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【BBB限定】レビューまとめ_21年4月更新

NO.1 @Michelさん


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100NL FLASH エフェクティブスタック288bb
自分のスタッツ 22/18/9
相手のスタッツは覚えてないけど標準的(自分とさほど変わらない)だったと思います。

最高のリバーのおかげで300bb近く取れたんですけど、いくつか気になる点があったのでぜひ次の項目について、1つからでもみなさんの意見を教えて頂けると嬉しいです!300bb近いディープ戦略は勉強してる人もほとんどいないと思うのでどんな考えがあるか知りたいです。

①プリフロップの3betサイズ、スタックがかなり深いことを意識して3xよりも3.5x,4x等のサイズを扱うべきか?
②フロップ、check or bet?betなら何%?
③ターン、call or raise?
④リバー、オールインor3x等の刻みレイズ?ブラフはある? 相手は99

初投稿来ましたね!
ありがとうございます。さて、KKでは深い戦いがよく起こるので、定期的に確認していきたいですね。実戦はとても良いラインだったと思います。おそらく私も同じラインを取る事が多いと思いました。

私も300bbはあまり研究しておらず、200bbくらいで学んだ内容がベースということは先に一言添えさせていただくとして…ひとまずディープのポイントを簡単に確認しておこうと思います。

◆プリフロの3ベット
IPからはコールレンジを削り、ほとんど3ベットに回します。つまり99-55あたりのポケットでも3ベットになります。また、オフスートコンボでの3ベットを控え、スーテドハンドを軸にレンジを作ります。ディフェンス側もポケットとスーテドで重点的にディフェンスします。

◆ポストフロップ
スタックが深い(SPRが大きい)と、とにかくポラライズやナッツアドバンテージといったコンセプトの重要性が増します。たとえば仮にフロップがJ98のようなウェットなものでも、50bbならフロップでAAでオールインになっても構いませんが、200bbだと全然嬉しくないと考えると直感的にイメージしやすい気がします。これもあって強いハンドに化けやすいスーテドの重要性が増しますね。
とりあえず基本としてはこんな感じになると思います。3ベットレンジについてはまあソリューションの受け売りですが、直感的にもそうだろうなーという感じではあります。
答えやすいように質問してくださっている形なので、それに沿って書いていきますね。

①数学的な理屈自体を完全に理解しているわけではないのですが、私は少し大き目に3ベットしています。300bbもあると4xでも問題ないかなと思います。

②私はフロップに関してはかなりソルバーを意識してプレーします。ディープでこういったドライで軽いフロップがでた場合、個人的には打つなら小さめのCB一択でプレーしますが、それでも半分半分でxします。というのもセット自体はOOPによっているからです。CBにレイズされた場合はコールに留めたいですね。とはいえオーバーペアでやや大き目でベットしていくのも悪いとは思いません。

③おそらくコール一択だと思います。相手は明確にポラーレンジ(あるいはただ強いバリューレンジ…)を主張していますから、AAやKKはこの時点でブラフキャッチャーにしかなりません。しかし相手のバリューレンジの一部に勝っている比較的強いキャッチャーと言えます。上述の通り、セットが全て存在するためOOPには強力なポラーレンジが出来ています。

仮に相手からターンもxが返ってきた場合ですが、ここからは大き目のベットでしっかりバリューを取りたいですね。

④オールインはかなりバリューに寄ってしまいそうですよね。とはいえ、ポピュレーションを加味するとトップセットはオールインが良さそうです。

なぜかというと、多くのプレーヤーは仮にブラフがあるとしてもこういったポラーレンジは綺麗過ぎる事が多く、ここでbfする中途半端なバリューハンドがほとんどなさそうだからです。ですから、ここはバランスを考えてトップセットを小さめのレイズレンジに混ぜるよりは、しっかり相手のバリューハンドから取り切ることを優先するのが良いのではないか、というのが私の意見です。
ちなみにOOPがbfしたくなるようなバリューハンドはリバーで拾ったKとかですが、リバーポット打てるかどうかは微妙なところかなあと思っています。(追記)というかこっちがKd持ってるので、ターン打ちたいかもしれないKdJdみたいなところがないため、Kほとんどなさそうですね。なのでそもそもKの割合も低いので、相手はかなりはっきりとバリューとブラフしかなさそうです。
さて、最後にブラフするとしたら?という問題が残っています。

