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胸部X線検査で引っかかった!?【きごクリニック新横浜】呼吸器⑤

健診などで行った胸部X線検査(レントゲン)検査で『陰影あり』や『陰影濃度上昇』、『肺に結節影』と書かれ要精査となることがあります。こういった場合、もちろん医療機関を受診すべきですがどこを受診したらよいのでしょうか。

胸部X線(レントゲン)検査

精密検査を行うのであれば大きな病院と思うものの、大きな病院は紹介状が必要であるなどいきなり受診するには敷居が高く迷ってしまうものです。
ということで、今回は胸部X線(レントゲン)検査で要精査になった場合にどうすればよいかの流れをお話します。

胸部X線(レントゲン)検査で要精査となってしまった場合に。

結論:早期に胸部CT検査を行うことをお勧めします。

  • かかりつけにCT装置がない場合には、紹介状を書いてもらい胸部CT検査を受けることをお勧めします。

  • かかりつけがない場合には、当院のようにCT装置がある医療機関や地域の画像センターの予約を取り受診しましょう。


CT装置

そもそも肺がん検診をはじめとした健診の胸部X線(レントゲン)検査では、主に『肺がん』を早期に発見することを目的としているので要精査となった時点で肺がんなどの病気が隠れている可能性は否定できません。

ただし、『わずかでも懸念があれば・・・』という目で評価しているので結果的に精密検査をしてみたら何もなかったということも多々あります。

症状がなければ様子見ているではダメなの??

個人的な見解が入りますが、お勧めしません
そもそも肺がんをはじめとした病気は進行しないと症状がありません。

また時折に胸部CT検査を行わずにかかりつけの病院で引き続き胸部X線検査を受けて経過を見ているパターンがありますが、
“呼吸器を専門とした先生から『健診の時に明らかにあった影が後日の検査で消えた』など、胸部X線(レントゲン)検査で様子を見ている理由についてきちんと説明を受けている"
という場合以外は怪しいと思っています。


そもそも要精査の時点で1人の医師から『もう少しちゃんと調べた方がいい』と言われているのに対して同じ検査を行っても精密検査してないよねという話です。

胸部X線検査の要精査は過剰だが大事!

例えば一般的には肺がんについて平均すると1年で2倍の大きさになると言われておりますが、中にはもっと進行速度が速いものや遅いものがいます。

せっかく要精査で早期に発見したとしても、
①受診をしなかったり、
②しっかりと精密検査を受けなかった、
③担当の医師からしっかりと説明を受けなかった、
などの理由で放置することになってしまい手遅れになってしまわないように調べておくことは大切です。

きごクリニック新横浜
院長 木越 宏紀

きごクリニック新横浜
院長 木越 宏紀


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