【町家はっく】スイッチ

この町家の改修を始めるときにゴールとして決めたことの一つ:壁を pure に保ちたい。壁に当たり前のようについているスイッチ、常々あれはあまり美しくないと思ってきた。この町家が建てられたときにはまだ電気などなく、壁にスイッチなどなかったはず。そのための方法を色々探ってみた。

人感センサ
手洗いなど、短時間いるだけの場所には最適だ。ただ、既存の製品はセンサ自体が目立ってしまう。技術的には電波のものもあるようで、それなら天井や床の中に隠せそうだが、製品を見つけられなかった。

照明器具にスイッチ
照明器具自体にスイッチがあってそこで ON/OFF するのはごく自然だ。ただ、照明器具にたどり着くために、やはり入り口でつくものが必要。入り口の人感センサで足元だけ一時的に照らすような工夫と組み合わせるか? 人感センサは人の動きをセンスするので、長くいる部屋には向かないが、このような使い方なら良いかも。ただ足元を照らす、そのうち消えても良い照明、というのを照明計画の中に含めなければならないややこしさがある。

柱にスイッチ
真壁造りだと入り口に必ず柱があるので、柱を使うのは良いアイディアかもしれない。柱には埋め木や釘隠しといった古来から使われている付属物がある。これらを利用できれば、景色に自然に溶け込むものにならないだろうか。どちらの方法でも、柱を大きく傷つけたくないので、裏側に隠れるものを極力小さくする必要がある。また、配線の必要のないように無線で。この方法が可能なら、これが本命か。ただもちろんそんな製品はないので手作りになるし、手作りだとして、電池含めてどのくらい小さくできるかが課題。
埋め木は柱の傷を隠すための技。  https://www.pinterest.jp/kidayasuo/埋め木

レベル10ソフトウェアエンジニアから、レベル1ハードウェアエンジニアに転職中。

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https://www.facebook.com/yasuo.kida/posts/10154934678951516


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