仮にIPがブラフするとしたら、どういったハンドが良いでしょうか?ここまで考えてきたことから、どんなハンドが良さそうか、コメントいただけると嬉しいです。
ポーカーって環境によってその瞬間の正解が変わるゲームなので、普段この環境で打っている方々が色々共有してくれると、私としても今後の思考の材料になります。みんなで一緒に環境理解に取り組んでいけたらなと思いますので、ぜひちょっとした理由を添えて考えをシェアしてもらえたらなと思います。

それでは初回から重たくなりましたが、今回はこんなところで!

ミシェルさんありがとうございます!詳細に解説してくれてとてもありがたいです!
一応プレー時点での自分の想定も置いておきます。
・プリフロップ
3betサイズに関してはプレー時何を考えていたが覚えていない、見返すともっと大きなサイズでもよかったかな~と思った。
・フロップ
チェックを選択。スタックが100bb程度であれば、オーバーカードが落ちなければリバーで自然なオールインにもっていくことができマックスバリューをとれそうだが、300bbもあるとワンペアからバリューを取り切るのは難しいので、チェックしてもそんなにもったいなくないと判断。OOPのナッツアドバンテージ押し付けレイズを警戒しAA,KKはチェック、QQ-TTはプロテクションを考えベットする簡単な戦略をとりそう。
・ターン
コール、レイズの選択肢はなかった
・リバー
刻むか迷ったがオールイン。OOPが99,77,44,22を持っていても、刻みレイズに3betオールインすることはなさそうなので、オールインでマックスとりにくことにした。AKの超錯乱オールインに見せるためにできるだけスナップでオールイン。結果相手は99でコール。
実戦ではKK以外にリバーオールインするハンドは無かったように思う。IPの99はフロップ打ってしまうしIPのバリューハンドもすごく少ない。ブラフする場合は、OOPの77,44,22のセットに最大限にプレッシャーをかけることになる。そもそもOOPがIPのオールインにセットを降りるのかどうかは全くわからないが。ブラフしたくなるハンドは、OOPの99をブロックするA9s,T9sだが、そもそもフロップでほとんど打ってしまっているので、余計にブラフは少なくなる。なので、気まぐれでフロップxした、:diamonds:スーツを除くA9sをブラフハンドとして使いたいが、コンボ数は1コンボにも満たないだろう。完璧にバランスをとろうとするとバリューハンドKKの3コンボに対し、ブラフは1.5コンボ必要だが、そもそもリバーのOOPのポットベットがかなりセットのバリューハンドに寄っていそうなことと、IPのレイズオールインにローセットを降りるのかどうかわからないことを考えると、ブラフが1コンボに満たなくてもよいのかなと思った。

フロップの考え方は自然で非常に良いと思います。スタックが深いとプロテクションよりもポラライズを意識する必要があり、TPやQQ-TTあたりでも100bb時よりxしてもよいのかなとは思います。

リバーですが、ここでブラフを考えるというのはそもそも相手がある程度GTO的な感覚を持っており、リバーで引っ掛けたKのようなハンドもベットレンジに混ぜてくる前提となります。

つまりOOPにエア以外のベットフォルドするレンジがあるかどうかがポイントになりそうですが、それらがあると仮定すると、個人的にはセットと2ペアをブロックしているところで低頻度でするかどうか考えます。今回だとA7sとかA3sあたりでしょうか。

A3sがダイヤだった場合ですが、GTOを意識しすぎてFDで全くブラフしてこない相手なら逆にA3sは相手のbfレンジに触っていないので、少しあっても良いと思います。

もし相手がこういったレベルになく、完全にポラライズしていて、かつ十分ブラフしてくるならヒット系はあるていどコールすればよく、それこそこちらはほぼバリューでレイズしてもおつりが来そうなイメージです。

