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国際ロマンス詐欺の実体験〜前編〜

あまり詳細を語らなかった前回の詐欺ですが、これには相手にヒントを与える可能性があるので慎重に書きました。

では、国際ロマンス詐欺を進めた相手の動きを時系列で追っていきます。

凡そロマンスと言える内容ではありませんが、相手によって使い分けるのでしょう。

まず、FaceBookが入り口となりました。
予想としてはオールドメディアであるが故に年齢の高い人、つまり、富裕層が集まる可能性が高い場所と判断したからだと思います。

実際に詐欺を開始し始めるまでに半年以上の調査を掛けてから実行する念の入れようでした。

最初は友達リクエストから始まります。
その友達リクエストには特徴があって、美人であること、友人は居るが少数であるか居ない、または非公開にしていること。

職業その他学校等の情報も全て非公開であることが多いです。

友達リクエストを受け入れるようになったら、第1段階をクリアしたことになります。
名前も日本人であることもあれば、外国人であることもあり、色々なキャラ設定で攻撃を仕掛けてきます。

リクエストを複数人受け入れると、そろそろジャブを入れてきます。
リクエスト直後にメッセンジャーでメッセージを送ってきます。
最初は一回だけ送ってきます。
次の段階では、僕から返信をすることで相手の確度を伺います。

数回のメッセージのやり取りをします。
この辺りから様子が変わってきます。
友達のリストに含まれる人が男性中心になります。

つまり、ターゲットが絞られた状態です。
凡そ、10人程度でしょうか。

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この段階でようやくターゲットの投稿内容を精査し始めます。
投稿内容で相手のペルソナを推察し、相手の好みそうな人物像でリクエストしてきます。

そして、自己紹介を付けるようになります。
僕に送ってきた人物像はこうでした。

疑われないように明らかにブサイクな女性のキャラも使ってきたりしました。
元WHOに勤めていたという女性でした。

日本語は下手くそで、僕がワクチンの内容について書いていたからでしょう。
ちょうどその時期に当たります。

ネットワーク・セキュリティが専門であると言うと、さっと引いていきました。

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次のトライは、離婚を経験した美人女性、洋服の会社を経営し、投稿内容も時々更新します。
自己紹介には勤務先まで記載し、実際に存在する会社を掲載していました。自身がデザイナー且つ経営者であるキャラ設定をして、メッセージを送ってきました。

僕は応答して状況を伺っておりました。
この段階で始めてLINEに誘導します。

LINEでのメッセージが何度か続き、不幸であるが健気に頑張っている女性キャラを演じます。
FaceBookでは、時々、自己紹介用の写真を変更したり、自身の活動内容を時
々ですがアップしていきます。
何度かLINEのやり取りが続いた後に突如としてLINEから去ります。

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そして、今回のメインキャラの登場です。
僕に対する充分なペルソナの調査は終わり、キャラ設定をより一層ターゲットに絞ったものに仕立てていきます。

洋服の製造工場を経営、日本生まれの台湾人、投資を日常的に行っており、美人で離婚を経験した心が強い経営者像と設定してきた。メッセンジャーでのやり取りを数回、その後は予定通りにLINEに移行。

最初は昼はこれを食べたなどの普通の会話をしていきます。
昼から友達と会う約束をしているなど。
10日を超えたあたりからでしょうか。
急に投資の話を持ち出します。

私は縫製工場を経営する傍ら、自分のために組織された投資チームが居ると言いました。

20人ほどで構成された投資チームは、中にはウォーレン・バフェットのメンバーの一人が居ると言います。
そして、会議の様子をiPhoneっで撮影した動画を送ってきました。

10秒くらいの短い動画、今日の午前中は投資の対策会議であると、そのように言ってましたね。

自分が経営者サイドに居るかのような角度での撮影。
そして、時々ターゲットの経済状況、つまり、資産状況を探るためにPORCHE 911 Carreraの写真を見せてきます。
ここも良く頑張っているなぁと思うのですが、FaceBookに載せてある同じ型のポルシェの後ろ姿の写真をLINEで送ってきます。

きちんとタイムリーに送ってくるので、完全にターゲットに入ったということなのでしょう。
そして、ある日に急激なプッシュが始まります。

アプリケーションを入れて私の投資に参加しなさいよ!と。

===後編へ===

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