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藤川球児引退。唯一の思い出[インスタから転載]
先日、引退試合で野球人生の最後を締めた阪神・藤川球児投手。
本当におつかれさまでした。
残念ながら、現役期間中に面と向かってインタビューする場に立ち会うことはなかった。
だが、『野球小僧』(現『野球太郎』)の編集部員時代に、とある出来事があった。
それは、2009年2月に沖縄・宜野座キャンプに編集担当として取材の手配をして赴いたときのこと。
いまや伝説の速球王とされている山口高志コーチ(当時)に、谷上史朗アニキが投手コーチ論を伺うインタビューを食堂でしていると、山口コーチと師弟関係にある藤川投手が入ってきたのだ。
通常なら、会釈するなり軽い挨拶で通過して自分の食事をするところだろうが、気さくな藤川投手は「インタビューですか?」と声をかけてきた。
そして、「おう、『野球小僧』や」と返す山口コーチの言葉に反応してテーブルに置いていた三浦大輔投手が表紙の前号見本誌に「お!」っという表情を示すと、「これ、読ませてもらっていいですか?」と言われたのだ。
もちろん、「どうぞ、どうぞ!」と二つ返事をすると、藤川投手はニコッと笑顔で冊子を持っていき、食事中(下の写真)から済ませたあともしばらく熱心に読んでくれていた(冒頭の写真)。
これまでも時折読んでいたのか、たまたま興味が湧いたのかはわからない。
でも、こういった反応を直接目にするのは、制作している者にとってやはり嬉しいことである。
当時はこのエピソードを、確か『野球小僧』のブログで紹介した気がするのだか、当然いまは存在せず。記事の素材も残っていないため、藤川投手と同じ空気を吸えたいまのところ唯一の思い出として、
また、引退を労う気持ちを込めて、
ハッシュタグは付けずにひっそりとupしておきます。
できましたら、サポート頂けると助かります。テレビとか出ているので一見派手ですが、フリーライターの実情たるや寒いものです。頂いた資金は自腹になることが多い取材経費にあてさせて頂きます。