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古典機械学習を学ぶ

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線形回帰、ロジスティック回帰、正則化、決定木、サポートベクトルマシン、クラスタリング、次元削減などの機械学習の仕組みを解説していく予定です。
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2024年4月の記事一覧

scikit-learn機械学習⑪決定木(Decision Tree)

前回は、ナイーブ・ベイズを実装しました。今回は、決定木(Decision Tree)を解説します。 決定木は、データセットを分割し、木構造を作ります。下図は、アイリス(Iris)のデータセットを使用して訓練された決定木モデルの可視化です。scikit-learnで生成することが出来ます。 詳細は記事の中で解説しますが、この決定木モデルは、花の特徴(花弁とがく片の長さと幅)に基づいて、アイリスの3種類(Setosa、Versicolor、Virginica)に分類しています

scikit-learn機械学習⑩ナイーブ・ベイズ実践編

前回は、ナイーブ・ベイズの理論的な側面を解説しました。今回は、この理論を実際のコードに落とし込んで、具体的なデータ分析を行います。 データセットとしては、scikit-learn.datasets からアイリス(iris、アヤメ)を使用します。このデータセットに含まれる花の特徴から花の種類を予測するタスクは、統計的手法を用いるナイーブ・ベイズを試すのにピッタリです。 まずは、探索的なデータ分析を行い、学習とテストのためにデータに前処理を施します。そして、訓練を行った後に評

scikit-learn機械学習⑨ナイーブ・ベイズ

前回は、グリッド・サーチと交差検証を紹介しました。今回は、ナイーブ・ベイズ(Naive Bayes)の解説をします。単純ベイズとも呼ばれるモデルです。 割と直感的に理解しやすいアルゴリズムですが、ベイズ定理という確率論に基づいた分類器です。そこには、「ナイーブ」な仮定が含まれています。ところで、何が「ナイーブ」で、それが「ナイーブ」だとどのような効用があるのでしょうか。 この記事では、この辺を詳しく解説します。