実戦だとOOPがバリューヘビーな感じがするので、ここでIPからレイズオールインでブラフするのはなかなか厳しくはありますね笑

ドロー滑りでするのは相手がすごくブラフ好きなら考慮できそうで、このあたりは相手と環境理解の精度が問われますね。その場合それこそ3xみたいなレイズレンジを作って混ぜ込むと面白いような気がします。
個人的にはここでブラフオールインするかと言われると、総合的に考えるとほぼほぼないかも

>リバーですが、ここでブラフを考えるというのはそもそも相手がある程度GTO的な感覚を持っており、リバーで引っ掛けたKのようなハンドもベットレンジに混ぜてくる前提となります。

このような前提の段階から丁寧に説明して頂けるとより理解が深まりますね!

>A3sがダイヤだった場合ですが、GTOを意識しすぎてFDで全くブラフしてこない相手なら逆にA3sは相手のbfレンジに触っていないので、少しあっても良いと思います。

この考えは自分に無かった発想でした!「滑ったフラドロは相手のフラドロをブロックしてしまうからブラフに適さない」というのはよく聞くことで、実際正解の場面が多いとは思いますが、狭いレンジ同士の戦いだと決して万能な戦略ではありませんね!一般原則を使用しつつ、自分と相手のレンジを想定しながらフレキシブルに戦略を変えるというポーカーの動的な性質を表した言葉で、とても素敵だなと思います。

このような非常に精度の高いハンドレビューをしてもらえることが信じられないくらいです...!

NO.2 @Souzirouさん

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お伺いしたいのですが、ターンでのオールインはやり過ぎでしょうか? 相手は44

初めまして!そうじろうが回答致します!
残念なボードでしたね、非常に悩ましい局面ですが「あり」か「なし」かでいえば「あり」なラインだと思います。
そのうえで幾つか深掘りして考えていきましょう。

◆ターンでの攻防について
まずやり過ぎかどうかという話でいえば、むしろ「ターン時点で強すぎるから別にレイズしなくてもいい」、の方が表現として正しい気がしますね。
AQをどう扱うかとして、レイズオールインで全く問題ないが、フラッシュドローがついたAQに関してはコールしたいハンドになります。似た理由でAdQxもコールでよいですね。

-AQでレイズできる理由
一つの理由として、この局面は相手側にも非常にドローが多く、コンボドローであればオールインに確実にコールせざるを得ないから、一方で通常フラッシュドローが滑った場合リバーでブラフを打たない選択をすることが多く(相手側のドローをブロックしておりブラフに降りてくれる部分を抑えているので)、AQは残スタックを考えてもターンコール以降リバーのベットに対して降りることは無く、ドローに対して引かれたら取られるし引かれなかったらそれ以上取れない状況になるため、自分より強いハンドがいることを承知でそれでもオールインでも十分良い選択となります。

では他にどんなレイズ候補があるかというと、1番はKd9dです。ストレートドローとして自分より上のAKを降ろしたうえでエクイティとしては十分あるから、またフラッシュが引けた際相手側が止まることも多くその分のバリューを逃すからです。これも上のAdTd、Ad5dには受けられますが、それでも悪くない選択になります。

では、KQで・もしくセットで同じようにバリューオールインやってもいいのか?という疑問が出るかもしれませんが
それはNGです。これを解説しだすと非常に長くなってしまうので、今回は本題とずれるため現時点での強さと相手のコールレンジを加味してAQではOKだが、KQでは弱すぎ、セットでは勿体ない絶妙なバランスだからとだけ付記させていただき細かい解説はまた別途させてください。
またそういった理由なので、仮にターンまでの4枚全てが違う色だった場合はAQでもオールインしません。


-AdQdをどうするか
前置きが長くなってしまいましたが、主題のAdQdをオールインすべきかという質問にも非常に関連しており
上記踏まえて、フラッシュドロー付AQはコール優勢になります。

