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難聴患って一念発起したらレジャーランドサポーターになりました

こんにちは、黄色いいたちです。
このnoteに辿り着いたということは、私がBPLS4よりチームレジャーランドの動画制作を担うチームサポーターに就任したことをご存知かと思います。

【まえがき】

・聴力に違和感が出たら学業や仕事休んででもすぐ耳鼻科に行ってね
・ゆくゆくは動画の技術的あれこれを公開したいね


これだけ覚えておいてくだされば大満足です、ありがとうございました。
(もちろん冗談ですが半分本当です)
この続きではチームサポーターになるまでの経緯や、6月上旬のうちに公開しておきたい心境を綴っております。
その性質上半分以上はべあー杯の制作物振り返りになります。また、このnoteで直接動画の技術を紹介することもありません。前半ポートフォリオで後半随筆です。
よほど暇になってしまったときにお読みいただければ幸いです。

【前提】黄色いいたち、お前は誰なんだ

・音ゲーは家にあったCS初代DDRが入口
・IIDX歴はCSEMP→AC Lincle〜のんびりと現在まで
・最近は毎作品ともSP中伝になんとか指1本かけてるくらい

…この通りプレーヤーとしては何ら特筆すべき点はありませんが、

・職業は新卒〜今日までずっとテレビ編集(ポストプロダクションと呼ばれる業種)
NHK+民放キー局全てで何かしら1つ以上の番組の編集経験あり
と、映像編集には手広く携われる人生を送ってきました。

【2022年】突発性難聴をやる

広く一般の職業に対して、テレビ業界は往々にして狂ったスケジュールをしています。
私も例に漏れず10:00〜翌10:00(よく34:00と呼ばれる)の勤務を週に数回こなしていたところ、ある日突然左耳が異様に聴こえにくくなりました。
突発性難聴は放置すると二度と治らなくなる(内耳の細胞は再生しない)のですぐに病院に行けと聞いたことがあり、退勤後すぐ耳鼻科に駆け込みました。
検査を受けたところ、左耳は中〜低音の聴力がほぼバッサリ消滅、右耳も幾分かマシでしたが中度の難聴になっていました(80代平均を下回る程度の聴力)。

症状が出てすぐに投薬治療を始めた甲斐があり、数ヶ月かかったものの聴力は正常に戻りました。たまに身体的に無理すると再発しますが、すぐ服薬を始めれば1ヶ月未満で治まります(ただ薬が異様に不味く、超苦い液体に炭酸抜けたファンタ+ブランデー+一味唐辛子を混ぜた味がします。あまり長く世話にはなりたくない)。

治るまでの期間は職業から音ゲーまで全てに支障が出るので、特に薬が効き始めるまでの最初の3日間は絶望的な心境でした。
かなり本気で治らなかったケースの身の振り方を考え込んだことを鮮明に覚えています。

この難聴を経る前、IIDXについてはクレジットいっぱい入れてプレーヤーとして楽しんでいようとしか思っていませんでした。
しかしそれは「もしプレーできない身体になっても貢献できることをしてみたい」という意志に変わりました。
そんな折、ある大会の運営スタッフ募集が目に留まります。


【2023年2月〜9月】第6回・第7回べあー杯

2023年2月、第6回べあー杯の開催告知がありました。この際に運営スタッフの募集もなされていたのでビビり倒しながらも応募し、無事運営への参加が決定。ここからべあー杯を通じてIIDXの動画制作に携わってゆきます。

まず第6回べあー杯では大会の名試合をピックアップしたハイライト動画を作成しました。ちょうどBPLでもSEASON 3の名場面集が公開されていますが、それに近い構成です。

続いて第7回では、Day1チーム戦のドラフト参加選手のPR動画を作成しました。BPLではSEASON 2のドラフト前に自己PR動画が公開されており、それを個人主催の大会でも行う試みでした。
Day2に関しては前回優勝タッグによるエキシビションマッチ演出(後半パート)を担当しました。

参加選手のPR動画については、フォーマットを1つ定めてそれを短期間で大量生産するという点で本業のノウハウが活きやすい作業でした。
エキシビション演出は第6回優勝タッグのひとりであるENMT!!さんの発案でした。大会が面白くなる提案を最大限盛り上げられるよう、私も尽力いたしました。
第7回の動画制作はその性質上一人ひとりと向き合う作業工程を辿ったので、大変思い出深い回になっています。

そしてこの第7回べあー杯のすぐ後(直前かも)、べあーさんからラブコールが飛んできます。


【2023年9月〜11月】先に天命が下る

「来シーズンはチームレジャーランドとしての動画も作ってほしい」

これをべあーさんから聞いた時は当然驚きましたし心が燃えました。当然具体的な話はもっと後になるのですが、10月にはオーナー様とご挨拶する機会も設けていただくなど本気であることは十二分に伝わりました。

