ブラフとブロッカー、NLHEとPLOの違い

ブロッカーとは、例えば

JT3 6 8

みたいなボードだと、Q9がナッツです。

Qと9は4枚ずつあるわけですが、もしこちらがQを1枚持っていたら相手のナッツストレートに必要なQを1枚ブロックしています。

その時に、Qはを「ブロッカー」と呼ぶのです。

ストレートだけに限らず、3d7s8d 5d 8h

こんなフラッシュ目があるボードでも、例えば75を持っていたら、2ペアはかなりのハンドにリバーでまくられていますが、相手の87、85、77、55のフルハウスの可能性をブロックしています。こういうのもブロッカーと呼びます。

 

さて、まずはNLHEを考えましょう。ボタンでレイズ、BBがコールしてこのボード。

フロップターンとBBがチェックコールして、リバーでBBにポットサイズのドンクべットを打たれたとします。

相手がリバーで打つバリューベットは、2ペア+だとします(本当は他のハンドもあるかもだけど、議論を簡略化するため)。

具体的には強い方から

Q9、97✕、JJ✕、TT✕、88✕、66✕、33✕、JT✕、J8、T8?

?がついているのは、ターンで降りた可能性が半分くらいを想定してます。

16(Q9)+9(J8)+9/2(T8)=29.5

29.5通りくらいのバリューべットの組み合わせがあるので、相手がしっかり強い人なら、ブラフは15通りくらいあります。そして、ワンペアはブラフには勝っていますが、このレンジのバリューべットには確実に負けています。ブラフには勝っているけど、バリューベットには確実に負けているハンドのことを、「ブラフキャッチャー」と呼びます。

ところで、バリューベットがこれらの組み合わせなら、AAでもQJでも、結局ブラフキャッチャーであるという点は全く一緒なのです。

 

ここで、QJを持っていたら、相手の29.5通りの組み合わせをいくつかブロックしています。

具体的には、

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