理由はいくつかありますが、大枠でいえば相手のフォールドレンジを加味すると「勿体ないから」です。
まず相手の下のドローのうちコンボドローになってないハンドを降ろしてしまいます。コンボドローのない相手のフラッシュドローはターンの段階でほぼドローイングデット(捲り目が一切ない)の状態です。
ただのAQであればそれらハンドは全て20%近く捲られるわけなので降ろしてしまっても全然お得なのですが、ドローイングデットの相手を降ろしても意味が無く、おまけにフラッシュが引けたら確実に全部取れるわけです。
ストレートドローについても同様、KT/T9等を降ろしてしまうわけですが、これは勿論相手にまだ捲り目はあれど、ダイヤがこっち側のアウツになっているのでストレートドローに対するリスクが25%減っています(8枚ドローのうち2枚が無効だから)。これらはリバーで引けなかろうがそのまま突っ込んでくるハンドであり 引かれてもその内の25%の確率で勝ってるわけです。「勿体ない」。

もう一つ付記すると、フラッシュドローがついてないAQの時の相手のコールレンジだったAdTdやAd5dがいなくなってるわけですね(自分が抑えているから)。そのため相手のコールレンジが強くなります。
AdQxでオールインせずコール優勢なのはそれもあって、ですね。


まぁ一言で言えばせっかく強いハンド持ってるのに弱いハンドを降ろして強いハンドにコールされる確率が高まるので「勿体ない」ということです。
それでも、総じて言って相手のターンのサイズも通常より大きく、コールしても残スタックが少ないので「あり」ではあると思います。
◆(おまけ)フロップのCBについて
まずはSBvsBTNの3ベットポットにおいて、フロップCBにどういう傾向があるかという話からすると
ざっくりTハイ以上のフロップで全レンジ30%のCBを打つ戦略がEV的にもロスが少なく、簡易的で分かりやすいのでロー~ミドルレートでのレギュラーがよく好む戦略になります。

(厳密に言うと、AハイボードでほとんどCBを打てないボードがあったり、Q/J/Tハイボードは50%サイズのCBが優勢なボードがいくつかあったり、ボード毎に特色が違い、レートが上がってくるとボード毎の微妙なサイズ差も忠実に再現するレギュラーが増えてきます。)

そういうわけで、CBの額が安いから弱そう、という先入観を持ってしまうと禁物です。
強いハンドも弱いハンドも全部ひっくるめて安く打っている場合がほとんどです。
その前提を置いたうえで、悩まれたというフロップでレイズする選択は「あり」ですが、ターン以降が難しくなるので、またその辺も機会があれば別途解説させてください。

NO.3 Souzirouさん

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このハンドなんですが、ターンチェックレイズですか?
りばーのレイズはなしですか?相手は88

そうじろうです!
マルチウェイについて、一般的には、という話と、レート帯も合わせてぼくならどうするかという話の2つ

◆マルチウェイの一般論の話
Typically, マルチウェイでのOOPはオーバーペアであっても相当頻度チェックで回すことが多いです。Jハイ以下のボードであれば自動的に全レンジチェックを考えても問題ないほどです。
これはマルチウェイでのエクイティはフロップ時点で大きく勝ってる場合が少なく、A3s, A5s, 56s等のフラッシュドローとセットを混ぜてレイズ食らってもしんどいし、コールで回されても下のワンペアやドロー滑りをセット+と合わせてターン・リバーでブラフされると苦しい展開になることが多いためです。

今回の場合フロップはチェックコールでターンを見に行くのが典型的なラインで、まぁその中ではKKはAに捲られるしトップヒットからは確実に取れるため、レンジ全体としてチェック優勢ながらKKに関しては打ってもいい、という感じかと思います。
今回のようにフロップ打った場合のターンでの考えは以下。


◆全体的に強いプレーヤーがいない環境下であれば
正直に言えばこのくらいのレート帯で強い人はいないです。それであればぼくならFlop80%, Turn 150%, RiverAllinでそのまま突っ込みます。
150BB程と若干Deepなので、80%120%120%くらいで丁度よく調整してもいいかもしれないですが基本的にはトリプルバレルで最大限取りに行きます。
理由はいくつかありますが、シンプルに強いハンドなんだから難しいこと考えずに強く打っとけば良いです。