一方でべあー杯では第8回からオープニング映像を担当することが決まります。テレビ編集においてMVのように映像を作ることはほぼ皆無(あっても外注してしまう)、加えて前任のX-JINさんのOPが素晴らしいものでしたから、当時のいたちではクオリティダウンを避けられないほどに技術が足りませんでした。

そうなれば為すべきことは映像スキルの地力上げです。幸い第8回べあー杯のテーマソングはこの段階で完成していたので、聴き込んで映像を思い浮かべる→必要な技術を勉強するということをずっと積み立てました。昨今はYouTubeで良質なTips動画が多く見られて良い時代になりましたね。
テレビ業界の年末はすさまじい繁忙期にあたるので作業・勉強時間の確保は難しくなります。そこに入る前に何とかせねばと息巻いておりましたら事件が。

11月末をもって勤めていたテレビ編集会社が爆発、無職になりました。
厳密には法人としては解散し、規模を縮小してグループ会社に編集部署として統合されました。しかし前述の難聴によって勤務時間に制限があったいたちは、会社がその時間を守れないほど忙しくなってしまうという理由でそのまま解雇になりました。

しかしこの当時の正直な心境は、「人事を尽くす前に天命が来たな」というところでした。
じゃあこの期間でありったけ独学したらいいじゃない、と素直に野に放たれ、副業可の職場を探しつつ制作・勉強ペースを上げてゆく生活が始まります。


【2023年12月〜2024年4月】第8回・第9回べあー杯

職こそ失いましたが大量に時間を得たので、第8回べあー杯のオープニング映像は10日以上の猶予を残して完成しました。

(↑3部門作っていますが画の構造は同じなので1部門抜粋します)

3D空間の扱いなど今まで通らなかった分野を1から学び、間違いなく自身が手がけた映像で最も密度の濃い制作工程を踏んだものになりました。

べあーさん こちらも心の底から嬉しかったですよ

さらに、以前からべあー杯で達成したかった全ての対戦オーダー発表の動画化を実現できる時間を作れました。
第8回べあー杯のチーム戦は準決勝だけでも54パターン×2日分で108本の動画を用意する必要があります。
決勝になると150パターン(6P2=30パターン×5戦)、2日で300パターンあるので、準決勝と決勝で以下のように対応を変えていました。

・準決勝は全108パターンの動画を事前に用意
・決勝は1チーム進出が確定した段階から現場で作り始め、決勝前の選手アップ中に5戦分完成させる

これはスクショですが実際の配信では試合15分前にできた動画が流れています

以前からブロック戦は対戦オーダー発表を動画で行なっていましたが、準決勝以降にも何とか持ち込みたいと考えていました。第8回では現場での動画作成→配信の技術も含め、思った通りに実現できました。

そして第8回べあー杯のDay2配信ラストで初公開されましたが、第9回べあー杯の告知動画も年明け〜第8回開催までの期間で作っていました。無職パワー恐るべし

第9回の開催は第8回から2ヶ月半後と、準備期間がかなり短くなりました。1日のみ開催とはいえ、当然オープニング動画や対戦オーダー発表動画の準備が必要です。
しかしそれを見越して告知動画はそのまま第9回オープニングに使え得る品質に仕上げておいたので、時間がたっぷり使えた第8回と遜色ないオープニング動画を作れた自負があります。

(↑0:48:40〜オープニング)

ちなみに第9回では対戦オーダー発表動画を準決勝以降全て現場で制作しました。休憩時間が長めになりDJライブも設けられたので、十分現場で作れる算段が立てられました。

♨️余談♨️
デザイン的な話をすると、当初はどうしても滲み出るSINOBUZっぽさを脱却しようかとも考えました。しかし逆張りして変なものを作るのは尚のことよくないので、王道でやれることをやりました。そうしたらいたち担当動画といいかるびちゃん担当のエンディングといい、まあ手裏剣の飛び交うこと。打ち合わせ無しでイメージが一致したなら結果オーライですね。


【2024年4月〜現在】BPLチームレジャーランド チームサポーター就任

第9回べあー杯終了後から、いよいよ具体的にチームサポーター契約に向けた話し合いが始まりました。
先んじていたちが行なったことですが、仕事が制約になって活動に悔いを残さないようフリーランスとして開業しました。仕事量やスケジュールを自力で制御し、再び会社員になる場合よりもレジャーランドの活動に重きを置けるようになったので大正解でした。

