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まさかのセブンガーブーム?[特撮エッセイ]

これは限りなくつぶやきに近いテキスト記事。

これを見て、ちょっとだけでいいから書いておきたかった。

いや、今放送中の『ウルトラマンZ』に登場していたいことは、トレーラーとかで目についていたから知っていたよ。

それにしても、twtterのトレンドになっていたのには驚いた。

だって、セブンガーだよ?
『ウルトラマンレオ』に1度だけ登場したボール怪獣セブンガー。

返信できなくなったウルトラセブン(モロボシ・ダン)のために、新ウルトラマン(いまは“ジャック”という呼び名になっているの?)が遠路はるばる届けてくれたあの怪獣である。
しかし、新マンは地球に向かっている途中に二面凶悪怪獣アシュランに襲われ、苦戦ののち、かろうじて逃れるも、堅固なマスクを口に付けられてしまう。
瀕死の状態で地球にたどり着いた人間の姿の新マン(=郷秀樹)の口からアゴにかけても、黒いマスクで覆われたまま。そのために、郷は声が出せず、ダンのもとへたどり着くまでに苦労しているうちに、新マンを追ってアシュランがついに地球にも来襲!!!

やっとのことでダンと合流できた郷はボールをダンに渡し、ダンがアシュランに向けてボールを投げると、、、、

セブンガー登場!

新マンですら単独での戦闘では後手に回ったアシュランを相手に、セブンガーは奮闘し、アシュランを追い詰めるのだが……。


といった、大筋の流れなのだが。。。。
(興味が湧いた人は、ぜひ、『ウルトラマンレオ』の本編を見てね!)

今思うと、郷がつけられてしまったマスクは、コロナ禍のスポーツマスクをさらに固くしたようなもので、先見の眼があるのか? いや、それはないだろ? と話の腰を折りたくなってしまう。
いやまあ、それは置いておこうか。

とにかく、セブンガーである。

いわゆる、『ウルトラセブン』時代のカプセル怪獣ミクラス、アギラ、ウィンダムの系列に入れてもいいはずなのに、第二期ウルトラシリーズだから認めん! みたいな頭のお固いオールドファンなどもどうやらたくさんいらっしゃるらしくて、セブンガーの存在というのは、これまで長い間、見てみぬスルーを決め込まれていた気がする。

別に当代の『ウルトラセブン』が嫌いってわけではないが、色々な意味で『レオ』をこよなく愛するオイラとしては、そういう風潮に嫌気が差していたので、今回セブンガーがリファインされて登場し、しかも、それなりにブームになっているのは、大変痛快だ。
うれしーーーーー!

デザインにしても、スポ根マンガが流行していたまっすぐな1970年代中期のときは「情けない」「弱そう」という苦言もあったかもしれないが、外見がギャグでも中身が伴っていれば許容される今の世のなら「愛されキャラ」になる。

そう考えると、セブンガーにとっては、『レオ』の登場時はあくまで前座であり、むしろ、それから約45年後である今日のブームこそが本来の見せ場なのかもしれない。

郷秀樹のマスクといい、本当に時代を先取りした「なにか」が、あの眠たそうでマンガチックな瞳に秘められているのではなかろうか?

『レオ』のときは、1分間しか戦えず、その後、1度も再登場することなく終わってしまったセブンガーよ。
『Z』では、時間の許される限り、存分に力を発揮してくれ!
貴殿の益々の活躍を期待しているぞ。

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