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ゲリラ・屋台的精神|令和乱世で大切な姿勢

私の地元は明石市で、小中と公立で育ちました。
マイルドヤンキーではなかったので、小中の友達は3人しか残っておらず。3人中2人は、大阪に出て、なかなか成功した人生を歩んでいます。残り1人だけ、地元で独身のまま悶々と暮らしています。

彼は、元は公務員だったけど、メンタルを止んで、ポリテクに行き、今は溶接工として再就職して働いています。

先週、その唯一の地元の友達から、1年ぶりにlineで連絡がきた。

そして私は、彼から「奇妙な話」を聞かされた。

この話は、ある種の「日本の現状を覆うマインド」に対して、とても示唆に富む話だと思えたのです。


先日、その彼から「郵便局」の中途採用に受かったとlineでの報告が来た。
まだ、実際に勤めるかは迷っていると。誰にも言わないでほしいと。

彼は、溶接工として、小さな工場で働き、そこで手取り25万円くらい貰っているらしく、郵政職員の給与を聞くと、手取りは19万円ほど。最近は郵政も業績悪化しているので昇給も少ない。40歳で郵政を受けた理由は、

そろそろ、40近いので、安定したかった」というのが彼の動機だった。

私は溶接の世界は詳しくないのだけど、ふと「一人親方で、溶接している人は、どれくらい稼いでいるのか?」と聞いてみた。何故なら、ブルーカラー系でも一人親方的に稼いで高い月給をもらっている友達が、周りに結構いるからだ。

すると、彼は「自分の周りでも、自分と同じ程度の技術と経験でも、月60万円~80万円は稼いでいて、いろんな職場を転々としている。

「金は良いように見えて不安定な身分だ」と言うわけである。

「自分はそういう流れ者のような生き方はしたくない」とも言った。

私は少し信じられないと思った。

どう考えても、自営で直接仕事を請けた方が良いし、営業活動もせずに、1人でそれだけ稼げるなら、法人をこしらえて、数人でも職人を集めて回せば、年2000万くらい稼ぐのも夢ではないはず。

しかし、彼にはそういう発想はなく、そもそも、そういう生き方を求めていないようだった。一度挫折した公務員への執着もあるように思えた。

私はふと思った。もしかすると、彼のような思考の人は、日本では少数派ではなくて、マジョリティなのではないか?と。

そして『尾身さんありがとう』的な自粛信仰の文脈の謎も解けた気がしました。

私は今、日本では、宗教価値観の差とも言えるべき意識や姿勢の分断が起きていると考えております。

この話を、反面教師的に利用することで、今後の時代を生きるのに役に立つのではないかと考えました。

今日は、その話を元に「ゲリラ屋台的精神」の重要性を解説したいと思います。

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高齢者分野を中心とした社会保障費負担の酷い世代間格差を訴えて活動しています。このままでは我々、現役世…

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