こうして万全の体制を整え、BPLS4よりレジャーランドのIIDXチームにおける広報・動画制作を担当するチームサポーターとして山崎屋様と契約を締結しました。
広報専任で迎え入れていただいたからにはやることは1つ、チーム発信のコンテンツを量・質ともに最強に引き上げます。
他のチームがなさっているものもやるべきと感じたら倣いますし、もちろんレジャーランドは面白いこと考える面々しかいないので独自企画も作ります。

すでに皆さまにご覧いただけるものだけで
・結成配信(待機画面、配信操作)
・選手インタビュー動画
・試合直前告知
があります。これらは全てBPLチームレジャーランドの公式XおよびYouTubeからご覧いただけるので、見逃した方もまた見たい方もぜひ以下リンクからどうぞ↓

6月現在も小品から大作まで様々な動画をコネコネ準備中です。主にYouTubeでのレギュラーステージ配信あたりからお見せできるものが増えてくると思うのでお楽しみに!


ここまでは制作実績をメインとした事実ベースのお話でした。この先はいたち自身の感情なり根底にある考えなどの話になります。

【ここから随筆・昔話】人生がレジャーランドに彩られている

私には音ゲー歴20年以上の妻がいます。
10年近く前に交際が始まった当時、私は大学生でした。よく大学終わりで会いに行きゲームセンターで遊んでいましたが、その場所こそ神奈川レジャーランド厚木店でした。
何を隠そう妻の実家は厚木、しかも最寄りのゲームセンターがレジャーランド厚木店だったのです。
そして私の学部は夜間に授業があったので、大学終わりで厚木に向かうと23時を過ぎてしまいます。それでも時間を気にせず遊べるレジャーランド厚木店は大変居心地が良かったです。

時を経てIIDXにプロリーグが創設、ほどなくしてプロを目指す登竜門としての大会であるべあー杯が開催されます。そして厚木店は第4回べあー杯以降会場としてお馴染みになっていきます。
そこに大会運営スタッフとして参加し、いちプレーヤーだった私は自分がプレーする以外の関わり方をさせていただけました。

そして今、黄色いいたちはチームレジャーランドのサポーターです。やっと恩返しができるフェーズに入れたのですね。
私は10年来、妻は20年来という時間を彩ってもらったレジャーランドに、報いられることの全てを還元いたします。
改めて、よろしくお願い申し上げます。


【本音というか野望の話】

いたちが動画制作を担えているのは
①たまたま高いモチベーションで映像制作の時間を取れて
②たまたまIIDX歴も専門用語で躓かない程度に短くなく
③たまたま地上波でも流せる質の映像を仕上げられる技量があった
という要因が揃ったからです。

そして上記3点の要因のうち、②のIIDXそのものの理解はこの記事をお読みの多くの方が備えていると思います。
そんな中で動画作ってみたいけど手出ししにくい!という①のモチベーションがある方に、もし私が③の技量部分をおすそ分けできれば…

いたちは量産できます。

実際に動画の案はあるけれど編集がなかなか…という段階に立っている方を何人も見かけています。
それらの動画が実現され、公開されるのを私は見たいです。自力での発信力を得ていただくためなら、私程度の技術の開示は吝かではありません。だって私も仕事の先輩から得た知恵やネットに遍くチュートリアルのキメラなわけですし

目下問題なのは、私の作業環境がMac+Adobe系という金かかる上にINFINITASすら動かないイレギュラーな環境であることです。職業的に仕方ないのだけどネ…
上記環境ならすぐにでも解説できるのですが、できればWindows+DaVinci Resolve(←基本無料です)で動画編集の手引きを作りたいので、しばしお待ちいただければと思います。

チームサポーターであり「別にいなくても試合は成立する」立場の自分ですが、上記のような動画編集の解説を作ったら何者でもなかった頃の何倍も見ていただけるでしょう。
これが唯一の私のエゴ、チーム所属の力をお借りしてでもやりたい「いたち量産計画」です。
すぐにとは参りませんが動画編集解説は必ずやります。


【あとがき】

ここまで読んでいただいた方、本当にありがとうございます。
飛ばしてここに来ちゃった方ももちろんありがとうございます。
この記事は2024/6/9公開ですが、S4が終わった時にどれほど自分が目指したことが達成できたか考えると少々怖いです。それでも自身の腹の底を後出しせずに開示しておきたかった。
1年後?の答え合わせが良いものになるよう邁進いたします。

あと耳の聴こえに違和感出たら絶対病院行ってください!!難聴はすぐに耳鼻科にかかれば9割以上は改善します!!!!!!!!!

2024.06.09 黄色いいたち

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