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【LAD】BuschとAlmonteよ、シカゴでも頑張るんだ。

どうも、こんにちは。雨宿りです。

日本時間の1月12日早朝にドジャースとカブスのあいだでトレード成立が発表されました。

【LAD獲得】
Jackson Ferris LHP
Zyhir Hope OF

【CHC獲得】
Yency Almonte RHP
Michael Busch IF

今回のトレードは先日のTeoscar Hernandez獲得に伴い、すでにフルだったドジャースの40人枠ロースターを整理するためのトレードではありましたが、ドジャースが球団内2位の評価だったトッププロスペクトのMichael Buschをトレードチップとして放出したのは個人的にはやや意外でした。

私自身、今回のトレードでドジャースが獲得した二人について全然知らなかったので、今回のnoteではFerrisとHopeについて簡単に書いていこうと思います。

Jackson Ferris (LHP)

まずはドジャースが今回のトレードの対価としてゲットしたメインピースであるJackson Ferrisについて簡単に紹介します。Ferrisは2022年のドラフトでカブスから2巡目全体47位で指名された現在19歳の左腕で、昨年はシングルAで56イニング(18試合18先発)を投げたプロスペクトです。カブスでは球団内8位のプロスペクトでした。

FerrisはフロリダのIMG Academy出身で、そこでの1年目は50.2イニングを投げ防御率0.55、86奪三振という完璧な数字を残し、世代別のアメリカ代表にも選出されるなど、2022年のドラフトでは最も将来が期待される高卒左腕でした。2巡目ながらも契約金は$3Mを超えるオーバースロットで、この金額の高さからも彼への期待の大きさが伝わります。

MLB Pipelineでは、92~95マイル(最速は97マイル)で60グレードの速球に加え、55グレードのカーブとチェンジアップが武器の投手で奪三振能力が高い投手だと評価されています。2023年はマイナーでの初めてのシーズンであったにも関わらず、シングルAで奪三振率は32.5%を記録しています。コマンド面では多少の改善の余地があると思われますが、年齢も年齢ですし、今年がプロ2年目ということを踏まえれば、今の段階で心配するようなことでもないでしょう。

まだ年齢も若く、現段階での実力は未熟ではありますが、ハイシーリングな投手であることは間違いなさそうです。デビューの見込みは2026年なので、ひとまずはフィジカルの強化や、ピッチシェイプを磨くことができれば、最終的にはBlake SnellやMax Friedと遜色ないレベルにまで成長することができるかもしれないですね。楽しみです。

Zyhir Hope (OF)

続いてはZyhir Hopeについて。Hopeは2023年のドラフトで11巡目指名を受けた高卒の外野手で、高校最後のシーズンでは、打率.538、9本塁打、29盗塁という化け物じみた数字を残しています。11巡目指名ながら、契約金は3巡目相当の$400Kで、こちらも契約当初からかなりの期待が持たれていた選手です。

プロデビューイヤーの昨年はわずか11試合の出場にとどまりましたが、.286/.419/.543のスラッシュラインで3本塁打を放つなど、強打者の片鱗を見せつけました。決して体格は大きくありませんが(とはいえ180センチはある)、ティーネイジャーながらもスイングスピードはすでにメジャー平均を大きく上回り(おそらく打球速度はドジャースのプロスペクトの中でもトップレベル)、コンタクトにも優れた、かなりの優良物件であると思われます。

非常にスイングプレーンが美しく(ボールの軌道とスイングの軌道を合わせられている)、On-Plane-Efficiencyで高い数値をマークしているという報告もあります。On-Plane-Efficiencyとはインパクトから逆算して、投じられたボールに対して一連のスムーズな軌道でスイングできているかを示すデータのことです。つまり、Hopeのスイングは軌道が安定しており、かつスイングスピードも速いという最強の特徴を持ち合わせているのです。Josue De Paula, Kendall George, Zyhir Hopeの3人がドジャースの外野を支える未来もあるかもしれません(もちろんPagesやQuinteroらにも期待)。

最後に

今回のトレードはかなり良かったんじゃないかなと個人的には考えています。ドジャースで使い道が限られていたBuschとAlmonteを出して(二人とも絶対に活躍できるはず。今までありがとう。そして新天地でも頑張れ。)、10代の若手有望株を2人ゲットするあたり、さすがはAndrew Friedmanです。今オフのチームのお金の使い方を見るとドジャースの将来が心配になりますが、Friedmanは本気で20年スパンの黄金期を作り上げようとしているのかもしれませんね。ドジャースファンはメジャーにもマイナーにも楽しみがある世界一贅沢なファンと言えそうです。

サムネ画像:https://unsplash.com/ja/%E5%86%99%E7%9C%9F/%E5%A4%9C%E9%96%93%E3%81%AB%E3%83%A4%E3%82%B7%E3%81%AE%E6%9C%A8%E3%81%AE%E8%BF%91%E3%81%8F%E3%81%A7%E6%A4%85%E5%AD%90%E3%81%AB%E5%BA%A7%E3%82%8B%E4%BA%BA%E3%80%85-8LlJNFLTEm0

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