二重のワケ、衝撃
祝!映画『ラストマイル』大大大ヒット!!!!!
つい先ほど制作御三方のコメンタリー(副音声)を聴きながら4度目の鑑賞を終え、久々にラスマイ熱が上がっております!楽しい!!というわけで、この勢いのままコメンタリーの感想をつらつら書くことにしました。
なお、この記事はネタバレをめちゃくちゃしている上に、思い出したものから書いているのでシーン順になっていません、ご了承ください。ちなみに、以前初見の感想と若干の考察?も書いていますので、気になる方はそちらも是非。
女優・仁村紗和
筧まりか役の仁村紗和さんはオーディションで選出。まだあまり名前が知られていないことや雰囲気が満島ひかりさんと似ていること(ミスリードをさせたいため)、お芝居が上手なことを基準に選出されたらしい。
この話を聞いて、オーディション当時こそ名前が知られていなかったかもしれないが、ここ1年で何度も拝見していた女優さんだったので、やっぱり上手い人はちゃんと見つかるんだな、なんていう素人の感想を抱いたりしました。
そのテンションで血は見れません
コメンタリーを聴いていて、御三方(野木さん塚原さん新井さん)の本編との温度差が凄すぎる爆発シーンでの盛り上がりはもの凄く面白かったですが、山崎佑が飛び降りて頭から血を流すシーンでの盛り上がりが何より聴いていて面白かったです。まるでラブコメの告白シーンを見ているかのようなテンションでこのシーンを突っ込みながら見れる人、他にいません、絶対。
びっくりゲストのガチ寝
山崎佑の病室で六郎と404コンビが飛び降りの真相を聞いているシリアスなシーン。びっくりゲスト(サプライズゲストのこと。塚原監督の語彙、可愛すぎ︎^_^)の中村倫也さんはこのシーンの時にガチ寝していたらしいです。お忙しいものね(ほほ笑みの顔)。
最初の犠牲者
これ、なるほどなと思った解説でしたが、最初の爆発の被害者であり、唯一の死亡者であり、そして犯人である筧まりかは、自分がこの事件を起こすことで犠牲者を出してしまうから、だから初めに自分がその罪を贖うことにしたということ。幸い、爆弾の威力は人が死ぬレベルではなかったこと、どうか筧まりかに届くといいなと思わずにはいられないです。
いや、綾野剛天才か?
伊吹の「むじぃな」、これ、アドリブです。
いや、ね、確かに口癖だったけど。でも、ドラマでの「むじぃな」は「むじぃ~~~~なぁ~~~!!」みたいな、テンション高めだったじゃないですか…こんな感情の出し方もするんだね、伊吹……(宇宙猫)
野木亜紀子、天才だ。知ってたけど。
志摩が病院で点滴に書かれた"ヤマザキ タスク"の濁点を消す(隠す)シーンについて、野木さんの「知り合いが入院して、その病室にカタカナで名前が書いてあったりすると、なんか物体になっていく感じがする。そういうのを表したかった。」という話が、なんだか私にもの凄く、真っすぐ刺さったというか、この思考回路がこの脚本を生んでいるんだなあと腑に落ちたというか。とにもかくにも天才です。知ってたけど。
演者・スタッフ、みんなのお祭り映画
エンドロールに沢山の"応援スタッフ"の名前があるのですが、これは『アンナチュラル』や『MIU404』に携わっていたスタッフさんたちが、キャストにまた会いたいと自らの仕事の合間を縫って現場に来てくれていたから。
公開前のオレンジカーペットイベントの時にも思いましたが、この映画は、ドラマに関わっていた全ての人たちの愛が込められたお祭り映画なんだな~というのを改めて感じました。またいつか、シェアードユニバース待ってます泣
二重の"0"の真相
最後に、タイトルにもした「2.7 m/s + 70 kg → 0」の"0(ゼロ)"が二重に書かれている理由ですが、山崎佑の精神状態を表しているとかそんなものではなくて、なんとびっくり、中村倫也さんご本人が"0"を書いた際に「なんか丸っぽくなってゼロに見えにくいかも~~」と言って書き足したかららしい。えーーと(思考停止)、正直これが裏話の中でいっっっちばん衝撃でした。言ってしまえば、この二重の文字に深い意味はなかったということです。
まず、ロッカーの文字は中村倫也さん直筆。「普通こういうのを書く時って多少なり緊張するのに、お願いしたら『あ、はい。』って感じであっさり書いてた。」と監督。直筆ということにも勿論驚きましたが、「"0"が二重になっているのは、山崎佑がこの式を思いついた時の『あっ!これだ!』という精神が表れているのでは?」という考察を見ていたのでなおさら衝撃でした。中村倫也、おもしれー男。
おわりに
というわけで、コメンタリーの特に聴けて良かったなと思うものを書きました。私自身この映画を4回も観に行ったほど、本当に大好きで大切な作品です。『アンナチュラル』『MIU404』の時からこの世界の作品に楽しませてもらい、『ラストマイル』含め、生きる理由・頑張る理由を何度も貰ってきました。ドラマ好きな人生で、この作品たちに出逢えた人生で、本当に良かったです。改めて、何度も、いつまでも楽しめる最高の作品をありがとうございました!