①フロップでの想定
2ペアが非常に薄いボードであり、トップヒットのJはコーラー側のレンジにかなりヒットしている。
だからこそ本来はレンジ全体でチェックして守りに行くのですが、率直に言ってこのくらいのレート帯では高度な戦略は不要で相手のコールレンジに自分より弱いところがあるならば強いハンドで強くプレイしておけばよいです。
ターンでスペードが落ちてもKハイフラッシュドローになるし、相手のフラッシュドローに対しても5%ほどフラッシュ完成に対するオッズを削っています。
シンプルに強く、自分より強いハンドがセットしかないので大きくバリューを取りに行くので十分です。

②ターン・リバーでの想定
フロップ打った以上、ターンで2がダブったら鉄でダブルバレルでいいでしょう。これがTやスペードが落ちた場合とでは全然状況が違います。
2は相手側にトリップスの候補が少なく、シンプルにセットのコンボを削っただけ、状況としては相手のコールレンジからセットが削れ、ペアの捲り目がほぼなくなったということになります。フロップ打ったハンドレンジのかなりの部分を継続して打てるターンカードになります。
また、強く打ってもトップペアは基本的には降りないしドローもついてきます。

リバーになっても状況は変わらずトップペアである程度コールしてくれるし、チェックコール・安いベットは勿体ないですね。
ターンでチェックしてしまうと、ドローにはチェックバックされ、取れるはずのトップヒットからは大きく取れず、どうせトリップス+からは全部取られてあんまりいいことないです。

OOP側チェックが有効になるのは相手が強いプレーヤー、つまりIPからのレイズを有効的に活用したり際どいハンドでブラフを打ち切れるプレーヤーに対してであって、それが無いなら純粋に強いハンドで打ってレイズされたら降りとけばいいわけですね。


レートがまだそんなに高くないうちは、強いハンドで強くプレーして最大限バリューを取ることだけにフォーカスしていくと上達が早まると思います!

NO.4 Michelさん

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UTGからX/C-X/C-50%DONKのラインが前もあって、ドライボードでどっちもブラフだったんですが、何か流行りのようなものがあるんでしょうか。
ちなみに合っているかわかりませんが、BMCB50%-40%-Xのラインでいく予定でした。
このラインをAA-TTあたりでやられるとバリュー取られちゃう&レイズには降りられちゃうので嫌~な感じです・・・
このラインに降りるハンド、コールするハンド、レイズするハンドの考え方というものはありますでしょうか? 相手はA♠Q♥

今回はミシェルです。なかなか癖のある状況ですね…とりあえず一般論からはいりましょう。

やや広めのオープンレンジを持つUTGに対して、妥当なレンジでBTNからCCで参加してHUになった場面とします。UTGのレンジには2オーバーが多く、それなりにBTNが有利な状況です。一方で強いポケットはUTGに偏っていることから、UTGは広くxrで対抗していくことになります。

ですが、今回は相手のスタッツが非常に特徴的ですので、かなりxcで進めたがると想定した方が良さそうです。

まずポイントとして、こういった相手に対しては、広めにベットしても問題なさそうです。確かに一発では降りそうにないですが、かといってレイズしてきて降ろされるわけでもないので、とりあえずEQで押しておくのは悪くないです。30-50%は妥当なサイズだと思います。

ターンはいちおうストレート完成ですが、どちらにも特別ありがたいカードというわけではないですね。UTGのハイカード+バックドアのようなハンドにはダイヤ以外見るべきところがありませんから、ここもフロップと近いコンセプトで、広めに40-60%あたりで打っていくことができそうです。

というかxrが極端に低い相手に対しては、そこそこEQのあるハンドではベットしていってレイズされたら降りるだけでかなりEVを稼げると思います。

さて、リバーです。相手はハーフドンクという定石から外れた手を打ってきました。こちらはどうするべきか。

こういったシーンでの一般論として、タイトなレンジでコールしている側がドンクを打てるほぼ唯一のカードはAです。タフにコールしているAKやAQといったハンドは残っていますから、Aとその他の2オーバーのようなカードでドンクしていくのはIPにプレッシャーをかけることができます。

