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【Lv1魔王とワンルーム勇者】どん底の勇者と最弱魔王のドタバタコメディ!

みなさんこんとむとむ~!オタ活ライフいかがお過ごしでしょうか。夏アニメもいよいよ終盤、残り1ヶ月ほどで夏アニメが終了するのかと思うとあっという間だな…と感じてしまいます。続編作品から新作まで今期も面白い作品がたくさんありましたが、特に呪術廻戦や無職転生などの続編アニメが人気だった印象があります。元々注目されている作品とは別に認知度があまり高くない作品でも見てみたら面白かった、という新たな出会いがあるとちょっとテンションが上がりますよね(笑)。ということで今回は夏アニメを色々と視聴し、見てみたら面白かった『Lv1魔王とワンルーム勇者』について紹介します。ギャグアニメ好きな方にはぜひみていただきたい作品です!


1.堕落したおっさんと化した勇者のワンルーム生活

INTRODUCTION
勇者マックスが魔王を倒して、早10年 。――
急速に発展した社会のお荷物となったマックスは、
自堕落な生活がたたり、見るも無惨なおっさんに成り下がっていた。
そんな男の前に現れたのは、
10年の時を経て復活を果たした魔王だった!
力の大半が戻らず幼い姿となった魔王は、
くすぶる男のために決意する。
「余がそなたの面倒を見てやると言っておるのだ!」「余がそなたの面倒を見てやると言っておるのだ!」
どん底勇者と最弱魔王が繰り広げるドタバタなワンルームライフ!
ところが、その裏ではかつての勇者パーティが世界規模の陰謀を企ていて......!?
行き着く先は再度の死闘か、あるいは 。

「Lv1魔王とワンルーム勇者」公式アニメサイトより

原作は2020年4月より『COMIC FUZ』にて連載中のマンガ作品で2023年8月までに単行本を9巻まで発売しています。近年連載されている作品の中でも特段話題に上がるほど認知度が高いというわけでもなく、アニメ化についてもあまり盛り上がりを見せている様子がなかった本作。ですがアニメの放送開始と同時に徐々に作品の認知度が高まり、各サブスクリプションでの評価はかなり好評です。俗にいうアニメ化で売れた作品と呼ばれる類に入ると思います。この作品の魅力はどこにあるのか、というと、ずばりコメディ作品としてギャグセンスのあるストーリーとキャラクターのやり取りが面白いという点でしょう。

物語は勇者マックスとその仲間たちが魔王と奮闘するシーンから始まります。なんやかんやの激闘の末、魔王を打倒したマックス。滅びる際に魔王はいつの日か蘇り、またマックスに再戦を挑むと言い残し消えます。それから10年の月日が経ち、旧魔王城にてついに魔王が復活。ですが、10年という短い年月では完全に魔力が回復せず完全体での復活には至らずその姿は10歳前後の幼女の姿に。先に復活を遂げていた秘書の「ゼニア」より勇者マックスの居場所を聞くが、ゼニアはマックスの所在について濁します。気になった魔王は第3の眼を駆使しマックスの居場所を突き止め突撃します。10年ぶりの再会にまた魂を震わせる戦いが始まると思ったその時、魔王の目の前にいるのは見るも無残な中年のおっさん、それこそが魔王を倒した勇者マックスの10年後の姿。魔王討伐後、世間からは用済みとなり様々なスキャンダルや事件に巻き込まれ名声が失墜し、それから人間不信となり貯金を取り崩しながら生活する自堕落な中年おっさんと化していたのです。それを観て失望してしまった魔王はマックスを更正させるため、面倒を見ると宣言し共に生活することに!果たして勇者マックスは今の自堕落な生活から脱却することが出来るのか、そして魔王との再戦はおこるのか!?

