「修証義」を学ぶ


『正法眼蔵』は、やはり難しい。ほとほと、疲れた。

全くの初心者が、指導者も無 く、古文解読の基礎知識も無しに、いきなり取り組むには無理がある。ここは、や はり一般に言われるように先ず、入門書である「修証義」 (しゅしょうぎ) から始め るべきだ、と覚った。本当に「やっとわかった」感じ。 

改めて、手にした「修証義」は、道元禅師が始められた日本曹洞宗の公式入門書で ある。在家信者が正しく『正法眼蔵』を読めるように編纂された抄本である。編 集・出版されたのは比較的新しく、禅の近代化と取り組み始めた有志信徒によって 明治23年(1890年)に『曹洞教会修証義』が刊行された。 

これを曹洞宗本山が細かく吟味し、細かな修正が施されて『修証義』と改題し、在 家信徒に限らず、修行僧も必読の公的指南書となった。 
「修証義」 は、5章、31節、3704文字からなる経典である。 内容のほとんどが『正 法眼蔵』から抽出された言葉によって構成されており、比較的 平易な言葉が選ばれ ているため禅の思想の入門書に格好の書物として一般に広く知られている。 

その内容は、道元禅師が標榜した「正伝の仏法」の精神を受け継ぐものではある が、一宗一 派に偏ったものではない。むしろ誰にとっても受け入れることのでき る普遍的な教えであ ることから、宗派を超えて愛読者が多い。
 
この書に依って、先ず、道元禅師独特の仏語に親しみたいと思う。幸いなことにそ の原文全部と現代語訳並びにそれを如何に読んだか? 一般の在家信徒が挑戦した 読書記録まで曹洞宗の公式ネットサイトに公開されている。興味・関心をお持ちの 方は、次のURL にアクセスして下さい。 
SOTOZEN-NET : https://www.sotozen-net.or.jp/ 

私は、『正法眼蔵』を読むための入門書として利用したいので、これを参考にしな がら、原文を一語一語、吟味しながら学びたいと思う。辞書・辞典に依っても分か らない言葉については、このSOTOZEN-NET に公開されている「現代語訳」を参考 にさせていただいた。 

私の主目的は、非常に難しい”道元語”に習熟することにある。これより約1週間、 毎日1章のペースで次の事項を順に学びたいと思う。 
  
・ 第一章 総序(そうじょ)=仏法の基本概念を整理
・ 第二章 懺悔滅罪(さんげめつざい) =諸悪認識と懺悔の必要
・ 第三章 受戒入位(じゅかいにゅうい) =体解(仏法理解は体験知)
・ 第四章 発願利生(ほつがんりしょう) =菩薩行
・ 第五章 行持報恩(ぎょうじほうおん) =正しい生き方 

今日から毎日、1章づつ、道元禅師のお言葉に込められた意味・内容を吟味しつつ学んでみたいと思う。

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