ではJならどうかというと、レンジ全体でみるとヒットしているカードではありません。ここで大事なポイントは、相手はハンドのEQやレンジの構成というものに無頓着であるという事実です。たとえば、ハイカードが落ちたのでドンクすればポケットを降ろせるのではないか、という直線的な発想が予想されます。

相手はこのベットにより無駄なチップを使っており、こちらが何もしなくてもEVをすり減らしているというのでとても嬉しいですね。

このラインをAA-TTあたりでやられるとバリュー取られちゃう&レイズには降りられちゃうので嫌~な感じです・・・
このラインに降りるハンド、コールするハンド、レイズするハンドの考え方というものはありますでしょうか

xされた場合はおっしゃるとおり素直にxして良いと思います。ドンクに対してですが、IPはそれなりにEQが高いというレンジを素直に主張しているところに、(仮に)ハイカードが一枚落ちただけで広くドンクするとしたら、それはチップを減らすプレーです。しかもAQならxxでまわれば勝っているかもしれません。

IPとしてはEQ中程度のハンドは普通にコールしていればプラスなので、TT、99、77といったハンドは素直にコールで良いと思います。レイズはもしxされた場合にベットしているようなハンドでレイズします。私ならKQsのような2オーバーもいくらか残っているので、ドンクのサイズを加味して、ナッツ系、ヒットしたTP(OOPにポケット系のブロックはありそうなので)、Aを含まない2オーバー系で広くレイズします。

降りたいハンドもEQが一番低いところから削っていきます。一応ストレートドロー系は相手のブラフがありそうなので、あれば優先的にフォルドするかもしれません。

私自身がどれだけ精度高く出来るかは別として、まずは自分がここまで同じラインを取っているハンドをしっかりイメージしてみて、単純なレンジ構成を作ってみると良い気がします。

一応工夫するとすれば、もし仮に相手がAA-TTあたりでドンクするとしたら、相手がxした場合はこちらのベットに対抗できるところはほぼありませんから、リバーも広く打てるかもしれません。しかし相手が進んでミスしてくれるのならば、まずは基礎的なプレーを心がけるのが良いと思います。強いハンドと弱いハンドでベットして、中程度のハンドでコール/チェックしていくという単純で骨太なポーカーです。

相手がミスしてくれるのですから、こちらが無理にうまく打とうとする必要はそこまでないです。以前見せていただいたハンドからyumeさんはかなり上手な方だと思いますので、これもあくまで一般論ですが、ポーカーはとにかくまずは変なことをせずに、ひとつひとつEQをしっかり考えることが出発点だと思います。

ミシェルさん、ありがとうございます!
全部がためになったのですが、個人的に特に勉強になった部分が
>相手はハンドのEQやレンジの構成というものに無頓着であるという事実です。たとえば、ハイカードが落ちたのでドンクすればポケットを降ろせるのではないか、という直線的な発想が予想されます。
この部分です!
僕は相手のアグレッションのある行動を、自分が相手の立場だったらどうか考えて深読みしてしまう傾向があり、
このようにバッサリ切ってしまうという考え方が非常に勉強になりました。
ポーカーは相手のミスがこちらの利益に直結しますので、相手のミスをミスであるとわかる感覚を大事にしていきたいと思います!
考え方の部分で大変勉強になった一日でした。
ありがとうございました

NO.5 Souzirouさん

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みなさんならリバーのアクションどうしますか?
理由も付けて答えて頂けると嬉しいです!

そうじろうです!

