話題の石川祐希のプレーについて解説する

1ヌガペルとは?

簡単に言うとセッターがファーストタッチしたボールを後衛のセンター(六番ポジション)を守る選手(大抵はOH)がツーアタックでスパイクすると見せかけてトスを上げるプレーです

フランス代表のヌガペトが良くやるんでヌガペルって言われるようになりました

イタリア戦で石川祐希選手がやって話題になってました

https://youtu.be/0hG6ddKNROI

この場面ではちょっと前に石川選手がコート真ん中らへんに上がったボールをツーアタックで決めたという事情もありより効果的に決まってます

2ヌガペる意義とは

仮にヌガペラなければ大抵の場合はリベロが二回目を触りトスを上げてレフトもしくはライト、チームによってはバックセンターのスパイカーにトスを供給するのでブロックは大抵は二枚ないし3枚以上つくことになります

しかし、ヌガペる事によってツーアタックにブロックが釣られますからブロック枚数や完成度が低くなります
石川祐希の例のプレーでもブロックは殆どいないも同然の状況が作り出せてました

3ヌガペルは2人の阿吽の呼吸というよりはチームとしての戦略の1つ

ヌガペルというと特定の選手による個人技と入ってくるスパイカーとの阿吽の呼吸によるものだと捉えられがちですが

実はヌガペルはセッターがファーストタッチを触った時のチーム戦略の1つなのです

(だから日本チームは高野でも福澤でもヌガペルことが出来るし実際にやることもある)

件の話題のプレーも関田選手がファーストタッチを取った時点で石川選手がヌガペルことが出来るように上げています

西田選手も関田選手がそういう球を挙げた時点で石川選手がヌガペル可能性を察知し助走準備を進めています

ヌガペルを多用するチームにパナソニックパンサーズがありますがパナソニックも大抵はセッターが深津がファーストタッチすればコートの真ん中付近にボールを高く上げて後衛センターのスパイカー(大抵クビアク)がヌガペります

4まとめ

ヌガペル自体は春先のネーションズリーグでもやってましたし選手達からしたら今更取り上げられるのか的な思いもあるのかも知れませんがこのプレーが凄いインパクトを残したことでもっとヌガペられるチームが増えれば理想ですね

大学生のチームでもやってるチームがあるみたいですしチーム全体でコンセプトを共有できれば思うほど難易度は高くないのかも知れません

また、今回のヌガペルでは石川選手や西田選手に焦点が当たりがちですがファーストタッチを上げた関田選手やそういった場面を想定して準備してきた代表チームの首脳陣全体にもっと賞賛が行けば良いなと思います








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