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ほぼマレーシアにまつわるショートエッセイ

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ちょっとした時間にサクッと読める、マレーシア生活などにまつわるエッセイ集です。
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2023年11月の記事一覧

最大規模の社交辞令

「また連絡するね!」と帰り際に言われて、実際に連絡がくることは少ない。 日本人特有の社交辞令だ。 あなたも何気なく使ったり、言われたことがあるかも知れない。 もちろん筆者も、このフレーズを何の意識もせずに使っていた。 海外生活を始める前までは。 外国語の習得に専念していると、言葉に敏感になる事がある。 筆者はある時期、自分が日本語で思ったり話した言葉を、英語で言い直す「ひとりワークショップ」をしていたことがある。 その時期に、この「また連絡するね」にとても違和感を

英語は簡単、と彼女は言った

全く大したことのない英語力だが、マレーシアの日常生活において、家を借りたり、クレームを入れたり、銀行口座を開いたり、学校で先生方と話したり、といったことは問題なく出来ている。 とはいえ、この程度の英語力では、北米やUKなど英語のお膝元では通用しないだろな、とはうすうす感じている。 なぜなら、マレーシアで暮らす人々は、英語が第二外国語同士なのもあり、多少の間違いには寛大だし、お互い理解しようとする姿勢があるからだ。 そうは言っても、生活をする中で、言いたいのに言えない単語

ディワリに思いを馳せたい:個性豊かなヒンドゥー教3大パワーカップルの面々

インドのお正月ディワリをめぐる物語は、インド国内や宗派によって異なるそうですが、共通しているのは女神ラクシュミーに祈りを捧げること。 ラクシュミーはヒンドゥー教のおもな女神のひとりです。 顔が象のガネーシャや、破壊の神のシヴァなど、ヒンドゥー教には個性的でユニークな神様が勢揃い。 そこで、2023年のディワリ初日を記念して、ラクシュミーを軸にしたヒンドゥー教のパワーカップル3組にせまってみたいと思います。 ビシュヌ神&ラクシュミー女神夫妻まずはラクシュミー夫妻からいきま

インター校で出会ったタイとインドネシアのお金持ちエピソード・ベスト3

インターナショナルスクールに子供を通わせていると、時折とんでもないお金持ちの話を聞くことがあります。 彼らの話は、分かりやすい高級車やハイブランド、別荘といったレベルではなく、いろんなメーターを振り切っていて価値観がゆらぐほど。 ダイナミックで面白いんです。 バンコクのインター校での経験や見聞きした話、知人の子供が入学したインドネシアのインター校のママ友エピソードも織り交ぜ、筆者が知る中でとっておきのお金持ちエピソードベスト3を紹介します。 1. 誕生日会の持ち物はパス

外国において、ある集団から瞬時に日本人を見分けるスキルについて

今年で、筆者の海外在住歴は6年になる。 それほど長いとは言えないが、あるスキルを会得してしまった。 それは、タイトルに掲げた「外国において、ある集団から瞬時に日本人を見分ける」スキルだ。 おそらく筆者だけでなく、海外在住邦人の中には、なぜだか分からないけどこのスキルをいつのまにかインストールしてしまった方もいるかも知れない。 筆者は、タイとマレーシアに滞在経験があるが、この両国は駐在者や移住者が少なくないので、街で日本人を見かけることが多い。 おぼろげだが、タイで暮ら

世界大学ランキングってホントにあてになる?

マレーシアの私立大学の学費について、記事を書こうと思った。 個人的に一体いくらかかるのか知りたかったのもあるし、マレーシア留学を検討している方の参考にもなるといいな、と思ったからだ。 マレーシアにもいくつか私立大学があるので、どの学校を選び学費を調べるべきか考えた。 人気といっても不確かだし、専攻によっても違うし…、という事でここは公平に第三者である大学ランキングを活用しようと思い立ったわけだ。 まずチェックしたのが、QSランキング。 ここでは、Malaya大学が堂