2014年映画TOP10

■2014年映画TOP10

2014年は溜まったアニメから逃れるために
ついついストレスで映画を観ることが多かった。特に後半。夏以降。
個人的に、
アニオタに過度なストレス(録画が山のように溜まった状態)
になると映画に走る悪癖がある、とも思えるようになった。
映画の半券の数数えたら35作品くらい。
劇場で見た映画の中からTOP10。

①インターステラー
ダークナイト、インセプションに比べたら若干劣る、
という意見もあるだろう。
個人的には170分丸々画面に没頭し続けられたことを評価。
一番の笑ったところは宇宙船の母艦がぐるぐると回り出した時に
流れるノーラン調な劇伴。
今まで宇宙空間では無音だったのに最後にドーン。笑った。
氷の星で人間同士で宇宙服来て格闘するシーンも「あー、プラネテスで見た!」感。
宇宙兄弟アニメ的映像表現も想起したり、
そういうところも2014年の脳内活性率の高まりを感じた。

②ケープタウン
クライム。バディムービー。
舞台はケープタウン。撮影もエキストラも現地で調達。
一つの殺人事件から麻薬密売の組織へと迫りつつ、
二人の(三人の)刑事の人情劇や家庭環境を間にはさみつつ、
事件に関わった人間がどんどんと死んでゆく。
個人的には、
金玉のない男性の性格がどうなるか?みたいな設定の面白味を感じた。
(2014年に船戸与一の蝦夷地別件を読んだ影響もあり)

③劇場版アイカツ!
泣くに泣いた。泣き続けた。
夜。大スター宮いちご祭りのステージでいちごと美月さまが会い
アイドルの引退、いちごに並んで欲しかった、実力で追い抜いて欲しかった
トップをとり続けることの苦悩。心境の吐露。
ここからまぁ最後までノンストップで泣きっぱなしだった。
いちごが美月様を見たはじめてのステージが舞台。
さらに、美月さま→いちご→あかりにつながる「SHINING LINE*」は
アニメ本編でも語られていたけれど、
再度、劇場版でトップダウンで表現してくるの、ずっこい。
でも泣いちゃった。感動の一作。

④ニンフォマニアック
vol1とvol2の二作構成。
処女時代から振り返りつつ、
寒空の下でフルボッコにされて倒れていた50代くらい色情魔の人生の生い立ちを語る。
その語りを聞く、60代くらいの頭でかっちな知識人気取りのおっさん。
自分の知識をひけらかしつつ、
女性のセックス感を自分の分野に落としこんで理解してゆくという展開が面白い。
セックスを釣りに例えたり、美術や数式、宗教、音楽に例えたり。
まぁバラエティ豊か。
個人的にはvol2の方が好き。
SMシーンの「ナナとカオル」で解説された"Sとはかくあるべき!"を
地で演じている感じが中々よかった。

⑤パークランド
ケネディ暗殺事件の裏のドキュメンタリ。
警察や刑事とか一般観衆視点ではない。
登場人物は当時の事件と接点のあった現在生きている人のインタビューを元に映像化。
ケネディが暗殺されて、二日後に、
ケネディを暗殺したとされる犯人のリー・ハーヴェイ・オズワルドが運ばれてくる病院「パークランド」がその舞台。
ドキュメンタリの視点は複数あるが、主に四視点。
・パークランドでケネディが運ばれてきた時に担当した主治医
・ケネディ暗殺の瞬間をカメラに収めたカメラオタクのおじさん
・オズワルドの兄
・ケネディを護衛していたFBI捜査官
それぞれの人生がケネディ暗殺事件を通して
どのようにネジ曲がってゆくか?も描いている。
主治医視点。
ケネディはなんとしても救う!でも二日後のオズワルドはこのまま処置しないのでもいいんじゃね?
みたいなやりとりが面白い。
カメラオタクのおじさん視点。
FBIに映像提供してから、各種新聞社からしつこく電話が来る。
そして二度とカメラを持たなくなる。
オズワルドの兄視点。
母親が陰謀論を永遠と叫び続けたり、引っ越しをし、名前を変更するか?の葛藤がよい。
後はオズワルドの葬式シーンが印象的。ケネディ追悼式が同時並行だったというのもリアリティ満点。
FBI捜査官視点。
「ケネディの遺体を飛行機で別の州に運ぶことが州法違反だ!」を無視して運ぶ姿。面白い。
個人的には、
2014年にジェームズ・エルロイのUSAトリロジーを読了したので、尚面白かった。
むしろそれがこの映画を観に行くきっかけではあった。

