***バラ組11月の活動内容とねらいのご紹介***

こんにちは。地域資源コーディネーターです。
先月のバラ組の活動内容や狙いをご紹介します。

いつもはバラ・ライラック共通で保育の紹介をしていますが、今回は発表会の活動などで各クラスの活動内容が異なるため、クラスごとに活動を紹介します。

11月から12月の発表会に向けた活動が中心となっています。
バラ組の発表会テーマは「さるかに合戦」。

お友だちとの関わりが増えてきて、先月から楽しんで行っていた一つが劇遊びです。題材を決める過程では「7匹の子ヤギ」や「赤ずきんちゃん」などいくつかのお話でなりきり遊びを行いました。

登場人物やお話の中に出てきた小道具をみんなでホワイトボードに書き出し、役柄を決めた上で、ひとつひとつのお話を実際にみんなで楽しんでみました。

先生が「どんな劇をやりたい?」と問いかけると、「さるかに合戦がやりたい!!」と、ほとんど満場一致だったそうです。

先生が昔話を一度読み聞かせしてからやったのですが、子どもたち同士で読み合わせや練習をせずとも、絵本のセリフが子どもたちの口からすらすらと出てきたそうです。
絵本はこれまでに読み聞かせたことがあったそうですが、その数回の読み聞かせから、さるやカニが話していたセリフをよく覚えていたんですね。子どもたちの記憶力に驚きました。

さて題材が決まった後は、年長さんを中心に台本作りをしました。
面白いな、と思ったのは子どもたちの発想です。
このお話は、さるさんが何度も謝るという悲しい結末なのですが、その結末を“ハッピーエンドに変えよう”と子どもたちがアイデアを出し合っていました。
「みんなで遊ぶっていうのに変えたらどうかな?」という意見や「家に泊まりに行くというのは?」という意見など、子どもたちならではの視点が何ともかわいらしかったです。

発表会に向けた活動の中で、先生のキラリと光るアイデアを発見しました。

↓↓このカレンダーです。

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このカレンダーは、活動に見通しを持てるように、子どもたちが作ったものです。
子どもたちと朝の会でカレンダーを見ながら、劇に向けて作るもの、用意するものなど、予定を決めていきました。
カレンダーに予定を書き込むことで、いつ何をするかが子どもたちにもわかるため、発表会に向けた活動がグッと自分ごとになりますし、クラスのみんなで共通の意識を持つことができます。素晴らしい取り組みだな、と感じました。

このカレンダーはクラスに掲示していますので、ぜひ送迎の際に見ていただけたらと思います。

さて、発表会の台本は年長さんを中心に作りましたが、衣装や小道具は年中少さんも一緒に制作しています。

特にお話の中で重要な役割である“柿の木”は子どもたちの発想が詰まった大作です!

“木を作る”のにも色画用紙を貼って作りたい子もいれば、画用紙に絵の具を塗って作りたい子、様々です。子どもたちはたくさんの意見を前に、「画用紙だと柿を作る時は硬すぎて丸まらないよ」「絵の具は乾くのが遅いから手に付いちゃうんじゃない?」と話し合いをして、最終的に折り紙を使うことになったようです。

木の幹も折り紙を使い、手でくしゃくしゃにして筋を表現しました。
柿の種はトイレットペーパーの芯を使って作っていたのですが、最初は円柱だった先端が、ある一人のお友だちが種は先が細くなっていると気づき(よく観察している!)、自分で切り込みを入れて細くしていました!

柿の種

他にも大きな山を作るときには、模造紙に手形をつけて葉っぱの凹凸に見立てるなど、随所に豊かな発想が散りばめらていて、子どもたちの熱意が伝わってくる小道具が出来上がっています。

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柿

こういった小道具の制作などもグループでやることが多く、年長さんがリーダーシップを取りながら進めています。
年長さんが意見を押し付けるのではなく、「どう思う?」と年中少さんのことを気にかけ、意見を聞こうという姿が見られます。

先生に発表会に向けた一連の活動について聞いてみると、
どの子も意欲的に活動していることが一番うれしい、という答えが返ってきました。
9月の運動会で、クラス全体で1つのことを表現したことをきっかけに、“みんなで一緒に何かをやる”ことを楽しんでいるそうです。
制作においては、もともとバラ組さんはものづくりが好きな子どもが多いこともあり、みんな熱中して小道具や衣装を作っていました。劇の練習もお話の中にしっかりと入り込み、役になりきって演じています。

基本的に発表会は子どもたちに任せているそうで、誰がどのセリフを言うかも子どもたちに決めてもらっているとのこと。子どもたちが自主的に活動し、『仲間』の素晴らしさを感じられる発表会になったらいいな、そんな先生の願いを聞くことができました。

運動会は体を使った表現の場でしたが、発表会は“子どもたちの内になるもの”を表現する場。どんな形になるのか、楽しみですね。

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