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古典機械学習を学ぶ

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線形回帰、ロジスティック回帰、正則化、決定木、サポートベクトルマシン、クラスタリング、次元削減などの機械学習の仕組みを解説していく予定です。
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#ディープラーニング

なぜAccuracyだけではダメなのか?PrecisionとRecallの違いを説明します

この記事で学ぶこと今回は、正解率(Accuracy)だけでは不足な状況について簡単な例を使って解説します。 目の前に卵が100個あったとします。ほんとうは全部が生の卵のはずですが、手違いでゆで卵が混ざってしまいました。 なので、手触りだけでゆで卵を言い当てたいとします。 この際、ゆで卵をポジティブ(Positive)と呼び、生の卵をネガティブ(Negative)と呼びます。 予測の正確さを測るために、Accuracy以外にもPrecision(適合率)やRecall(

「教師あり学習」はもう古い?正解データを自動生成できる「自己教師あり学習」を解説します

この記事で学ぶことここ数年、人工知能において以前は鉄板だった「教師あり学習」から「教師なし学習」への大きな流れが見受けられます。特にトランスフォーマーを利用した事前学習を行うBERTなどの影響が大きいですが、そのほかにもGeoffrey HintonらによるContrastive Learningによる事前学習なども注目されています。 今回は、これらの事前学習に共通する手法で「教師なし学習」だけど正解データを使う「自己教師あり学習」について解説します。 教師なし学習教師な