スーパー戦隊沼にハマった私がカーレンジャーの沼ポイントを書いてみる
東映不思議コメディーシリーズ「美少女仮面ポワトリン」の脚本を手掛けた浦沢義雄氏と、当時プロデューサーを務めた高寺成紀氏が1996年にタッグを組んだもんだからとんでもない作品ができあがりました。
その名も、「激走戦隊カーレンジャー」
公式が作ったパロディー作品と言っても過言ではない作風で、当時から賛否両論があったスーパー戦隊シリーズ第20作目のヒーローです。
私としては、時代が少し早かったのではないかと思っています。😅
車整備会社「ペガサス」に勤める5人が、
ある日、星座伝説の戦士に選ばれてカーレンジャーになります…が!
開始早々、戦士になることを嫌がるわ拒むわ(笑)
挙句の果てには
「なんで安月給で働いてるのに地球まで守らなきゃならないんだよ!」とか言い出す始末。
車戦隊は子供も受け入れやすいことから玩具も売れる予定だったと思いますが、どうやら今ひとつ売れなかったと聞いたことがあります(笑)
グリーンは日々鍛錬に勤しむ隊員…ではなく、阪神ファンで正社員のおじさ…いや、兄さん。
レッドはレッドで敵幹部のセクシーなお姉さんとのピュアで淡い恋物語の回があり、
ピンクはダイエットと経費に悩むOL。
かつてこんなヒーローがいただろうか。
(笑)
カーレンジャーが大好きで特撮の道に入り、初の女監督となった荒川史絵監督を始め、私のようにカーレンジャーからスーパー戦隊沼を抜け出せなくなった人間は多いことだろう。
それは、へなちょこだからこそ生み出せるオンとオフの魅力からなのではないかと思う。
ダメダメな大人達の日常と、"地球を守る"というシリアスシーンとのギャップがくっきりする。
ギャップを際立たせるのが戦闘シーン。
おふざけが奇抜すぎて意外と知られていないが、カーレンジャーの戦闘シーンには目を見張るものがある。
レッドのスーツアクターには横山一敏さんを起用。
等身の良さとユーモアセンス、キレの良さ、レッドレーサーのスーツアクターを務められるのは絶対にこの方しかいない!!
歴代スーツアクターさんの中でも3本の指に入るのではないかと思うほどのレッドみ!
レッドレーサーの他にも、オーレンジャー(1995)、メガレンジャー(1997)とレッドを見事に、そして忠実に再現していらっしゃる。
みんな全然違うキャラクターなのに!!
観れば観るほど、語れば語るほど味が出るスルメのような激走戦隊カーレンジャー。
スーパー戦隊って子供の番組でしょ!と思っているそこのあなた。
ぜひご覧になってスーパー戦隊への偏見をぶっ壊していただきたいものです。