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ほぼマレーシアにまつわるショートエッセイ

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ちょっとした時間にサクッと読める、マレーシア生活などにまつわるエッセイ集です。
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#クアラルンプール旅行

ハラル鼎泰豐の小籠包で豚肉の力を知る

クアラルンプール名所の1つであるツインタワー。 ここにはハイエンドのブランドショップだけでなく、有名レストランも軒を連ねている。 小籠包で有名なあの「鼎泰豐」も入っているのだが、ここの鼎泰豐はほかとはちょっと違う。 なぜなら、ハラル対応の特別な鼎泰豐「Din by Din Tai Fung」なのだ。 ハラルを一言でいうなら、イスラム経典に基づく豚肉とアルコールを使わない食品や料理のこと。 豚肉と酒類は使えないが、鶏肉や牛などの肉類や魚介類はOKなので、意外とメニュー

日本とちょっと違うマレーシアの点心

点心や飲茶と聞いて、思い浮かぶ場所はどこだろうか。 香港や中国本土、横浜中華街かも知れない。 マレーシアで暮らし始めるまで、まったくイメージはなかったが、意外とここは点心(Dim Sum)天国だ。 美味しくて種類豊富で、そして驚くほど安い。 点心専門の大型店はもちろん、コピティアムと呼ばれる街の食堂兼カフェでも気軽に点心を頂くことが出来る。 日常に溶け込んでいるマレーシアの点心だが、日本とは大きく異なる点が2つある。 ここでは、その文化的差異を2点紹介したい。 文末

クアラルンプールのチャイナタウンは中華街じゃない

中華街と聞いてなにを思い浮かべるだろう。 極彩色で手の込んだ模様の大きな中華の門や、蒸籠から湯気をあげる点心店かも知れない。 または、壁一面が引き出しになっている漢方店や、中国茶の専門店かも知れない。 しかし、KLの中華街はそれとはちょっと様子が異なる。 中国っぽいモニュメントや活気あふれる点心店はなく、いかにも中国らしさを感じるものはほとんど見当たらない。 そもそも、マレーシアはマレー系・中華系・インド系が混ざり合っているので、街中に中華系の飲食店はそこらじゅうにある

Bukit Bintangで中東小旅行

ブキ・ビンタン。 日本語で「星が丘」という意味のそこは、その名の通り煌びやかなクアラルンプールの中心地だ。 いつも人で溢れる場所であるが、正直なところ筆者にとってはそれほど魅力を感じない。 何故なら、することがないのである。 ブキ・ビンタンの中核をなすパビリオンは、所狭しとブランドショップが軒を連ねているが、それほどブランド品に興味はない。 台湾の誠品生活は同じような品揃えだし、ファーレンハイトは薄暗く他でもよくある店舗が続いている。 ドンキが店舗を増やす前、唯一L