*‿**ばら・ライラック組2月の活動内容とねらいのご紹介*‿**

こんにちは。地域資源コーディネーターです。
ばら・ライラック組2月の活動内容や狙いをご紹介します。

2月の前半は成長展が大きな活動でした。街のジオラマをつくるという発想から、実際に札幌駅前のまちづくりをしている「札幌駅前通まちづくり会社」の社長・社員の方に、まちづくりのポイントや作品の講評をしていただきました。
その過程で子どもたちは「誰にとっても楽しめる、住みやすい街をつくる」というユニバーサルデザインの発想に気づき、一人一人の豊かな視点やアイデアをふんだんに取り入れました。完成したジオラマは、子どもたちの個性あふれる作品に仕上がりました。

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札幌駅前通まちづくり会社さんとの交流の様子はfacebookや園HPの「あれこれコラム」でレポートしていますので、ぜひご覧ください。
【facebook】
https://www.facebook.com/kodomocompanyclh
【あれこれコラム】
https://www.clh-kk.com/kodomo/sapporo-west/

さて、これらのサイトで書けなかったエピソードや、成長展終了後の子どもたちの様子をここで少しご紹介します。

もともと今年の成長展は、「廃材を使って街のジオラマをつくる」ということを目的としていました。異なる廃材の組み合わせから生まれる立体感やその創造性を活かし、ハサミや絵の具などの道具を使い合わせて自分たちがつくりたい街を形にする。
本来なら、ジオラマを完成させれば目的は達成していたはずでした。
でも、つくっていく中で「自分が住みたい街にしよう」という視点が加わり、さらに札幌駅前通まちづくり会社さんとの交流から、「自分たちが住みたい街」から「誰にとっても住みたい街」にと視点が変わり、作品に磨きをかけていきました。

また、完成した作品を展示する際には子どもたち自ら、「交流の様子や作品の工夫点をレポートに書いて掲示しようよ!」という声が出てきたそうです。「つくる」ことから今度は「人に見せる」という視点も加わったんですね。


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こんな風に活動を通して、次の目標・やりたいこと・やるべきことを子どもたち自身が自ら考え行動していく姿がたくさん見られたそうです。

またこんなエピソードもあります。
完成した街のジオラマを見ながら、一人の年長さんが年少さんに、「ほら、この信号機は〇〇君がつくってくれたところだよ。これがあるから人が通りやすくなったんだよ」と、その年少さんがつくったものが、こんな風に輝いているんだよというのを伝えていました。

今回、ジオラマの建物をつくったのは年長中さんで、年少さんは道路や道路を走る車、横断歩道、信号機などの絵を描きました。
恐らく、その年少さんは「ユニバーサルデザイン」を特別意識していたわけではなく、普段見ている街のイメージをそのまま真似して描いたのだろうと思います。

一方で、この年長さんは活動を通して「ユニバーサルデザイン」という視点に気づいていたからでしょう。年少さんの描いたものが、どれだけ街の中で大切なことかをちゃんと知っていて、その子なりの表現で年少さんに「ユニバーサルデザイン」の視点を伝えていたんですね。
実は、札幌駅前通まちづくり会社さんからの作品講評でも同じように、自分たちが考えたアイデアによって、街に住む人がどれだけ住みやすくなるかを具体的に褒めていただいたんです。きっとそういう褒められ方、認められ方が子どもたちにとっても嬉しかったのでしょう。
同じ形で、今度は年長さんが年少さんの作品を褒めて認めてあげたのではないかと思います。
その子の温かい思いやりに胸が熱くなります。

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この成長展活動は、「一年の成長」を表現するだけではなく、子どもたちの「豊かな視点の獲得」「心の成長」にも大きく寄与するものとなったようです。

さて話は変わり、ばら・ライラック組では、『お手紙ごっこ』を楽しんでいます。

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お手紙を書いて投函すれば、配達員さんが届けてくれるんです。ちなみに配達員さんは年長さんだけがなれる、特別なお仕事。年中少さんの午睡中にスタンプを押し、午後のおやつの後に配達します。

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お手紙は、ばら・ライラック組のお友だちはもちろん、つぼみ組さんなど他のクラスや職員にも届きます。
この日もポストをあけると、たっくさんのお手紙が入っていました。

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お手紙には、相手の似顔絵や自分の好きな絵と共に、「〇〇ちゃん、大好き♡」「いつもありがとう」といった言葉が並んでいます。
思いの詰まったお手紙が届くなんて、素敵ですね。

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クラスが温かい空気で包まれているようで、ほっこりした気持ちになりました。
今月は成長展活動にお手紙ごっこと、クラスを超えて子どもたちの絆が強まっていく様子を感じた月でした。

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