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ブルーアーカイブ 最終編3章とプロローグの妄想かもしれない覚書(ネタバレあり)

前説

この手の記録を残しておくツールとしてnote登録しました。
自分のブログやふせったーという選択もあったんですが、ブログの方は仕事の告知しかしてないのとそもそも誰も見てない、レイアウト変えたいというのもあり、ふせったーの方は画像も使えないし書いてると重くなるんですよね……という訳でこちらに。



タイトル通りのブルーアーカイブ最終編3章で思った話。ネタバレ有りです。
そろそろ最終編3章も読み終わった人多そうなので、プレイした時とその後見返した時に思った事の覚書
合ってるかどうかより、答え合わせ出た時に忘れないために残しておきます。
これを書いてる自分が実際どれくらいやってるか? というとティザーPVに惹かれて事前登録して、リリースした当日からプレイしてます。キャラは抜けがありますがプラチナトロフィーはランキング報酬実装後の全総力戦をコンプしてます。
人数が増えた今となっては、結構やってる部類のユーザーだと思います。
前説で尺を稼いで即座に視界に入らないようにしたので、まだ見てない人、未プレイの人は終わってからどうぞ。



最終編3章11話 はじまりの物語


ウトナピシュティムの本船が飛行して、状態の共存の反動と加速が同時にやってくる中で先生が夢で見る連邦生徒会長の姿なんですが、これ少し違和感あったんですよね。
(状態の共存の負荷や加速からの意識が遠のく事自体は違和感ないです。離陸後にアヤネがデータ確認して即座に地上780Mまで上がってるので、もしあれが瞬間的に上がったとしたら速度はマッハ2。キヴォトス人なら余裕でしょうけど、アロナが警告した通り「銃弾一発で死ぬ」危険性のある先生はむしろよく耐えてます。黒服が起動させた瞬間死ぬかもしれないと言ったのも誇張でも何でもない)
ですが、そこで見るのが「はじまりの物語」の連邦生徒会長の夢。あらすじでは「訪れていたかもしれない未来の記憶」

意識を失ってる時に見るなら、その前の「地上で過ごす最後の夜」の時でも良かった訳です。
地上に戻れないかもしれない出撃の前夜、一人(もしくはアロナと)過ごして仮眠を取る先生はキヴォトスでの最初の記憶を夢に見る……とかでも綺麗に収まりそうです。

実際、はじまりの物語はボイス付きの連邦生徒会長の語りが急遽終了する事で終わりを迎えました。
アレだけ豪華なスチル、プロローグでも聞けますがここでも音声もあり。ReAoharuに乗せて先生が変えた過去と今現在の選択の結果を出す。

だから、先生どうか……。
この、絆を――
私たちとの思い出……すごしてきたそのすべての日々を……どうか……。

最終編3章11話 はじまりの物語

「どうか」と重ねて言うのは懇願としてだいぶ強い言葉です。
テキストを書くときにキャラのセリフとしてこの単語を採用する場合、その一つさえ達成してくれたら後は忘れてもらっても構わない、それくらいの意味で使われます。
では連邦生徒会長と「すごしてきたすべての日々」とは何なのか。
「私のミスでした」から始まる何かを失敗したらしい連邦生徒会長との間に絆をはぐくんだ別世界の思い出があったのだろうか? という疑問も出てきます。

ひとまずこの問は置いといて一つ前のなぜ「はじまりの物語がここなのか」の話に戻りますが、地上最後の夜ではダメで、今このタイミングでだけ意味が通じる要素があるんですよね。
それがこちら。

アロナも記憶の中の黒服も理解が出来ず、ただ「どうして?」「なぜ?」と問いかける。

大人の責任と義務

責任を負う者について、話したことがありましたね。
あの時の私にはわかりませんでしたが……。今なら理解できます。
大人としての責任と義務。そしてその延長線上にあった、あなたの選択。
それが意味する心延えも。

プロローグ 連邦生徒会長

このタイミングでなら、アロナと『責任を負う者』について話した後になるからです。
アロナは先生が固執する責任と義務を理解出来ず、しかも自らを犠牲にする『選択』をしている。この会話の直後に「はじまりの物語」が差し挟まれるのは偶然ではないと思います。

PVの話

ブルーアーカイブは各種CGの取り扱い、絵がもたらすメッセージにとても気を使っているゲームです。真摯に向き合ってると言ってもいいでしょう。
その一つがティザーPVに出てくる机の上の小さなロボットに切ない眼差しを向けるアリス。

ティザーPVより

ここまでプレイしたユーザーなら、何故アリスが悲しそうな瞳を向けているのか説明はいらないと思います。
でもこのPV公開されたの2年半前だぞ……

そして同PVの最後のシーン

本数が少ないアビドスで通行止めの踏切
そこから先に進めないシロコ
ティザーPVでは無事なサンクトゥムタワーと空に昇る光

多次元解釈を展開中のウトナピシュティムの本船は、あらゆる可能性世界から観測可能になりました。
本体がある世界ではサンクトゥムタワーが崩壊し、踏切も砕けています。足を止めるシロコもいません。
ティザーPVで観測された状態とはあまりにも違います。
これは伏線と演出の一つではありますが「あらゆる可能性の世界」として解釈するなら、このティザーPV自体も一つの世界になっていて、ティザーPV世界のシロコはこの先に進むことは出来ないという示唆になります(PVの世界は広がりを迎える事なくここで終わるから)

