<第20回>鎌倉インテルFCジュニアスパーサッカースクール(2020.12.01)
【鎌倉インテルとは・・・】
日本に「インテル」を作ろう、を合言葉に、鎌倉からJリーグを目指すサッカークラブです。鎌倉インテルでは、古都鎌倉から日本サッカーの常識を覆す、まったく新しい国際型サッカークラブとなり、日本や日本人を国際化させることを目指しています。
クラブが掲げるビジョンは、「ますます国際化していくグローバル社会において、スポーツを通じて、さまざまな障壁にチャレンジし、 世界で活躍できる人材を創出するとともに、ワールドクラスの価値を創造できるプラットフォームとなる事を目指す」です。
【本スクールのコンセプト】
『サッカーの本質の追求』
本スクールは、スクール生がサッカーという競技を本質的に理解し、上手くなることを目的としています。
サッカーにはボールを持たずにプレーする時間があります。Off The Ball と呼ばれるものです。どうしてもボール保持時(On The Ball)のトレーニングばかりに目が向けられがちですが、サッカーのゲームではボールに触っていない時間がほとんどです。そのため本スクールでは、Off The Ballのプレーもトレーニングします。
そして、サッカーにおける最終的な目標は「ゴールを奪う」「ゴールを奪われないように守る」ことです。スクール生には、1シーズンの練習を通じてこれらの目標を達成するために必要な技術と考え方を養っていただきます。
「共に学び、共に歩む」
12月1日(火)第20回練習
今回のテーマは
「ゾーン2の組み立てからゾーン3に前進」
前回の練習を踏まえて、さらに相手陣内に前進していくテーマを設定しました。
ゾーン2とは、いわゆる中盤。このゾーンでボールを奪われずに前進することができれば、目的であるゴールに近づくことができます。
逆に、このゾーンでボールを奪われると、一気にカウンター攻撃を受ける可能性が高まります。
ゾーン1同様、ゾーン2でも数的優位を確保しながら前進を図ることを求めました。
1.ウォーミングアップ
ウォーミングアップは、2vs1+1vs1を実施しました。
ゾーン2は数的優位、ゾーン3は数的同数の状況から開始。
攻撃側は、ゾーン2での数的優位を活かし、パスやドリブルを駆使してゾーン3に進入します。ゾーン3の攻撃者には、マンマークを受けながら縦パスを受けて、前向きにサポートする味方をうまく使うことを求めました。サポートする選手は適切な距離と角度を保つことが重要です。
スクール生たちは失敗をしながらも、徐々にゾーン3に前進し、シュートを打つ場面を創り出していきました。
2.練習1
練習1は3vs2+2vs2+GKを実施しました。(GKはコーチ)
ウォーミングアップ同様、ゾーン2は数的優位、ゾーン3は数的同数の状況設定です。
より狭いスペースの中で、ボールを奪われないように前進させるのはとても難しいことです。スクール生たちには、
「失敗することが多くなるはずだが、決してめげずに何回もトライしていこう」
と声かけしました。
ゾーン3の味方が複数になったことで、斜め前方への縦パスを入れられるようになるとともに、ゾーン3の高い位置に進入した味方を使い、シュートに持ち込む回数が増えていきました。
3.練習2
練習2は、GK+2vs1+2vs2+1vs2+GKを実施しました。(GKはコーチ)
当初は、6vs6のゲームフリーズを行う予定でしたが、攻撃側のイメージを向上させるため、守備側に規制をかけた形の練習に変更しました。
ゾーン1は数的優位、ゾーン2は数的同数、ゾーン3は数的不利という、実際の試合と同じような状況に設定しました。守備側は、あらかじめ定められたゾーンの中でのみプレー可能としました。
このルールによって、攻撃側が各ゾーンで数的優位を創ることができ、スムーズに前進できるはずです。
成功と失敗の確率が、50% : 50%になるのが、良い練習だと考えていますが、場合によっては
「成功体験を積ませる」
ことが、イメージの向上・共有につながります。
スクール生たちは、これまでの練習の成果を発揮し、スムーズに前進を図り、シュートに持ち込んでいました。
4.試合
最後の試合は、6vs6を実施しました。(GKはコーチ)
練習2と同様、2-2-1のシステムを採用するように求めて、試合を行いました。
前回は「テーマを積み上げきれなかったな」という試合内容でしたが、今回は「うまく積み上げられたかな」という、白熱した試合展開になりました。
6年生主体の試合。Aチームは、ゾーン1からビルドアップを開始し、ゾーン2で前進を図り、ゾーン3でリュウが見事なターンからのニアサイドを打ち抜くシュートで、パーフェクトなゴールを生み出しました。対するCチームも、ゾーン1から前進し、ゾーン3でユウダイから逆サイドのリッキーへスルーパス。リッキーは落ち着いてゴールへ沈めて同点。その後も一進一退の展開の末、1-1のドロー決着でした。
5年生以下の試合では、DチームがGKからの縦パスを受けたユウトがドリブルで前進して、ゾーン3に進入。右サイドでフリーになったレオが、これまたGKのニアサイドを抜くシュートで先制します。しかし、反撃に出たBチームは、2本目の開始早々、ナオトからのパスをスーさんが見事なワンタッチシュートで同点。わずかな時間しかなかった3本目にも、スーさんがこぼれ球をワンタッチボレーシュートで突き刺して逆転。岡崎コーチも脱帽の素晴らしいボレーシュートでした。
<第21回に続く . . .>
文章:神川明彦 編集:田中俊哉
【お問い合わせ先】
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