►*◄ライラック組11月の活動内容とねらいのご紹介►*◄

こんにちは。地域資源コーディネーターです。
先月のライラック組の活動内容や狙いをご紹介します。

いつもはバラ・ライラック共通で保育の紹介をしていますが、今回は発表会の活動などで各クラスの活動内容が異なるため、クラスごとに活動を紹介します。

11月から発表会に向けた活動をしています。
ライラック組の題材は「おむすびころりん」。
皆さんよくご存じのこのお話には、日本昔話特有の『優しいおじいさん』と『いじわるなおじいさん』が登場します。


クラスの中の劇遊びとして取り組む際には、演じるのも楽しく、とても人気だったこの『いじわるじいさん』の役。しかしいざ“大好きなお家の方に見てもらう、発表会の劇”となると、子ども達なりの葛藤もあるようで……一度目の配役決めの際には、希望者はゼロという結果に。「では、劇の題材を変える?」と投げかけると、「うーん…でも『おむすびころりん』は見てもらいたいよね」と子ども達。話し合いを進めるうち、「せっかく見てもらうんだから、ハッピーエンドにしよう!」という言葉が自然と挙がり、絵本の流れを汲んだ〝ライラック組オリジナルのおむすびころりん〟を作り上げよう!ということになりました。

この話し合いで出てくる子どもたちの意見がまた面白い!「なるほど!そういう視点もあるね」という、豊かな発想力が飛び交います。

「お爺さんだっていつも悪いことばかりしているわけじゃないんじゃない?きっと普段は良いところもあると思うし、そこを劇でやってみるのは?」
「ネズミって散って後はどこにいったのかな~?」
「仲直りするために、ネズミの大好物をプレゼントするっていうのはどう?」などなど…
こんな意見がどんどん出てきて、話が拡がっていき、ふと気がつくといつのまにか子ども達の中から『いじわるじいさん』という役はなくなっていました。(その代わりに、どんな素敵な役が生まれたのかは是非本番をお楽しみに!)

画像1

一連の様子を見守っていた先生は、『誰にだって絶対に良いところがあるんだ』『諦めないで話し合おう!』それは実際の友達関係であってもとても大切なことだし、そんな暖かい気持ちがみんなの心に確かに育っていることを見て、とても嬉しく感じたそうです。

また、ストーリーづくり以外にもみんなで話し合うことを大切にしているエピソードがありました。
例えば役柄を決めるとき。
年少さんみんながネズミの役を希望した場面がありました。その時、年長さんが「ネズミの役が年少さんだけになっちゃったら、いつセリフを言ったらいいかわからなくて困っちゃうんじゃない?」と発言。
じゃぁ、ということで、年少、年中、年長がそれぞれ何人いるかクラスのみんなで数えて、役数と照らし合わせ、各役に年長、年中を一人ずつ配置し、年少さんのサポートができるようにしました。

こんな風に、年長さんが全体を見て気になるところを指摘し、それをクラス内で話し合い、考え、答えを出す、というディスカッションをたくさんしながら進めています。

また、題材をより身近に感じられるように、ねずみのお面や衣装、ポスターなどの制作も、子ども達が中心となりながら楽しく取り組んでいるところです。

画像2

画像3

子どもたちのイメージしているものやアイデアを形にしながら、少しずつライラック流おむすびころりんの世界観が創り上げられていますが、果たしておむすびころりんは一体、どんな風にストーリーが変わったのでしょうか?
ぜひ発表会の動画でビフォーアフターを楽しんでみてください♪

さて、発表会に向けた活動の他に、ライラック組では仲間と協力して行うゲームも楽しんでいます。
“どっかん花火”や”ボール渡し対決”、“赤白ひっくり返りゲーム”、“転がしドッチボール”など、ルールがある集団遊びをたくさんしています。

チーム戦ということもあり、最後には必ず勝敗が決まりますが、勝つ喜びも負ける悔しさも同じくらい大切な経験。時には負けてしまい、涙する場面が見られることもありますが、そこから「では、どうしたらよかったのだろう?」「次やるときはどうする?」という諦めない気持ちや、次への工夫などを考えるきっかけになれば…という先生の想いを感じます。


また子どもたちが自ら、対戦する前に作戦会議を設けて戦略を考えることも。先生のサポートを受けながら、「列の前は年少じゃなくて年長の方が早くボールを渡せるんじゃない?」「年長、年中、年少をかわりばんこにしては?」など、並び順を工夫する様子も見られます。

画像4

集団ゲームを通して、“仲間と力を合わせる面白さ“を沢山経験してもらいたいと先生は考えているようです。

今月のライラック組は、ストーリーを考える、ディスカッションする、作戦を考えるなど、思考力が養われる活動、チームワークが大切な活動をたくさんしているように感じます。
こういった力は経口補水液活動から特に伸びた力だと先生は言います。これまでの活動で身につけた力が、発表会に向けた活動や集団遊びでも存分に活きているようです。

来月からは本格的に劇の練習も始まります。どんな表現を見せてくれるのか、楽しみですね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?