ターンの30%ベットはよく勉強されてますね!この局面でのターンフラッシュ完成ボードでは小さいベットのみを使います。
リバーのこの局面であれば、ぼくは40% or 80%のベットの選択肢を持ったうえで44は40%打ったうえでレイズ返ってきたらフォールドです。

30%じゃなくて40%なことに大きな理由はありませんが、何かと使い勝手の良いサイズなのでぼくも含めよく使われるサイズで、Postflop+等のアプリでも標準サイズとして用いられています。

ところで40%を打った時にどれを40%のブラフに含めるべきか、これは非常に難しい問題で一概には言えないですが今回の場合
80%の方にバリューとしてフラッシュを含めて、ブラフとしてKs6xとかが残っていたらそこを混ぜたいところです。
40%の方のブラフは、難しいところですがボトムペアでレイズしたハンドをそのまま継続してA落としに40%継続して打つ感じでしょうか。

考え方としては、80%のベットには相手はセットが落ちるのでそこをブロックしている必要はないが、40%のベットには相手のセットはコールするのでショウダウンバリューが薄いそこでいく、という感じですね。
複合ベットサイズでのバリューブラフをどっちにどう組み込むかは非常に難しい問題なので同じ局面で色んなパターンをシミュレーションしてみるといいと思います( *´艸`)

ターンフラッシュ完成ボードはなぜ小さいベットが有効なのか、簡単にでもレス貰えると嬉しいです!

個人的には大きく打っても、バリューが成立するケースは多々あって優劣そんなにつかなくない?って思いました。


あっこれ進研ゼミでやったところだ!

シュバババッ

https://www.youtube.com/watch?v=AnmgiJz3sC8
https://gyazo.com/f02316a3a95265beafc5238bf676aa83


GTO的なプレイですね、OOPチェックレイズレンジとIPコールレンジでOOPのレンジの方がスーテッドが多いのでターンフラッシュ完成ならエニーで30%ベット、ラグならポラーでオーバーベットかチェック。


https://gyazo.com/ad91c38656354253cc916bf3dbd51ba1
ターンラグでオーバーベットして、リバーでフラッシュ完成のランダウンでも30%ベットを高頻度で打ちます。
今回とポジションは違うけど多分同じです。

的外れだったら自害します。


まず前提として、こちらの手が44じゃなくても、フラッシュでもエアーでもレンジ全体で強いベットを打つ必要が無いボードになりますね。フロップモノトーンのボードやペアボードで大きいCBを打たないこと等も全て同じ理屈です。

そのうえで今回のボードで安く打つ、これは、相手の必要コール頻度に関連してます。
ざっくりいえば、大きく打ってしまうとそれだけ相手が降りることが正当化され、強いハンドでだけコールすることが正しくなってしまうからです。

相手側にもフラッシュは勿論いるわけですよ。強く打つと、例えば相手がペアを全部降りてその強いフラッシュ部分でだけコールしてくる、といった狭いディフェンスレンジが正しくなってしまうわけですね。
そのため、GTO的には勿論、エクスプロイト的にも相手のミスを誘引しにくくなる点において安いベットがより優勢になるといった理屈です。強いベットが正当化されるのは本当に相手がコーリングステーションでペアなら何でも最後までついてくるくらいの相手じゃないとワザワザ強く打つ必要がなくなるわけです。
どうせフラッシュ同士でぶつかってたりしたらポット膨らませなくても勝手にオールインになりますからね。

前のレビューの言葉を借りれば、強いとこだけコールされて「勿体ない」から、打ってもいいけど打つ必要が無いからです。笑


ちなみに広く打てることと安く打てることはまた別の話で、
今回安いうえに、広く打てる理由としてはシンプルにフラッシュの割合がチェックレイズ側に多く(IP側はフラッシュ+ペアのすべてがある一方でOOP側はドロー or 一部の強いペア以上のハンドのみの構成)レンジ全体の傾向としてもOOP側に優位だからですね。
仮にこれがフロップでのモノトーンボードでのCBの話であれば、安いうえで広く打てない、つまり上の理由で強くうつ必要が無いうえで、レンジ全体としても別にその時点では一方的に優位というわけでもないので広くは打てないという感じです。

もうちょっと捕捉すると、分かりやすく今回フラッシュが落ちたので、フラッシュ完成ボードでは常にサイズが小さくなります。
CBを打つ側のダブルバレルの話でも、ほとんどの場合オーバーベットがありえなくなりますし、
ストレートが濃いボードでも全部同じ理由で強く打つことが正当化されなくなります


