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【第11回】空き家の利活用~木造耐震化その1

こんにちは。紀北町地域おこし協力隊のガーシーこと東谷です。

空き家の利活用について第6回から第10回までお話してきました。
(⇒前回までのお話はマガジン『空き家利活用への道』TOPからどうぞ。)

今回は空き家に限らずですが、木造の住宅(木の家)の改修について。
その中でも今回は特に重要な木造住宅の耐震化についてのお話しをしますね。

第5回でも言いましたが東南海エリアに住む以上、忘れてはいけないのは南海トラフ地震のことです。私も紀北町に住んでいますが、いつも気にかけています。⇒【第5回】紀北町で空き家利活用を考えるということはこちら

なので正直なことを言うと、空き家バンクに登録する家はある程度の耐震改修工事をしてからが理想と考えています。ただ、空き家問題、改修工事の予算など様々な角度から考えていくと、耐震化を最優先として考えるのもどうかなぁと思いました。だた、せめて並行して進めていきたいと思い、2つの考え方『利活用と耐震化』としてやってみようと思いました。進めていくうえで、うまくかみ合う時が来ることを信じて。

さて、木造の耐震化についてお話しをする前に、ちょっとだけ「木造」についてお話ししますね。

今回お話しする木造の耐震化で言う「木造」は、建築基準法上でいう在来軸組工法の木造住宅のことです。現在、建築基準法上でいう木造には、ざっくり言いますと4種類あります。

・在来軸組工法
構造躯体(土台、柱、梁など)で作られ、日本では一番よくみる工法。
大きな地震が起こる度に建築基準法が見直され、耐震化が進んでいます。
最近では、断熱性能や気密性能についての基準などもよく見かけるようになりました。実は欧米と比べると、日本の住宅の断熱や気密の性能はかなり遅れをとっています。技術はあっても普及しないんです、車と違って。。。

・枠組壁工法
海外から来た工法。壁を造って面で建てる工法です。2×4(ツーバイフォー)工法もこの中のひとつ。木造新築一戸建てといえば、少し前は在来軸組工法か2×4工法が一般的でした。

・伝統構法
古民家のような在来軸組工法ができるまでの日本家屋の造りで耐力壁という考え方がない構法。(「工法」ではないのですが。)今の木造在来軸組工法が地震や風に対して耐える剛構造に対してこの伝統構法は、地震や風などを受け流す柔構造です。「北斗の拳」で例えるなら、ラオウが剛構造、トキが柔構造とでもいいましょうか(笑)

・丸太組構法
別荘地でみるログハウスや正倉院で知られている校倉造(あぜくらづくり)など木を横に積み上げて建てる構法。

ここではこれ以上j詳しく話しません。なんとなく4つあるんだなぁって感じでいいと思います。

さて、今回の空き家の利活用としての木造の耐震化ですが、空き家はおそらくほとんどが在来軸組工法で時々伝統構法があるかな?という割合だと思います。(地域によっても異なると思いますが。)

長々とすみません。
ということで次回から木造の耐震化について具体的に話をしますね。
今回はその前置きということでお許しくださいませ。

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
次回こそは、木造住宅の耐震化についてお話しますね。


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