見出し画像

分類AIの進化史⑬MobileNet V2

前回は、2017年のILSVRCに参加したGoogleのチームによるMobileNet(モバイルネット)の解説をしました。VGG16やGoogLeNetに引けを取らない精度を達成しつつ大幅な軽量化に成功しました。

今回は、MobileNetをさらに改良したMobileNet V2を紹介します。2018年に発表されたMobileNetの新モデルで、効率と性能をさらに向上させるための工夫がなされています。

MobileNet V2の特徴としては、反転残差ブロック(Inverted Residual Block)と線形ボトルネック(Linear Bottleneck)の導入が挙げられます。このアプローチにより、ネットワークは重要な情報を保持しつつ計算コストやメモリ消費量を削減できます。

そのほかにもいくつかの改良点があり、MobileNet V2は、MobileNetと同じ計算コストでより高い精度を達成するか、または同じ精度でより少ない計算コストで動作するようになりました。


ここから先は

4,880字 / 6画像

キカベン・読み放題

¥1,000 / 月
初月無料
このメンバーシップの詳細

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?