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パンドラの箱

(上の写真は、本文と何も関係ありません。北海道神宮の流鏑馬です)

わが家の裏手、キッチンの窓から見える道道とわが家の間に、変形の土地がある。道路用地の買収で、へんに切り取られちゃった半端な土地。
大雨が降ると水没する。
横に長い台形状で、我が家を起点に、おとなり4件くらいの敷地と接している。
数年前までは、持ち主のおばあちゃんが畑を作っていた。
そのおばあちゃんがやらなくなって、ちょっと若い人が作ってる。
きくと、管理を任されている隣のスーパーおじいさんYさんにきいて、土地を借りてるそう。

ここ、我が家が東のはじで、道道にでられるから、私たちも横切らせてもらってる。近所の人も、ショートカットとして使ってたらしく、歩いた後が道になってる。

この東のはじっこの木の下に、長年、なんだかわけわかんない古いジュータンの塊が見えていて、気になっていた。
他人の土地にあるものだからなあ・・・と手を着けずにいたけど、使っている風でもなく、明けた形跡もない。
これは、ゴミでしょう~と、引っ張り出してみた。
ジュータンは、もう腐っていて、引っ張ると裂けてくる。
その下には、フタ付きの衣装ケース。
おそるおそる中をあけると、古い長靴、サビだらけ泥だらけの草刈り鎌とドライバー、からの肥料袋など。畑のゴミだね。
ジュータンは、そのまま陽に干して水気が抜けたらゴミに出すこととし、他は処分。

あ~、すっきり!

・・・・ん??

ふと反対側を見ると、やっぱり桜の木の下にゴミ用ペールが。
これも、同じかな~とあけると、大きなビニールやら,雨合羽やら。
こちらも長年明けた形跡なかったし。。。と処分。

そして、邪魔者がなくなったから、伸びホーダイの草をばっさばっさと刈っていたら。。。。

ペールのあったところの草の根が引っこ抜けない。
見ると、どうも土じゃなくて、何かに引っかかってるみたいな、地面の動きをしてる。
ははあ・・・・

雑草が生えてくるのを抑えるために、地面に古ジュータンを敷く・・・ということをお年寄りはよくやる。
私は、みっともなくて嫌いなんだけど、夫もよくやる。

これ、腐ったジュータンの穴から根っこを生やしてるんじゃない?

むくむくと、好奇心が。。。

掘ってみる。
引っ張ってみる。

べりべりと、折りたたんだジュータンが出てきた。

「やっぱり~♪」

・・・・・・

いや、喜んでる場合じゃなかったんだ、これが。

かなり大きいジュータンが何重にも折り重なり、その上には背丈ほどの草がびっしり生えていて、それだけの草だから、がっちり根を張っている。

やり始めたからには・・・と格闘すること数時間。

やっと、ジュータンを掘り出してみたら、その下に黄色いシートが・・・

あああ~~~

パンドラの箱を開けてしまったらしい。

引っ張ればはがれてくると思ったのが大間違いで、引っ張っても引っ張っても取れない。
木の根がからんでるっぽいぞ。

夫にSOS。

やってきた夫も口をあんぐり・・・
「おれ、知らねーぞ」
と、そそくさと帰りかける。
え、、、、ま、まって。

とりあえず、その日は、腰の養生もあるから、作業中止。

翌日、夫が畑外交で、昔から住んでいた近所の人から情報を仕入れてきた。
やっぱり、ずっと畑を作っていたおばあちゃんの所業のようで、ご近所さんも知ってたけど、あえて手をつけなかったらしい。
私がジュータンを掘り出したときくと
「OH!@@@」
という反応だったそうです。

「キミぐらいだな、手をつけるのは」

母、祖父と、年寄りの後始末をしてきた人生だけど、ここで、見ず知らずのおばあちゃんの始末までするとは。。。。

でも、掘りかけたからなあ。
まあ、雑草の根っこも取っちゃえるから、がんばるかあ。

というわけで、毎日ちょっとずつ、発掘をしております。
昨日は、もう一枚、ジュータンが埋まっている区画を発見。

・・・・・

はあ(ためいき)

また明日。

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