ここから始まる2人のワンルーム生活から、10年後の人間世界について何も知らない魔王の天然ゆえに思わず笑えてしまうボケと、勇者マックスのキレのあるツッコミが面白く、2人のまるで夫婦漫才かのようなやり取りにどんどんハマっていってしまいました(笑)

2.アクションなどキャラの動きによってより引き立つお笑い要素

上記で勇者マックスと魔王のやり取りが面白いと言いましたが、それを視覚的に面白くしているのがアニメーションの動きです。冒頭での魔王と勇者マックスの戦闘シーンでは迫力ある動きにエフェクト効果もしっかりついており、ファンタジー作品としてこの世界線が本編かのように錯覚するほどでした。その冒頭の掴みもあり10年後の世界になった際に小さくなった魔王と中年おっさんが登場した時はその温度差に風邪をひいてしまいそうでした(笑)幼い姿になってしまった魔王はその容姿の愛くるしさと喜怒哀楽の豊かな表情で放つボケはとても印象的であり、中年おっさんのマックスの絶妙な体系とひげ面の少し老けた容姿から放つキレのあるツッコミが秀逸です。

この作品ではキャラクターの表情が目の形から眉、姿勢や表情筋の動きなど細かく動くことで、作品に躍動感を持たせています。おっさんになったマックスが時折怒ったり、本気になった時に勇者全盛期のころを彷彿とさせる機敏な動きをすることがあり、その体格からそんな素早い動きが出来るのかとそのギャップに思わず笑ってしまいました(笑)アニメ化したことでマンガのコマ割りとは異なり、キャラクターに動きや表情に命が吹き込まれ、作品の醍醐味であるコメディ要素に、より拍車がかかり人気が出てきたのではないかと思います。

3.ギャグアニメにおけるキャスト布陣の重要性

ギャグアニメにおいて特に重要と感じているのはキャストにあります。笑いという要素の中で、もっとも情報として脳に焼き付くのが声だと私は思っています。例えば芸人の『なかやまきんに君』の『パワー』や『小島よしお』の『おっぱっぴー』など一発芸には特長的な動きと共に脳に残る決め台詞があります。そして通常の漫才でも基本的に会話のやり取りの中で繰り広げられる笑いがほとんどです。声が小さく聞こえなかったり、役になりきれておらず台詞に面白さが感じなかったりしてしまうとせっかく面白いお話や漫才が台無しです。この声という部分でギャグアニメも同様にキャラクターに声をあてるキャストが重要です。

ギャグアニメの金字塔として上げられるもので『銀魂』を例にすると、坂田銀時役の『杉田智和』さんの迫真のボケとツッコミはまさにレジェンド級です。アニメ業界の中でボケやツッコミが上手い方、そしてアドリブなどで声優さん自身が面白いといったこれまでの経歴から、この声優さんが声をあてるなら面白い!とオタクの中ではある程度の名前から判断できることがあります。今作はまさにそれが該当しており、キャスト一覧をみた際に驚きました。

勇者マックス役は『中村悠一』。呪術廻戦の五条悟や、おそ松さんのカラ松など多数の人気キャラクターを務め、Youtubeでは『マフィア梶田と中村悠一の「わしゃがなTV」』で持ち前のトーク力とツッコミでゲーム実況や紹介をしたりと有名な声優の一人です。

魔王役は『大空直美』。いなり、こんこん、恋いろは。の伏見いなりや、アイドルマスターシンデレラガールズの緒方智絵里など個性的なキャラクターを務めその特徴的な声からとても耳に残りやすいと評判です。

その他にも魔王の手下のゼニア役は『日笠陽子』、勇者の仲間で僧侶のフレッド役は『松岡禎丞』、同じく仲間で戦士のレオ役は『下野紘』と数々の人気作品で主役をしてきた重鎮揃いで声優ラジオやバラエティー番組でMC等も担当するなど、ボキャブラリーも高く面白い方たちばかりです。この豪華なメンバーで構成されていることもあり、このキャスト布陣でギャグアニメなら面白いはずだ!と私の中で確認し視聴したところハマりました(笑)

4.キャラクター同士のやり取りにギャグが光る作品でした

ストーリー構成とギャグセンス、特に勇者マックスのツッコミが面白くいつの間にかハマって観てしまっていました。アニメーションも申し分なく、何よりキャラクターの掛け合いが絶妙です。ファンタジーだけどちょっと緩い日常ライフギャグアニメとして、この作品は夏アニメの中でも特におすすめできる作品です!現在、Amazon primeやDMM TVはもちろん、ニコニコ動画等のサブスクリプションでも視聴が出来ますので気になった方はぜひ視聴してみてください!

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