◎…旧つくし組3月の活動内容とねらいのご紹介…◎

こんにちは。地域資源コーディネーターです。
先月は『わたしのワンピース』という絵本をモチーフに、スカートを実際に作って楽しみましたが、今月も「おおきなかぶ」という絵本の物語を再現して遊びこみました。

始まりはボール遊びでした。
ある時ボールで遊んでいると、園児数人から「うんとこしょ、どっこいしょ!」という声が聞こえてきました。絵本で読んでいた「おおきなかぶ」のセリフを言って遊んでいたんですね。
そこで先生が「ピン」とひらめきます。ボールに白いタオルを巻いてカブに見立て、それをみんなで引っ張るという遊びに変更したのです。

画像4

「うんとこしょ、どっこいしょ。」
「まだ抜けないね。」
「次は〇〇ちゃんを呼んでこよう!」
そんな声が挙がると、呼ばれた子が出てきてお友だちの肩にくっつき、また引っ張り始めます。
みんなで力を合わせて引っ張って、かぶが抜けると、「やったーーー!!」とぴょんぴょん飛び跳ねながら喜ぶ子どもたち。

絵本の物語の世界に入りこみ、自分たちも登場人物の一人としてかぶを引っ張ることを存分に楽しんでいたようです。

カブ

ボールをかぶに『見立てる』。
物語の世界に入り込んで、登場人物になった『つもりで遊ぶ』。
こういった遊びは想像力や観察力を育み、言葉遣いも身につけられると言われています。

絵本を読んでもらうことが大好きな子どもたちに絵本体験をさせてあげることで、より本の世界を楽しめたり、登場人物の気持ちを味わえたり、想像を膨らませたり、遊びが充実できれば、…この遊びにはそんな先生たちの狙いがあります。

また、
・かぶが抜けないから次々と助っ人を呼び、呼ばれた人は最後尾につく
・かぶを抜く時には決まった掛け声、動作をする
など、いくつかのルール(規則性)がある集団遊びになりますが、子どもたちは先生から特に説明を受けることなく、自然にルール(規則性)を理解して遊んでいたそうです。集団遊びにもすっかり慣れているようです。

翌日以降のボール遊びでも、大きなボールをかぶに見立てて「うんとこしょ、どっこいしょ!」と子どもたち同士でやりとりする姿が見られています。ボールを白いタオルで巻かなくてもちゃんとかぶに見立て、絵本の世界に入ることを楽しんでいるたつくし組さんです。


先日、お店屋さんごっこをしました。
アイスやチョコ、クッキーなどの空き箱に新聞紙を詰めたり、卵パックに新聞紙を丸めて商品をつくりました。「いらっしゃいませ~」と店員さんになりきり、楽しんでいました。

つくし廃材2

数日後、また同じ遊びをしましたが、2回目は新しい展開がありました。
ヨーグルトの空き容器に新聞紙を詰め、更にもう一つの容器を蓋にして、商品として売るのではなく、振って音がするのを楽しむ子がいました。
そしてそれを見て、真似する子も出てきました。
新聞紙に穴をあけ、鬼のお面にして豆まきして楽しむ子も。
(今月も鬼LOVE♡なつくし組さん)

1回目も2回目も「お店屋さんごっこ」で始まった遊びですが、2回目は子どもたちの発想や興味が拡がり、ごっこ遊びにとらわれない展開へと発展していったんです。

0~2歳児さんは同じ遊びを何度も何度も繰り返して行うことが大切と言われています。
今日できなかったことが明日できるようになったり、遊びから気づき、新たな発展へとつなげることができるからなのですが、子どもたちのこういった様子を見ると、まさに同じ遊びをすることの大切さが実感できます。
豊かな発想で思いもよらない遊びへと展開させる子どもたち。先生や私たち大人にとっても刺激的で、ドキドキ・ワクワクさせられます。

つくし廃材

さて、29日は『お別れ会』がありました。
披露した演目は『ウーバーイーつくしラーメン体操』と題して、カラー帽子に作り物のラーメンを貼ってのダンス。
題名からして興味がそそられる演目。どんな踊りでお兄さんお姉さんを送り出したのでしょうか。そしてその後につづくたんぽぽ組への進級。新しい場所でたくさんの個性を発揮する子どもたちの姿が楽しみでなりません。

【お知らせ】
6月から行ってきた「毎月の保育の狙い・活動内容配信」は、3月をもって終了とさせていただきます。新年度からは、当園HPの「あれこれコラム」やfacebookにて、各クラスの活動の狙いなどを不定期で掲載していく予定ですので、ぜひご覧ください。

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