⑥キック・アス/ジャスティス・フォーエバー
一作目に比べると劣るのは仕方ない。
一作目冒頭の「母親が非業の死を遂げたことを悲しみ、
雨の中お墓の前で泣きわめいてからの悲劇のヒーローになんかなれない」というシーンがある。
母親は病気で急死。だからそんな悲しみなんか背負ってない!という
面白揶揄だった一作目。
二作目のジャスティスフォーエバーでは父親でそのシーンを再現している。
こういう地続き的な表現は好き。
マザーファッカーというネーミングセンスもいい。阿呆丸出し。
個人的には電気ショックで敵をやっつけるシーンで
「あぁ、これサムライフラメンコ見た!」という逆現象が見られたのも良かった。
サムライフラメンコの最初の数話はキック・アスのパロディだもの。
それとキック・アスとその結成チームがしきりにrealheroと呼んでいたのが印象的。
superheroはソーとかハルクで、realheroはアイアンマンとかホークアイとかをさすのだろうか?
米国でどういう扱いか?はちょっと気になっている。

⑦たまこラブストーリー
アニメ映画史でも屈指のでき。
ラブストーリーなのだけれど、リア充爆発しろとならない点、美しい。美徳。
個人的には洲崎綾の演技の妙さが絶品。特に間のとり方。
声だけではない息を呑む演技。うーん、こういう声優、好きになっちゃう。
内容に関しては割愛。私に言語化できる素養はない。

⑧トランセンデンス
SF。AIの暴走というところが主なテーマ。
個人的にはAIの暴走なのか?そもそも中の人が狂っていたのか?の二択みたいには思った。
インセプションのラストみたいな。
AIとして暴走しているのか?人間として暴走しているのか?
が曖昧だからこそ、人が暴走したAIにどう接するか?接していかなければならないか?
のテーマが良かった。そう勝手に思っている。

⑨るろうに剣心-伝説の最期編
伝説の最期編しか観に行っていないのだけれど。
別にアニメ実写映画の邦画なんて期待してもいなかった。
知合とのお付き合いで一緒に観ることになったのだけれど、
想像以上に良かった。
日本のスタイリッシュアクションはここまで来ているんだ!って単純に驚かされた。
原作との違いは割り切っているのも良い。
スタイリッシュアクションだけで、割りと”商品として勝てる映画”だった。
だからこそ原作との違いが許せる。免罪符になる。
それくらいのアクション良かった。
刀の殺陣に足技をバランスよく加えているのも好印象。
個人的にはやっぱり神木隆之介くんの
「イライラするなぁ!!」が壺。

⑩愛の渦
2014年の作品ではないが1w限定の劇場で観たので。
邦画。非合法の乱交サークルでの男女の物語。
人のセックスを笑うな!なのだけれど、それを娯楽として提供している。
個人的にはヤミ金ウシジマくん2の映画の門脇麦の演技が良かったので、
その主演作を観に行きたさでいった。
確かに性的趣向をそそられる女優ではある。
スクールガール・コンプレックスも然り。
グジグジした心の弱さのある門脇麦の演技のそこに女性の性を感じさせるのが素敵過ぎる。
まぁ、
愛の渦/キサラギでどっちも同じ値段で名画座としてやっていので観に行った説もある。
キサラギも良かった。オタク娯楽映画の決定版。

---

次点。

劇場版タイバニらいじんぐ。
中村悠一良かった。
ラスボス戦もデビルメイクライみたいで良かった。

メアリーと秘密の王国。
あやひーと小野D良かった。
特にあやひーの海外3Dアニメの吹き替え。
アニメとは違う吹き替え感がハマりにはまっていた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?