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【マジシャン先生の真似をするな】


タイトルは刺激的ですが、
マジシャン先生(けんとさん)への批判ではありません。「ネタをパクるな」みたいな話でもありません。

そして、この文章はある程度マジックをかじったことがある人が読まないとしっくりきません。

何を書くかというと
マジシャン先生第二回ワンマンライブを観ての
軽い内容紹介と率直な感想です。

そして、結論は、
「マジシャン先生のマネはするな」。
この一言につきます。

オリジナルが大事って言いたいわけでもないんです。

マジシャン先生と同じことをした常人は、
「心身共にぶっ壊れる」って意味です。

簡単に自己紹介をさせていただきます。
マジシャン先生KENTOがYouTubeをはじめて初期の頃にメンバーとしてでてた金髪男子です。
大学生の頃からの付き合いで10年来の仲です。

けんとと一時期は活動を共にし、
今でも仲よしですが、
彼の側にいて、僕が勝手に受け取った最大の学びは
「けんとのマネをしちゃいけない」です。

本題にもどります。
マジシャン先生第二回ライブをエゴサすると
「ドラゴンとの2ショット」
「500名のキャパの三越劇場を満員にした」
「同業者も含めた満足度の高さ」
など、実際に行ってない人たちからすると気になる要素満載です。

軽くどんな内容のライブだったか振り返ります。

※ネタバレがあるので閲覧注意

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【簡単なショーの内容】(うろ覚え)
⚫︎開場時間中。ドラゴンや魔女のグリーティング。
 待機時間の退屈を感じさせない。

⚫︎マジシャン先生が魔法警察に捕まり
 脱獄して劇場へ駆けつける映像演出からの、
 人体出現イリュージョン
 ※アシスタントダンサー4-5人

⚫︎ケントの十八番。
 ワインボトルとグラスの瞬間移動マジックで
 お客さんと乾杯

⚫︎けんとにマントを被せると
 身体が透明に。透明人間が会場を練り歩く。
 スーツのお客さんのネクタイを引っ張ったり
 おじさんの髪を引っ張ったらカツラがとれて
 気まずい空気になったり。
 イタズラを好き放題。

⚫︎お蔵入りとなった動画の裏話。
 お笑い芸人さながらのトークで
 マジックの現象に頼らず会場中が爆笑の渦

⚫︎杖の光から羽をどんどん出していき、
 その羽がフクロウに変化

⚫︎お客さんが魔法体験。ステージ中央に
 置かれたハンカチに客席のお客さんが
 魔法をかけるとハンカチが跳ねる。
 最終的にはけんとが魔法をかけると
 客席の頭上を
 ハンカチが縦横無尽に飛び回る。

⚫︎魔法界でも流行りはじめた
 おもちゃルービックキューブ。
 お客さんから使い方を面白おかしく習いつつ、
 お客さんにキューブを混ぜてもらう。
 そのまま受け取り、すり替えることなく
 一瞬で揃える。

⚫︎魔法のほうきの浮遊。
 最終的にはアシスタントの女性が宙にうかぶ

⚫︎ランダムで選ばれたお客さん。
 箱の中にいれ、刀でくしざしにしていく
 イリュージョン。

⚫︎脱出イリュージョン。
 けんとが箱の中でアシスタントに
 串刺しにされるが
 箱の中は空っぽ。
 そしたらなんと後ろ側から‥
 ※マジシャンも唸る出現演出だったのでせひ生で

⚫︎天国へ旅立ってしまったフクロウに捧ぐ、
 羽を使ったマジック。

⚫︎フィナーレムービー。
 映画さながらのクオリティの映像で
 自身の今後の活動について伝えられる

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公演内容は以上になるのだけど、
ここで最後に着目したいのは
この公演を実現させるために
どれだけの"お金"と"実績"の積み重ね、
そしてそれを踏まえた行動(努力)が必要になるか。

よく考えると絶望する。


そもそも、
sns登録者数200万人越え、
テレビ出演多数、
大型マジック企画実施

など、一朝一夕でつくれない
強固な実績積み重ねがあったうえで成り立ってる演出と公演。

そして、
公演内容を読んだ同業者は分かると思いますが、
公演にかかったであろうお金が半端ない。

大型イリュージョンの連発。
アシスタントやスタッフの数は20人くらい?
そしてチラシやひとつひとつのグッズのクオリティ。
そもそも、"三越劇場"。
今回のチケット代から考えると完全に赤字です。

満席になったからいいものの、
ならない可能性もぜんぜんあったわけで。

チケット代は多分全部売れたとしたら
300万円程度でしょうか?

要はチケットが完売しても
少なく見積もって推定200万円の赤字だし、
売れなかったとしたら
300万円〜500万円くらいの赤字が
発生する恐れがある。

そして、人を呼べても、
面白くないショーをしたら
いままで積み上げてきた実績にヒビがはいり
容赦なく叩かれる世界。

このリスクをたった1人でしょいこんで、
スケジュールもタイトな中(半年くらい)、
集客、公演制作、お金づくり、グッズ制作、
日々の仕事をやりきる所業。
「自分だったら」と想像しただけで吐き気がする。

ねえ、怖くない?
プレッシャーに鈍感なのかな?

「鈍感」というものが具現化して
たまたま人の形になった。
それが、KENTOなんじゃない?

YouTubeはじめたときからそうでした。
簡単に500万以上の借金をして、
貯めておくことなく
じゃぶじゃぶ活動に使い、
一時期は自身の活動に心身がついていかず、
ストレスでニキビが顔中にふきだしてた。

でも、それでも淡々行動して
リスクを背負って、積み上げ続けた。

モノが違う。


あの、ONE PIECE好きですか?

ルフィに自分がなりたいと思いますか?
自分の夢へすすむなかで、
自分が殺されるかもしれないほどの強敵が現れたとき
「海賊王におれはなる!」
なるな。

死ぬのはこわいだろ。

ウソップが正しいだろ。

ジャンプ主人公に共感なんてできません。
でも、だからこそ主人公なんです。
自分たちじゃ到底真似できないような
ことをやり抜くから皆んな憧れる。

そして、ジャンプ系の主人公をやれる人って
ほんとに少ない。

話戻します。

ケントの真似をしないでください。
心身が壊れます。

そして、ジャンプ主人公と自分を比べて
卑屈になってもいけません。

世の中、色んなキャラクターがいて、
それぞれに物語がある。
みんなそれぞれの物語を生きましょう。

僕もがんばります。


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credit:この文章の全体構成はブロードキャスト房野さんを参考にしました

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