元公務員達に貞操を守られた成人男性の怪

 初めに言っておきますがメチャクチャしょうもないです。
 成人男性の下半身事情が書かれています。
 アイドルマスターに関する何でも許せる人向けの記事です。


 アイドルマスターをしていると「アイドルに救われた」という話をたまに聞く。正直に言うと、私は救いに対して深く共感できなかった。というのもこの手の話は発信主の個人的事情等が関わっていることが多く、赤の他人たる私には発信主の抱えていた問題を理解しきれず、良い話として刺さらないことがほとんどである。アイマスは好きだが、救いとは縁遠いだろうと思っていた。しかし私にもついに救いの瞬間が来たのである。

 2022年の8月、私は有給休暇の消費も兼ねて5泊6日に及ぶ関東方面への旅行を計画していた。5泊ともなるとお出かけ用の服が足りないので旅先で買い足すつもりだった。

 そんなこんなでまずは旅行1日目のことである。その日私は秋葉原に行き、アイマスショップに入る。その中で一つのTシャツが目に入った。FRAMEのTシャツだ。見た目はいたってシンプルな白シャツで文字もそんなに目立たなかったことから、いわゆる普段使いできるタイプのオタクグッズだった。前述の通り服が足りない私はこちらを即決した。
 (このシャツ→https://shop.asobistore.jp/products/detail/161646-00-00-00 )


 旅行2日目の昼である。FRAMEのシャツを買ってウキウキの私は防災公園まで足を延ばしてSideMお仕事コラボのFRAMEの展示を見に行くことにした。

 FRAMEのPではないのだが、315プロのPの1人として誇らしかった。公の場で人々の命を救う仕事にSideMが関わっている。やはりFRAMEといえば「守り」であることをあらためて実感した。前職でもアイドルになってからでも彼らの背中には人々の暮らしと笑顔がある。

 さて、防災公園を後にした私は千葉駅に来た。千葉に来ていた理由としては旅行の3日目に鴨川シーワールド、4日目に銚子に行くことに決めていたので拠点として千葉駅付近にホテルを取っていたのである。そしてここが今回の事件現場である。数時間後私はこのホテル付近で自らの運命を変えかねないものを見つけた。そしてFRAMEと私を取り巻く関係を強く意識することになったのである。

 夕方、ホテルで休んだ後、私は夜ご飯のために外出した。関西ではお目にかかれない日高屋が楽しみで、関東に行くとつい食べに行きたくなる。バクダン炒めと大盛りご飯で舌鼓を打った後はクールダウンも兼ねて遠回りで散歩しながらホテルへ戻ることにした。
 異変はその時だ。ホテルの目の前に来た時、周囲がくどく感じた。空気がやけに湿っているような気もした。私はこの空気を知っていた。高速神戸と同じだ。まさか、そうなのか?20数年の経験で分かる。

「ソープ街じゃねーか!!!」
※一言ことわっておくと、私が宿泊した場所は大手ビジネスホテルの某T横インである。

 夕方にチェックインしたときには疲労による視認性の低下と太陽の光に紛れて看板が目立ちにくく、気づかなかった。
 そして呆気に取られた私の脳の間隙を縫うように悪魔が囁いた。
「ウッソ!ここ栄じゃん!!!千葉にあったの!!!!!うぉふぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!きずみさん、どうします?行っちゃいやしょうよ?日高屋の量多いっすもんねwwwちょっと運動したらよろしいやんwwwぬぇっへへへっへ」

 もちろん天使は反論した。
「ちょっと待って!考え直せ!友人のTを思い出せ!風〇で童貞を捨てたアイツは、大して可愛くない嬢に童貞を理由に舐めた態度を取られたって聞いたぞ!危険だから引き返せ!しかも明日は朝5時に起きて鴨川シーワールドに行くのに、そんな疲れることをする余裕ある?あと普通に高いよ??」

