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　布団にくるまって森田童子を聞いていると、いかにも鬱々という形に自分から入っていってるみたいでムカついてくるが、気持ちいいのだから仕方がない。
　違う！僕は森田童子が好きだから聞いているのであってだね、そういう気分だから聞いているわけではないのですよ。と言い訳してみたけれど、もう、全然ダメダメでした。
　今ここで鬱になってしまったら、「皆が鬱になっているから、そうなったのでしょう」と、言われてしまう（誰に？）。
　違うんです本当に。そういう発作がたまたま巡ってきただけなんです。世の中それ自体が鬱になるとおちおち鬱にもなれないよ。
　僕は自分で選んで鬱々としているのであってだね、君。僕は誰かに言われたから、鬱をやっているわけではないのですよ。本当に。
　　
　わざわざそういうこと言わなきゃいーのに。

　目滑りの季節です。長文が読めなくなりました。調子が良い時は、一日で文庫本300ページは読めるのに、全くそういう感じではなくなってしまった。インターネットのやりすぎで、千千に途切れた、まとまりのない言葉のために、頭が変わってしまったのかもしれない。インターネットなんかやめてやる。やめてやらない。

　誰の仲間にもなりたくない。たまたま一緒になるのがいい。世の中には全体主義への罠があふれてる。逆張りしてやる。逆張りの逆張りの逆張りの……。

　部屋の中で、誰にというわけでもなく、バカヤローバカヤロー触んなと威嚇している。

　誰がお前らのためなんかに……。