に預けてフルタイムで働きにいって、

いくら稼いでくるつもりでしょうか?


例えばパートに出てても、

時給1,000円の1日8時間で日当8,000円。

月16万。手取り12万以上です。

保育料5.5万引いても6.5万収入が増えます。

助成金はこれとは別に子育て助成金もあり、自治体や世帯収入によりますが、

これも1万円とかもらえます。


この段階で月4.5万の保育料で認証保育園には入れるわけです。


認可保育園 月1万円(子育て助成金1万) 実質無料。

認証保育園 月4.5万円。


この月4.5万円の差がいやで

認可にしか入れない!とか言っている親は、

一体月いくらしか稼がないつもりなのか・・・。

いや稼げないのか・・・。



あまり細かくは書きませんが、

これが「保育園落ちた!日本死ね!」の現状です。

もちろん、認可保育園の方が、施設は充実していますが、

これは待機児童問題とは別の話なので割愛します。



これは、親の今までの選択の結果としての仕事や収入に対して国の責任を追求しているにすぎません。



誰だってお金持ちの子に生まれたいです。

でも、人生はそううまく行きません。

だから学び、経験し、自らを高めていきます。


その結果が親としての収入であり、立場であり、生き様です。


認可保育園は、本当に収入も少なく子供を預けざるを得ない人々のためにあります。

実際、そのような事情の人はそうそう多くありません。


目先の月数万を惜しんで、認証保育園にも入れず、

「日本死ね!」活動をするのならば、自分の選択の責任から逃れているとしか言えません。

そんな人たちが、社会で働くとして、活躍できるか甚だ疑問です。



私はそういう親の元に生まれなかったことを心から感謝していますし、

私がそういう親にならないように全力で頑張ります。


ちなみに私の家では、認証保育園に1ヶ月通いました、月7.7万円でした。

すると、4月末に認可保育園から連絡があり、5月から認可保育園に行くことになりました。

月8万円です。


一生懸命稼いだ結果、認証保育よりも高いお金を認可保育に払っています。





人生は選択の連続です。

その選択の責任は、自分にあります。





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