 天使の声は虚しかった。反論のエビデンスに友人Tを挙げたが、たった1人の体験談だ。ディベート大会でそんな反論は通用しない。そもそも1人の嬢がたまたま態度が悪かっただけで全体を非難するのは道理じゃない。てか舐められるなら舐められるで興奮するやろがい!!!!また経済面での反論意見も残業代とボーナスが入った私の口座の前では焼石に水だった。驚きでスタンされた私の脳、旅先での浮かれの前に、聖杯は悪魔に渡ろうとした。

 準備を整えるために私は一旦コンビニに入った。ブレスケアを買うのだ。私の中の悪魔はウコチャヌプコラをするなら接吻もするだろうから買っとけと囁いた。

 ふとコンビニの窓が目に入った。ガラスに映った自分の姿見えた。

 私は今、FRAMEのシャツを着ているではないか。

 そして手にとったブレスケアからスリーブレスを連想するのは容易だ。

まずはワンブレス 現状維持でいい

THE IDOLM@STER SideM 5th ANNIVERSARY DISC 04 FRAME&S.E.M&Legenders
『スリーブレス』

そうだツーブレス 教えとくぜ 一旦停止だって進行過程

THE IDOLM@STER SideM 5th ANNIVERSARY DISC 04 FRAME&S.E.M&Legenders
『スリーブレス』

スリーブレス 繋ぐ手はお守り代わりのブレス

THE IDOLM@STER SideM 5th ANNIVERSARY DISC 04 FRAME&S.E.M&Legenders
『スリーブレス』

 目には見えないが、私のそばで息災を祈るGuardian Angelsを感じ取った。こんなことをしてる場合じゃない。

「おい!!!!!!!!!!FRAMEのシャツを着て風俗に入るやつがおってたまるか!!!!!!!!!!!!!!バカタレ!!!!!!!!」

 私はカゴにビールを突っ込み、ホテルでの1人酒盛りの準備を始めた。帰ろう。実際問題、風俗店の視点に立ってもFRAMEのシャツは明らかにドレスコードに反するだろう。警察24時とかで風俗店が取り締まられていたシーンも印象深く、握野は特に相性が悪そうだ。

 FRAMEからの後方支援を受けた天使が形成逆転し、私の童貞は守られたのであった。ずっと叶えたかった未来はまだまだ先だろう。だがそれでいいのだ。急ぎすぎることはない。かのイチローも盗塁でわざと全力疾走から減速すると聞いたことがある。

 私は守られた。しかしFRAMEが必ずしも風俗を否定する存在ではないということは念頭にあってほしい。FRAMEが守ろうとした日常の中には成人男性が入店する日常もあった筈だ。また勇ましく入店した男性に「君はブレイバー」と言ってくれる解釈もあっていいだろう。

 さてここまで読み進めた助平たちは「これってつまり風俗に入る勇気がなかっただけの話では?」と思われたかもしれない。正直否定するつもりはない。だがこの話には続きがあるのでこちらも持ち帰ってほしい。

 私は次の日、早朝の電車で鴨川シーワールドに行った。天気は快晴である。鴨川シーワールドの特徴として展示施設の大部分が屋外にある。広い敷地内にいくつか建物があるので、展示施設を回っているとどうしても屋外を歩かなければならない。さらに屋外のシャチのショーは有名であり、早く席を取っておかないと埋まってしまうことを危惧し、私は太陽の下で30分ほどスリップダメージを受けながら席を取っていた。歩き疲れと待機中の日光で体力を奪われたからか、めまいもあった。熱中症に片足を突っ込んでいたのだろう。もし前日にエッチなお店でしこたま体力を奪われていたら本格的に熱中症で死んでいたかもしれない。そういう意味で私はFRAMEに命を守られた。

 かくして私はアイドルに救われたのである。

 偶然に出逢ったわけじゃない。”運命”という名で結ばれていた。

THE IDOLM@STER SideM 5th ANNIVERSARY DISC 04 FRAME&S.E.M&Legenders
『Bet your intuition!』

おしり


関連記事↓


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?