<第13回>鎌倉インテルFCジュニアスパーサッカースクール(2020.10.13)
【鎌倉インテルとは・・・】
日本に「インテル」を作ろう、を合言葉に、鎌倉からJリーグを目指すサッカークラブです。鎌倉インテルでは、古都鎌倉から日本サッカーの常識を覆す、まったく新しい国際型サッカークラブとなり、日本や日本人を国際化させることを目指しています。
クラブが掲げるビジョンは、「ますます国際化していくグローバル社会において、スポーツを通じて、さまざまな障壁にチャレンジし、 世界で活躍できる人材を創出するとともに、ワールドクラスの価値を創造できるプラットフォームとなる事を目指す」です。
【本スクールのコンセプト】
『サッカーの本質の追求』
本スクールは、スクール生がサッカーという競技を本質的に理解し、上手くなることを目的としています。
サッカーにはボールを持たずにプレーする時間があります。Off The Ball と呼ばれるものです。どうしてもボール保持時(On The Ball)のトレーニングばかりに目が向けられがちですが、サッカーのゲームではボールに触っていない時間がほとんどです。そのため本スクールでは、Off The Ballのプレーもトレーニングします。
そして、サッカーにおける最終的な目標は「ゴールを奪う」「ゴールを奪われないように守る」ことです。スクール生には、1シーズンの練習を通じてこれらの目標を達成するために必要な技術と考え方を養っていただきます。
「共に学び、共に歩む」
10月13日(火)第13回練習
後半最初のテーマは、
「スライド」
前回の「チャレンジ&カバー」に続く、1ラインの守備の戦術です。
U-12以下の8人制サッカーのピッチサイズは、68m × 52.5m。
通常、1 - 3 - 3 - 1システムを採用するチームが多いことを考えると、3人で横幅 52.5mを守ることになります。その際に必要となる守備戦術が「スライド」です。
スクールで使用しているピッチサイズは、35m × 17m。
約三分の一の横幅です。リアリティには欠けますが、所属クラブで,、週末の練習や試合でスクール生が活躍するためには、避けては通れない守備の戦術テーマです。
1.ウォーミングアップ
ウォーミングアップは、2+2サーバー vs 2を実施しました。
コーチからの配球で開始。攻撃側はZ2に前進する、またはZ2のサーバーにパスをつなぐことが目的です。
守備側は、攻撃側のZ2への前進またはZ2のサーバーへのパスを防ぎ、かつボールを奪って、攻撃に転じることが目的です。
守備側は、後方のサーバーの位置を頭に入れながら、パスコースを切り、「スライド」をする必要があります。また、「スライド」をしながら、「チャレンジ&カバー」も実行して、ボールを奪う状況を創り出すことも求められるので、とても難しい状況での練習です。
特に、ふたりの間を斜めに通すパスに悩まされていました。間を閉じると、ふたりの外側を通されやすくなります。このあたりが攻撃側と守備側の駆け引きになってきます。
失敗と成功を繰り返しながら、少しずつ守備側がボールを奪って攻撃に転じる場面が増えてきました。
その理由は「コミュニケーション」です。守備側のふたりがお互いに声を掛け合うことで、ボールを奪える状況を創り出せるようになったのです。
2.練習1
練習1は3+2サーバー vs 3を実施しました。
ウォーミングアップのイメージはFWの「スライド」。この3人での「スライド」はMFやDFをイメージしています。
コーチからの配球で開始。攻撃側は、ウォーミングアップ同様、Z2への前進またはサーバーへのパスが目的です。守備側もウォーミングアップ同様、攻撃側のZ2への前進またはZ2のサーバーへのパスを防ぎ、かつボールを奪って攻撃に転じることが目的です。
横幅17mを3人で守るので、ウォーミングアップの時よりもボールを奪って攻撃に転じる回数が増えました。
ですが、それと同時に攻撃と守備の入れ替わりが激しくなりました。その切替時も、「スライド」を駆使して、攻撃側の前進を阻まなければなりません。リアリティのある攻防が繰り広げられました。
3.練習2
練習2は、3 vs 2+4 vs 3+GKを実施しました。(GKはコーチ)
コーチからの配球で開始。攻撃側は、Z1からZ2&Z3への前進およびゴールを目指します。
※ Z1からZ2&Z3への侵入は2人まで可能。
守備側は、Z1で2人のスライドを駆使して前進を阻むこと、Z2&Z3に侵入されたら、最大4人の攻撃側にGKと協力して粘り強く対応し、ボールを奪ったら、攻撃に転じることが目的です。
※ 守備側前方の2人はZ2には入れない。
この練習では、守備側の前方同士、後方同士のコミュニケーションに加えて、前方と後方が連携して守備をすることが求められます。
Z2およびZ3では数的不利な状況で守備をしなければなりませんので、Z1でボールを奪うか、Z2で狙い通りにボールを奪えれば上出来です。
スクール生たちは攻守において目的を達成すべく、チャレンジを繰り返していました。
4.試合
最後の試合は6vs6を実施しました。(GKはコーチ)
前回同様、格段に守備意識が向上した中での、熱い試合が繰り広げられました。
6年生以下の試合は、2ラインを構えた守備ブロックを崩すために、さまざまな攻撃を駆使する様子が見られました。
特にワンタッチプレーが増え、小気味よいパスワークも。しかしながら、双方決定機を活かせずスコアレス。ケイタのボールを持つ姿勢や守備時の予測が際立っていました。
5年生以下の試合は、前方に3人配置して挑んだ3・4年生チームが、3-0で勝利。ユウトは全得点の活躍。前線からの守備が機能していたことが印象的でした。
<第14回に続く . . .>
文章:神川明彦 編集:田中俊哉
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