あと進研ゼミを補足します
BTNオープンでBBがコールのSRP。
フロップがQ43の2トーンだとします。BTNがCBを打ち、BBがxrしました。
まずはフラッシュ完成カードが落ちると

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双方のEQはこうなります。これの見方ですが、互いのレンジに含まれるコンボを横軸の100に調節してEQを表示したものです。たとえばコンボが3つしかないなら、段差は最大で3です。今回は十分なコンボ数があるので、綺麗なチャートになります。
見て分かる通り、レイズしたOOP側の方が全体的にEQが高いですね。これは上で話しているように、OOPのブラフが伸びている部分が大きいです。ここまで全体で有利になっているので、広めに打てるということになります。
さて、サイズに関して言うならば、確かに全体としては有利なのだけれど、一番右の強いところに関しては同じくらいになっています。
これは想像出来る通り、IP側にも強いフラッシュが十分残っているからです。こういったように、スタックがまだ十分あり、レンジの頂点に優位はない、という状況では小さめから中サイズが好まれます。
では仮にターンでフラッシュに関わらない9のようなブリックが落ちた場合を見ます。

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かなり違いますね。このパターンでは、レンジの頂点はOOP有利(セットと2ペアのEQが維持されています)ですが、全体としてはIPがレンジの強度で勝っていることがわかります。
こうなると先程とまったく逆の論理が作用します。OOPはベットを狭く、打つときは大きく打ち、EQが中程度のハンドに難しい状況を迫ります。つまりポラライズさせていきます。
文章にするとコンボの説明などが入り混じりますが、とりあえず直感的にはこの2つのEQ分布を思い浮かべると、なぜ小さく広く打つのか、あるいは大きく狭く打つのか、ということがイメージしやすいのではないかと思います。大枠をイメージできたら、もう一回互いのレンジに含まれていそうなコンボを洗ってみると、ソルバーが推奨する戦略の方向性がイメージしやすいのではないかと思います。


返信遅れてすいません!非常に参考になります!

実戦では、リバー約1.3potのオールインしました!

理由として、やはりターンが肝で、OOPのheroはターンでレンジ全体のエクイティを底上げするカードが落ちたことにより、フラッシュもセットもツーペアもブラフも30%betのレンジに組み込んでいます。しかし、IPのスタッツはいびつな値が多く、あまりGTO戦略などは勉強していないのかなーとの印象を受けました。となると、IP目線は、ターンのOOPの小さいベットにフラッシュが全コンボ含まれているとは考えづらく(小さいから強くないんじゃないの?という単純な発想です)、リバーでオールインされても、AQ,A5,A3などのツーペアや、As持ちのワンペアでタフなキャッチをしにくるのではないかと思ったので、フラッシュやストレート、上セットにペイするリスクと天秤にかけた結果、オールインを選択し、結果的に相手はAh5cでコールしました。また、IPの完成フラッシュは本来ターンではレイズするインセンティブが薄いと勝手に思ってますが、このIPであれば、上記と同等の理由で、レイズするコンボもそれなりにありそうで、リバーに残るフラッシュが少なくなっていそうだというリーディングも込みでした。

ただ、見返してみると、今回はうまくいったけど、かなり繊細な感覚を必要とするプレイだったので、レビューをしてもらおうと思いました!

小さくベットしてレイズきたらフォールドのラインは非常に納得です!

souzirouさんは、このような人読みを実戦にどの程度活かすのかとても興味があるので教えて頂けると幸いです!


ぼくは特定の人相手に対する読みというのはほぼしないですねー。
色んな意見がありますが、ぼくの持論でいえば何か明確な根拠や証跡がでてこない限り自分からワザワザ変なことする必要は無いということで
相手がそうと分からない仮説の段階で、それが間違ってたらマイナスになるのにラインから外れることはしないです。勿論勘違いや知識不足でミスすることは多々ありますが。

特定の人読みでなく、Recは大体似たような傾向があるので、例えば幅広にCBを打ったり、ターンリバーのレイズには過剰に降りたり、そういうざっくりとしたプレイラインとして調整することはあります( *´艸`)

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