そしてブルーアーカイブはエンジェルナンバーという数字を作中の随所に登場させています。
この踏切にあるのは32
意味は「上位者があなたを助ける」
生徒にとって上位者とは先生の事で、色彩に見つからない世界ならシロコは先生に助けられる事が示唆されています。

表現の話になりますが、ティザーPVというユーザーに向けてセールスを行うための動画で、ブルーアーカイブのように「通行止め」を表示することはあまり無いです。
ネガティブな表現が強くなり、そこで進行が止まってしまう印象が強くなってしまうのですね。
OPやEDで走ってゴールに辿り着く演出を見た事がある人は多いと思いますが、あのように継続して走り切り、完走する方が動画の作り、演出としては自然でポジティブな印象を与えます。
実際ブルーアーカイブのアニメPVも曲調にあわせるようにシロコが自転車で走るシーンが序盤にあります。

アニメPVでも空に昇っていく光がある

ここまでくると先行でサービス開始している日本版アニメPVの曲が「Clear Morning」
海外版が「Target for Love」と曲が変わってるのも意味深に思えてきます。
ゲームのサービス開始時期が違うので、同一ではありますが時間のずれが生じた別世界。同じアニメPVの世界でも「Clear Morningの世界」と「Target for Loveの世界」があるかのよう。

再び はじまりの物語の話

閑話休題。
話が長くなりましたが、上記のようにブルアカは情報の取り扱い方が丁寧かつ計画的です。
プロローグの連邦生徒会長の語りの途中で唐突に差し挟まれる補習授業部、風紀委員、便利屋、美食研究会、対策委員会のCGもアピールのために可愛い子を並べたというだけではないでしょう。あそこに映っているのが対箱舟メンバーの所属部活なのが今なら分かるから。

そのブルアカに置いて、11話のタイミングで「はじまりの物語」を出したのは強い意味を感じます。

上記の責任と義務の話。
ReAoharuと共に表示される、絶望の世界と先生の選択が変えた希望の今。
上でも書いたようにCGの表示、取り扱いは慎重かつ計画的です。最終編を描いた4thPVですら連続したCGからいくつかの情報を抜き取り、時にはCGを左右反転させてミスリードを誘っています。
(例としてはアリスの光の剣発射のシーンでケイやケイと混ざり合ったCGが抜かれている。着弾してバリアを粉砕したCGを左右反転させて、中からぶち破ってるかのように見せている等)

このようにCGが与える情報を吟味し、ミスリードを誘う程の計画性の中で、もし生徒会長の世界が失敗しただけの世界なら、救われた世界を表示するのはおかしいです。何故なら、先生の選択が変えた世界は夢の中の語らいの場面ではなく、今現在だから。
でも常に先生に付き従って全てを見届け、実際に責任と義務の話をしたキャラが作中に一人います。
それがアロナ。

そこで考えた仮説として、アロナと連邦生徒会長は同一人物説。
いや、今更考えてそれかよ! そんなのプロローグ見た時点でプレイヤー全員が思うわ!! というか2年前から言われてるわ! と思われるかもしれませんが、もうちょっとだけ違っていて連邦生徒会長=成長したアロナ

アロナはシッテムの箱の管理者でOS……と名乗っていて、機械の中の人だから無理がある……となりますが、3章の最後にそれを解決する簡単な方法が出てきました。そう彼女です。

A.R.O.N.A

外に出られるじゃん!! と大勢の人が思った事でしょう。
そう、うちのアロナとこのA.R.O.N.Aが同一か同等の存在なら、アロナは外に出られるのです。

連邦生徒会長がアロナになったとか、魂だけ同一、連邦生徒会長が自分に似せてアロナを作ったなど、同一説は連邦生徒会長→アロナの矢印で出来上がってます。
しかしアロナが成長すると連邦生徒会長になるのなら「先生と話した責任と義務の話」も「先生と成し遂げた救われた光景」も「どうか」と繰り返し懇願した「すごしてきたすべての日々」も、連邦生徒会長と共に消えてしまった夢の中の知らない景色ではなく、プレイヤーがここまで体験してきた思い出になるのです。

ではそれは実際あり得るのか? という話になるのですが、黒服がこんな事を言っています。

決まりきった因果を繰り返す

アヌビスとしてのシロコがこの世界にやってきた時に、時間は連続する事なく決まりきった因果を繰り返す。
「因果を繰り返す」だけなら、過去に戻ってのやり直しなどがありますが、ここに時間の不連続性を付け加えているのが非常に意味深です。
上位の次元に置いて時間は絶対の存在ではありません。より高度の次元に干渉出来るなら、時間の流れにずれが生じる事もあるかもしれません。

最後に

長くなってきましたが、覚書としては以上です。
実際に合ってるかもしれないし、間違ってるかもしれない。でもこうやってテキストに残して考えを整理できるのは、4章発表前の今だけなのでせっかくなので残しておきます。

最終編のシナリオは、1から順番にメインストーリーをモチーフにしつつ、さらに逆順に行っています。
1章がカルバノグの兎
2章がエデン条約
3章が時計仕掛けの花のパヴァーヌ
逆順は4thPVでも示唆されていて、CGの表示が未来から過去に戻り、最後にこれまで見えなかった連邦生徒会長の顔になります。
となると、シロコとシロコテラーが対峙しているシーンから続く4章が対策委員会編なのは自然な流れでしょう。

4章のエピローグか、あるいは5章があったとしたらプロローグ編になるのではないかと考えています。
その時に上に書いた妄想書きがどうなるか……というのが今から答え合わせが楽しみです。


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