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古典機械学習を学ぶ

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線形回帰、ロジスティック回帰、正則化、決定木、サポートベクトルマシン、クラスタリング、次元削減などの機械学習の仕組みを解説していく予定です。
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#線形回帰

scikit-learn機械学習④多変量線形回帰:実践編

今回は、複数の変数から値を予測する多変量線形回帰をscikit-learn を使って実装します。 データセットとしてカルフォルニアの住宅の値段に関する california_housing を使います。これは、scikit-learn に付属するもので手軽に使えるので便利です。このデータには、家の値段とその家の属性に関するデータが入っています。 例えば、築年数や部屋数などの属性が含まれており、これら複数の変数から家の値段を予測することを考えます。仮に、築年数と部屋数だけで

scikit-learn機械学習③単純線形回帰:実践編

今回は単純線形回帰をscikit-learnを使って実装します。 scikit-learnは機械学習を行うためのオープンソースのPythonライブラリです。分類、回帰、クラスタリング、次元削減など多様な機械学習タスクをサポートします。 また、豊富な機械学習アルゴリズムだけでなく、データ前処理、モデルのトレーニング、評価、パイプラインの構築など便利な機能が含まれています。 これらの機能は、NumPy、SciPy、Matplotlibなどの他のPython科学計算ライブラリ

scikit-learn機械学習②線形回帰:理論編

線形回帰は、観測値などのデータの集まりから関係を見つけ出し、その関係を用いて新しいデータの値を予測する統計的な手法です。線形回帰では、データが直線上に近似的に配置されるような関係を探します。 例えば、以下のデータ点の集まりを見て$${x}$$と$${y}$$の間には直線的な関係があるのがわかります。 しかし、このような関係を説明できる直線はたくさんあるようにも見えます。 そこで、データを直線的な関係で最もよく説明するためのモデルが線形回帰モデルとなります。なお、線形回帰