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恩師の思い出。

先日、絵本出版の件で岩手日報社さんの取材を受けました。
そこで私の恩師である小学校時代の校長先生の話になったのですが、記者さんと面識があったらしく、訃報を伝えられました。今年の4月、86歳でお亡くなりになられたそうです。
出版したら絵本を持って遊びに行こうと思っていたのに、、、残念というか、間に合わなかった、、、という思いでいっぱいです。

それで、校長先生について思い出したことがあったので書いてみようと思います。

校長先生は、確か私が小学校5年生の時に赴任してこられ、私の学年の卒業と同時に校長先生も定年退職されたと記憶しています。
校長先生は絵を描くことが好きで、自ら生徒の美術指導に当たっていました。例えば消防ポスターのコンクールがあると消防車や消防士の写真を撮影して資料として提供してくれ、構図の取り方、色の塗り方、全てを丁寧に指導し、放課後まで作品制作に付き合ってくれるような先生でした。

私は小学生の頃から絵を描くことが好きだったので、校長先生の課外授業の常連となっていました。

私の学年は1クラスのみ。35名の在籍でした。とっても田舎で生徒が少ないのです。

けれども、このクラスからは3人も美術系の道に進んでいます。
一人は美術教師、一人はグラフィックデザイナー、そしてもう一人は絵本作家(私)。

これは他の人に指摘されて気がついたのですが、美術系に進んだ生徒率、高くね?(笑)

これは紛れもなく、校長先生の影響だと思うんですよねー。

私が大学生時代、美大受験に合格したことを報告しに校長先生のご自宅に遊びに行ったことがあります。
そこで校長先生が言った一言がこちら↓
「絵はね〜、趣味でやるのがいいんだよ」

……絶句!!(笑)
どう考えても校長先生のおかげで私はこうなりました。どうもありがとうございます。(笑)

そんな校長先生、退職されてからもご自宅のアトリエで油絵を描き続けられ、個展も開催されていたそうです。また遊びに行って絵の話しがしたかったな〜。
絵本が出版されたら、やっぱり絵本を持って、お線香をあげに伺いたいと思います。

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